「共同創業—なぜ36歳下の彼とxCAREを興したのか」 棚瀬連載 第13回
医療人材プラットフォームxCAREを運営する
株式会社xCAREの共同創業者 棚瀬敦と申します。
xCAREは、
医薬品・医療機器業界でご活躍しているエキスパートの方々に対して
副業やフリーランスといった、
本業の傍らでもご参加いただける新しいキャリアをご紹介する場所です。
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私、棚瀬自身もこれまで、
ときに製薬マン、ときに経営者へとキャリアを変えながら、
40年以上”製薬”に向き合い続けてきました。
時にはホジキンリンパ腫、ステージ4と診断され、
患者として治療を受けながら、
会社の上場準備とがんの克服を何とか乗り越えたこともあります。
その当時、治療を終えたばかりの私は、
「次に何をすべきか」という疑問に再びぶつかっていました。
そして、その答えが
36歳年下の福永 将さんとともに興したxCAREだったのです。
《製薬マン、患者としての棚瀬の挑戦の記録はこちらから》
出会い
福永さんとの出会いは、私が60を過ぎた頃です。
彼は、私より36歳も若い青年です。
年齢だけを見れば親子ほど違います。
(実際、私の子供たちよりもお若い方です。)
けれど、初めて話をした時から
不思議と不調和はありませんでした。
それは、
彼がよくいる「若い起業家」だったからではありません。
彼の言葉の端々に、
人に対する敬意が感じられたからです。
彼は、常に“現場”を見据えていました。
福永さんは、
決して机上の空論を語る人ではありません。
医療現場、
製薬企業、
医師、研究者、
そして患者さん。
それぞれの立場が、
どこで困り、どこですれ違っているのか。
彼はそれを、
自分の目で見て、自分の言葉で語っていました。
まだ若いのに、話に重みと説得力がある。
そんな彼と話して、
「この人はきっと、簡単に人を見捨てない。
信頼できる人だろう」
と直感しました。

年齢差は、問題ではなかった
福永さんといると、
周りからよく聞かれることがあります。
「36も年が離れていて、一緒に会社を立ち上げるのは大変ではなかったですか?」
正直なところ、
ほとんど問題はありませんでした。
なぜなら、
私たちは見ている方向が同じだったからです。
二人の中で共通していた想い
それはとてもシンプルな問いでした。
「医療は、誰の元にあるのだろうか」
技術でも、資本でも、制度でもない。
最終的に医療を動かすのは人です。
人がいなければ、
どんな素晴らしい技術も患者さんには届きません。
“共同創業”を選んだ理由
私は、一人で会社を興すつもりはありませんでした。
これまでの人生で、
一人で成し遂げられた仕事は一つもなかったからです。
FK506も、
プロトピックも、
グローバル開発も、
病気を乗り越えられたときも、
いつもそこには誰かの助けがありました。
だからこそxCAREは
「誰かひとりの会社」ではなく、
「ともに作る会社」であるべきだと思いました。
xCAREという“港”
私はxCAREを、
人を運ぶ「船」にしたいとは思いませんでした。
xCAREは、「港」でありたい。
キャリアの行き先を探す人がxCAREに立ち寄り、
xCAREのプロジェクトで経験を積んだ人が元の居場所へ戻り、
そして、次の挑戦者がまた出航していく。
その循環を、止めない場所。
福永さんも同じことを考えていました。
言葉を重ねずとも、私達は心で通じ合っていました。

世代を超えて、つなぐ
私ができるのは、
これまでの経験を次の世代に素直に手渡すことです。
福永さんができるのは、
時代に合わせて、その経験を形にすることです。
どちらが上でも、
どちらが主役でもありません。
今も、前に立つ理由
私はもう第一線で走り続ける年齢ではありません。
それでも前に立ち、語り続けています。
それは、
「まだやりたいことがある」からではありません。
「私にはまだ、渡さなければならないものがある」と信じているからです。
次回へ
次回は、
xCAREにどのような人たちが集まり、
どのようにエキスパートという形が生まれたのか。
そして、
私が今も「港」に立ち続ける理由について、
もう少し掘り下げて書いてみたいと思います。

藤沢薬品工業株式会社(現アステラス製薬)にてセファロスポリン、タクロリムスの臨床開発、タクロリムス外用剤の グローバルプロジェクトリーダー、アストラゼネカ株式会社ではプロダクト開発リーダー部の部長として、オラパリブ、 エソメプラゾールなど様々な治療薬の開発リーダー兼務しながらすべての国内開発品目の責任を負う。欧米赴任歴6年間。その後大手CROsのVP/執行役員、 マルホ株式会社の執行役員兼欧米子会社取締役を歴任。2018年から3年間、株式会社レナ サイエンス代表取締役社長を務め、ATインターナショナルを設立(xCAREに吸収合併)。現在は弊社取締役COOの他、複数のバイオベンチャー企業顧問、監査役、アカデミアアドバイザー等を併任。
【連載第1回~第12回投稿はこちらから】
【xCAREとは】
xCAREは医薬品・医療機器業界に特化した専門家プラットフォームです
私たちは、医療業界に必要なプロダクトを1日も早く人々へ届けるため、医薬品・医療器業界で働く方々を中心とした、人財プラットフォームを構築しています。
国内外1700名以上の医療業界の専門家(エキスパート)が登録されていて、エキスパートの方々と共に、既に100社を超える企業を支援させていただいております。
私の役目は、社員やエキスパートが、毎日楽しく、高いモチベーションで社会に貢献していただける世界を作ることだと思っています。
これからもどんどんエキスパート数を増やしていき、お客様がより使いやすいプラットフォームを目指していきます。

