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エンタメ作品を深く楽しむための簡単な方法

世の中には多くのエンタメ作品が溢れている。本、漫画、映画、ドラマ、アニメ、ラジオ、音楽、YouTube動画、ポッドキャスト、など。

これらのエンタメ作品を楽しむ時間を濃密にするための簡単な方法がある。

それは、自分も作品をつくることである。

エンタメ作品にただ触れるだけでも十分楽しいのだが、自分も何か作品をつくることにより、その楽しさは飛躍的に増大する。自身が創作を手がけることで、楽しみを享受するだけのエンタメ作品は、創作の糧となる。創作の一過程となる。受動的に作品に触れるのではなく、創作の過程として能動的に作品に触れることにより、これまでは気づかなかった様々な面白味に気づくことができる。

ちなみに、私は「コンテンツ」という言葉が好きではない。作り手が魂を削って創り上げた作品を単なる消費の対象としてしまうように感じるだからだ。リスペクトの欠けた表現だと思う。

創作物は何でも良い。一番取っ掛かりやすいのは文章ではないだろうか。作品の感想をnoteに書く。最初は「面白かった」としか書けないかもしれない。それで良い。少しずつ、内容を付与していく。特に感銘を受けた文章を引用して、心を動かされた理由を綴る。自分の経験を絡める。これであなたも立派な作り手だ。

【参考書籍】「好き」を言語化する技術

ハンナ・アーレントは『人間の条件』において、人間の活動的生活を「労働」「仕事」「行為」の3種類に分けている。

「労働」は日常的に行われる生命維持活動を指す。食事や睡眠だけでなく、生活費を稼ぐための労働も該当する。

アーレントは「労働」と「仕事」を区別する。ここで言う「仕事」は「耐久性のある人工物を作る活動」であり、建築や工芸といった活動を指す。「仕事」という言葉のイメージに引っ張られるが、金銭のやり取りは本質的な要素ではない。「仕事」を拡大解釈して、「制作」や「創作」と言い換えても良いかもしれない。noteにエンタメ作品の感想を書くのも「仕事」だ。

「行為」は政治的活動を指す。これは選挙や議会に限らず、あらゆる人間関係に適用可能な概念だと考える。他者とのコミュニケーションの中で自己を表現する。

現代社会は「労働」と「行為」が幅を利かせてている。「仕事(制作・創作)」が蔑ろにされている。生活費を稼ぐ労働が仕事的(創作的)側面を併せ持つ人は少数であり、創作を趣味とする人も少ないだろう。このような問題提起は『庭の話』でも展開されている。

日々の活動が「労働」と「行為」に偏っていてはバランスが悪い。「仕事」、これを拡大解釈して「制作」や「創作」を生活に取り戻すべきだ。あなたが何気なく見ている、無料漫画アプリで更新される漫画、YouTubeで流れてくるショート動画。これらの感想を自分の言葉でnoteに書いてみよう。拙くても大丈夫。初めから完璧なものをつくる人なんて何処にもいない。



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