読み始めたら、とまらない良質なエンタメ。『元彼の遺言状』ほか、新川帆立。
あまりにも仕事が忙しくて、いろんな書類を書いたり、アウトプットするばかりの毎日。そうすると自分の中に物語が足りなくなって、しんどくなって、仕事もまわらなくなりそうでした。そんなときに、ふと手に取った新川帆立の小説。新聞広告でよくみた、あのかっこいい女性が表紙の本を、手に取ったらもう最後。気がつけば、一気読みでした。
そういえば、私は『アリー・マイ・ラブ』とか『マーサ・コステロ』みたいな弁護士ドラマ好きだし、弁理士さんが主人公の小説も大好きでした。法律とか裁判とか、自分の知らない世界を知ることができるエンタメ小説、大好きだったんですね。忘れてました。
新川さんの文章は、とても読みやすくて、テンポが良くて、でも時々挟み込まれる人物観察というか、人間観察の描写がおもしろくて、ついついメモしたくなります。あと、法律とか専門知識も、上手に挟み込まれるので、仕事で夜ヘロヘロになった頭でも、ストレスなく読める。巧いなあと感心します。
続編的な位置づけの『倒産続きの彼女』も面白かったし、『離婚弁護士』も悪くなかったですけど、やっぱり剣持麗子さんが出ているものが好きかな?
彼女の仕事に対する割り切り方、そのくせ、ちょっと人情的な部分がいいですね。私もこうありたい。
あとは、公正取引委員会が舞台の『競争の番人』も好きです。主人公の白熊さんの名前をみるたびに、鹿児島の有名なアイスを思い出すんですが。人情味溢れすぎでちょっと優柔不断なのに、いざとなると空手の技が炸裂するところがかっこいいので。
そして、どのシリーズも自分の知らないお仕事の世界とか、プロフェッショナルの世界を知ることができて、楽しすぎます。こういうジャンルは、「お仕事小説」というとのこと。なるほど、です。
『元彼の遺言状』がドラマ化したのは知ってましたけど、『競争の番人』もドラマ化されてたんですね。知らなかった。
私の好きな有隣堂のyoutubeの、かなり初期に新川帆立が出演されていたことも、つい最近知りました。新川さんがとても楽しい方だったので、エッセイも手に取ったら、やっぱりおもしろかったです。新川さんの合理的な思考回路がよくわかって好きだし、参考になる部分もあってお役立ち。
好きになった作家さんが多作だと、本当にうれしいです。まだまだ、未読本がたくさんあるというだけで、それだけで未来が楽しみすぎて、仕事も頑張れます。しかも、私だけじゃなくて、家族もはまってくれているのが地味にうれしいです。
家族は毎晩、夜遅く帰宅して、家では無気力にスマホみて、しんどいはずなのに寝ないという、本当に不健康そのものだったので。ベッドで寝るように言っても、リビングでごろごろして、こっちが心配しても妙に怒るし、せっかくの休日も機嫌が悪かったりして、最悪でした。
でも、『元彼の遺言状』にハマって以来、新川さんの本がリビングにおいてあると、すぐ読み出して楽しそうにしてくれてます。いろんな意味で、新川さんには感謝、感謝です。
人生で、始めてみた弁護士モノは、この映画かな?
