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忍殺TRPGリプレイ【ドラゴン・クエスト】01

邦題:龍の探求(DRAGON QUEST)

 NES RPG - DRAGON QUEST

 ドーモ、三宅つのです。これは古矢沢=サンのシナリオ案『進めドラゴン特派員!ソード山脈のタッツェルブルム伝説!』および原作小説「ナラク・ウィズイン」を元にしたリプレイ小説です。ネタバレにご注意下さい。

 フジサン北東のソード山脈に出没するタッツェルブルム(アルプス山脈に棲息するとされるドラゴン)をユカノやナンシーとともに調査しにいくシナリオですが、現在ユカノ/ドラゴン・ニンジャはサツバツナイトらとともにネザーキョウに攻め込んでいますから、その途上ということになります。成長限界級のニンジャ4人で挑むシナリオですし、ちょうどいいでしょう。

 前回はネザーキョウ東端のウィニペグにいたので、タイクーンの居城があるホンノウジ/エドモントンへは北西へ1000㎞余りの旅路となります。その間には大平原が広がり、ロッキー山脈までいかねば山脈など存在しません。ウィニペグから257㎞北西へ進むと、原作小説では「ハリマ離宮」があったライディングマウンテン自然公園が存在します。

 ここはタイクーンの東の離宮であり、ジョウゴ親王が治めるネザーキョウ東域(ナガシノ/サスカトゥーン以東)に属します。原作小説でマスラダたちがドリームキャッチャーと遭遇したエステバンや、ジョウゴ親王の居城があるカメヤマ/レジャイナより近くにあります。この次元でギンカクがここに出現しているかは定かでありません。あるいはこの近辺にタッツェルブルムめいた存在がいるのでしょうか。そうしたわけで、このチームが向かいます。前回の報酬はありません。

https://xfolio.jp/portfolio/gida0730/works/345330
◆サツバツナイト/フジキド・ケンジ(種別:リアルニンジャ)
カラテ      14    体力       15
ニューロン     8    精神力      10
ワザマエ     11    脚力        7/N
ジツ        0    万札       22

攻撃/射撃/機先/電脳 14/11/ 8/ 8
回避/精密/側転/発動 16/11/11/ 8
即応ダイス:6 緊急回避ダイス:4

◇装備や所持品
◆家族の写真
◆伝統的ニンジャ装束一式(ブレーサーはドウグ社製)
◆フックロープ

◇ジツやスキル
☆リアルニンジャ(ドラゴン・ニンジャクラン)
 ◉チャドー呼吸
 ◉チャドー・ウィズイン
 ◉即死耐性

◉◉タツジン:ジュージツ
◉ランスキック
◉スリケンの見切り
◉鉄拳
◉ヒサツ・ワザ:ポン・パンチ
◉ヒサツ・ワザ:サマーソルトキック

●連続攻撃3、連射2、マルチターゲット、時間差
◉憎悪:ニンジャソウルの闇、ソウカイヤ、ザイバツ
◉交渉:威圧

能力値合計:39
https://xfolio.jp/portfolio/gida0730/works/345330
◆ユカノ/ドラゴン・ニンジャ(種別:リアルニンジャ/不完全な覚醒)
カラテ      11    体力       21
ニューロン    11    精神力      21
ワザマエ     14    脚力        8/E
ジツ        6    万札        -

攻撃/射撃/機先/電脳 11/15/12/ 6
回避/精密/側転/発動 15/14/16/17
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:8

◇装備や所持品
◆アーチ級生成装束(全身、俊敏な)
◆ニンジャピルの小袋

◇ジツやスキル
☆ドラゴン・ニンジャ(本忍、不完全な覚醒)
 ◉チャドー呼吸
 ◉ドラゴン・ウィズイン
 ◉◉グレーター級ソウルの力
 ◉◉アーチ級ソウルの力
 ★★★◉アーチ級装束生成

◉◉タツジン:ジュージツ
◉常人の三倍の脚力
◉トライアングル・リープ
◉ランスキック
◉ヒサツ・ワザ:ポン・パンチ
◉ヒサツ・ワザ:サマーソルトキック
◉ニンジャピル作成

●連続攻撃2、連射3、時間差、マルチターゲット
●浮世離れ

能力値合計:48
https://xfolio.jp/portfolio/gida0730/works/345330
◆ヘヴンリイ(種別:ニンジャ)
カラテ      15    体力       24
ニューロン     8>5  精神力      15>12
ワザマエ     10>8  脚力        8/UH
ジツ        7    万札        0

攻撃/射撃/機先/電脳 15/ 8/ 5/ 3
回避/精密/側転/発動 15/ 8/ 8/12
即応ダイス:6 緊急回避ダイス:6

◇装備や所持品
◆オニの剛力と爪牙(ツルギとみなす)
◆帯電角

◇ジツやスキル
☆ジャキ・ニンジャソウル、ジツLV7
 ☆◉アラシの系譜
 ☆帯電フージン・ジツLV3
 ◉◉グレーター級ソウルの力
 ◉◉アーチ級ソウルの力
 ◉空中制動
 ★チュー・ノリ
 ★◉帯電カラテ
 ★★タツジン:ソニックカラテ
 ★★★荷電粒子フィールド

◉◉タツジン:ツルギ
◉ニンジャアドレナリン強化
◉頑強なる肉体
◉即死耐性
●連続攻撃3、連射2、浮世離れ
◆ザンマブリンガーによる負傷:部位損傷が治癒しない

能力値合計:47>42

 前回の冒険でザンマに頭部痛打&急所破壊を食らって死にかけましたが、ユカノのチャドー呼吸とニンジャピルで回復したとみなします。しかし強すぎるため負傷が治りきっていないとしてナーフし、ニューロンを3、ワザマエを2減らします。カラテが15あるのでさほど弱体化はしません。

https://xfolio.jp/portfolio/gida0730/works/345330
◆ディプロマット(種別:ニンジャ)
カラテ       6    体力        6
ニューロン    12    精神力      20
ワザマエ      8    脚力        4/N
ジツ        6    万札       22

攻撃/射撃/機先/電脳  6/ 8/12/12
回避/精密/側転/発動 13/ 8/ 8/19
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:3

◇装備や所持品
◆伝統的ニンジャ礼装一式
◆オーガニック・スシ&トロ粉末

◇ジツやスキル
☆タナバタ・ニンジャクラン、ジツLV6(アーチ級)
 ☆テレパス・ジツ(交渉・魅了等を含めたカナシバリ扱い)LV3
 ◉◉グレーター級ソウルの力
 ★攻性ポータル
 ★短距離ポータル
 ★★増援召喚
 ★★肉体操作

◉トライアングル・リープ
●連射2、マルチターゲット、時間差

◉憎悪:ザイバツ(親の仇)
◉知識:ザイバツ、貴族の流儀、伝統的アート、古代ニンジャ文明(断片的) 記憶
◉交渉:超然、威圧、駆け引き、理路整然 記憶
◇ニューロンの成長の壁2を突破済み

能力値合計:37

 では、始めます。

◆◆◆

 ネザーキョウ東端のウィニペグから、北西へ数十km。ネザーキョウの軍勢から軍用ジープをゲットしたドラゴン・ニンジャ一行は、重傷を負ったヘヴンリイを治療したのち、ネザーメアに乗って進むザンマ・ニンジャの後を追っていた。しかし、追いつけばヘヴンリイが殺される可能性が高い。

 となれば一定の距離を保ちつつ、見逃さないようについていくしかない。彼を押しとどめようとネザーキョウのセンシたちが次々と襲い掛かるが、次々と爆発四散していく。こちらが手助けする必要もない。次第に包囲は遠巻きになってゆく。なんたる頼もしくも恐ろしい先払いであろうか。

 やがて、行く手に巨大な湖が見えて来た。マニトバ湖だ。かつては周辺のウィニペグ湖、ウィニペゴシス湖、ウッズ湖などを合わせた広大な湖の一部であり、遥か東のオタワ川とも繋がっていたという。そしてマニトバとは「霊(マニトゥ)の通り道(バウ)」を意味する先住民の言葉である。

 本来は、細長い湖の中央部にある狭い海峡(ザ・ナロウズ)がその名で呼ばれていた。水の流れはエテルの流れ、霊脈に通じる。その名が冠されたマニトバ湖は、まさに北米大陸に張り巡らされた霊脈の結節点のひとつにあたるのだ。……ザンマ・ニンジャは湖を右手に見ながら、さらに西へ向かう。

「こ、ここより先は禁域! タイクーンの神聖なるハリマ離宮でござる! シテンノといえど」「ザンマ!」「アバーッ!」ザンマ・ニンジャは無人の野を行くがごとく、ネザーキョウのニンジャたちを蹴散らして進む。ハリマ離宮とやらに用があるのか、タイクーンへの通り道に過ぎないのか。

 進むうちに道路が途切れ、一行はやむなくジープを乗り捨てた。足首ほどの深さの浅い澄んだ水に、キキョウが咲き乱れている。遠くから滝の音と、歩哨らしき足音が聴こえる。マングローブじみた白くねじれた木々がそこかしこに生え、視界を遮る役に立つ。ザンマはネザーメアに乗って先を行く。

突入開始

ルール

このシナリオでは、すごろく形式で探索を行う。チームは全員が一丸となりダイスを振って出た目の数だけマス目を進む。通常は1D6だが、急ぐのならD6+D3、ゆっくり進むのならD3。そのマスにとどまって休憩し、1人1つまで回復アイテムを使用することもできる。

ただし行軍・休憩の際は兵糧を消費する。初期値は6で、休憩や通常・ゆっくりの行軍なら1、急ぐ時は2消費する。スタートからゴールまでは23マスあるため、出目の期待値4なら4×6=24マスで到着できるが、それまでに兵糧が尽きた場合は全員の体力と精神力が使用兵糧数と同数減少する。これによって体力と精神力が0にはならず、1で止まる。武器スロットを消費する(即応ダイスを減らす)ことで追加の兵糧を持ち込むことが可能。4人が1つずつ持ち込めば6+4=10となり、1や2がいくらか出ても安泰となる。

1ターン目

通常行軍、兵糧10>9。1D6[5]=5。友好的ランダムイベント。
1D3[1]=巨大な骨。代表者が調査判定、難易度UH。ディプロマット/DPがニューロンで挑む。「知識:古代ニンジャ文明」で+2され14D6[33216113556212]2成功。全員の精神力が上限を超えて+2。

 4人のニンジャはマングローブの枝から枝へ、色付きの風と化して跳び渡る。ふと、ディプロマットは奇妙な岩を見つけた。否、それは巨大な動物の骨だ。爬虫類のものと思われるが、化石ではない。カラテビーストか、ジゴクにいたドラゴンのたぐいであろうか。しかしその骨が、なぜここに。

2ターン目

通常行軍、兵糧9>8。1D6[5]=5。友好的ランダムイベント。
1D3[2]=大理石の建物。代表者が調査判定、難易度UH。DPがニューロンで挑む。「知識:古代ニンジャ文明」で+2、「知識:伝統的アート」で+1され15D6[232266454524232]2成功。全員の即応ダイス+2。

 ザンマ・ニンジャの後を追って、4人はハリマ離宮の建物内に侵入した。比較的新しい平安時代のシンデンヅクリ風宮殿には、あちこちに古い大理石の礎石や柱があしらわれており、どこか奇妙な印象を受ける。おそらくは、平安時代以前の古代ニンジャ文明の遺跡の上に築かれているのだ。

3ターン目

通常行軍、兵糧8>7。1D6[5]=5。道が左右2つに分かれている。右へ5マス進むと敵対的イベント、左は中立的イベント。左にしよう。
1D3[2]=旧世紀のデータセンター。代表者が調査判定、難易度UH。DPがニューロンで挑む。12D6[523662336231]3成功。1D3[2]=万札12獲得。

 しばらく宮殿内を進むと、通路が二手に分かれている。ザンマ・ニンジャは右へ進んだようだが、剣呑なアトモスフィアが漂ってくる。一行は左へ進んだ。そこには……雅な離宮の建物には似つかわしくないものが存在した。UNIXが多数安置されたデータセンターである。おそらくは旧世紀の遺産だ。

「ネザーキョウはインターネットを禁止し、UNIXを破壊していると聞きましたが、上層部は使っているのでしょうか」ドラゴン・ニンジャは訝しんだ。「私も詳しくはないが、インターネットはエテルの流れを利用しているともいう。ザイバツや我々が大地に張り巡らされていた結界を利用したように」

 ディプロマットは進み出て、UNIXに手をかざす。「ネザーキョウを支配するアケチ・ニンジャが、インターネットを禁止している真の理由は、そこにあるのではないか。無論、領民を無知のままにして支配するための方便でもあろうが」「これを用いてフェイスフル=サンたちと連絡が取れませんか」

 ウィニペグ以西のネザーキョウ領では、UNIXや携帯IRC端末は磁気嵐の影響で使えず、インターネットにも接続できない。ディプロマットとアンバサダーとのテレパス・ジツも、シルバーキーを介してのコトダマ通信も通じない。何か巨大な情報量の塊がインターネットを遮断しているのだ。

「難しいな」ディプロマットは眉根を寄せた。彼はテレパス・ジツによって周囲を探るが、奇妙なオーロラめいたものがコトダマ視界の上空から降り注いでおり使えない。ウカツに使えば逆探知されるか、ニューロンを焼かれる可能性がある。そして、その源はこの奥にあるようだ。「先へ進もう」

4ターン目

通常行軍、兵糧7>6。1D6[1]=友好的なランダムイベント。
1D3[3]=口笛めいた音。代表者が調査判定、難易度UH。DPがニューロンで挑む。12D6[141165252646]3成功。次のターンに2回ダイスを振り、好きな方の出目を選んで進むことができる。口笛といえば…

 ピイーヨオオー……ヒイーヨオオオオ……離宮の奥から、カブキ・ショーのオハヤシめいた口笛の音が聴こえてくる。ヒヨー……ピイーヒョロロロ……特徴的な高音は、ニンジャたちの肌を粟立たせた。何か、よくないことが起きかけている。ホー……ピィー……ピブン……ピブン……ピブン。

5ターン目

通常行軍、兵糧6>5。1D6[6]、1D6[5]。どちらを選んでも固有イベント(マップ上の「!」マス)で停止する。代表者が調査判定、難易度UH。DPがニューロンで挑む。「古代ニンジャ文明」で+2、「伝統的アート」で+1。15D6[512463212512461]2成功。全員が緊急回避ダイス+2。

マップ上の「奇妙なオーロラ」の範囲内にいる間は「龍脈の恵み」によりジツ発動判定が振り直し可能になる。すでに振り直し効果があれば発動+6。

 ざぁああああああ……「ヌウッ!」サツバツナイトが頭を抑え、血涙を流す。「ンーッ!」「「グワーッ!」」ドラゴン・ニンジャ、ヘヴンリイ、ディプロマットも苦悶し、その場にうずくまる。それは、ある周波数の音を介して、オヒガンの「おおいなるもの」と接続するための笛の音であった。

 カブキのマイを伴っていないゆえ、それは完全ではない。ニンジャを禁じる力もない。しかしインターネットと接続するためには十分であった。ザンマ・ニンジャは奥にいた。魔剣を構えたまま、大理石の彫像のように石化している。死んではいない。おそらくは、ニューロンをハックされたのだ。

6ターン目

強行軍、兵糧5>3。1D6[3]+1D3[1]=4。友好的なランダムイベント。
1D3[2]=大理石の建物。DPが挑む。15D6[536415122634142]2成功。全員の即応ダイス+2。

7ターン目

通常行軍、兵糧3>2。1D6[5]=5。ゴール。

「くうっ……この先だ!」ディプロマットはジツの力でニューロンを守りながら、奇妙なオーロラめいたエテルの奔流の中を進む。0101010101……現世とオヒガンが接近し、インターネットが接続され、その果てに何が起きるのか。Y2Kの再現か、マッポーカリプスの到来か、それとも……!

【続く】

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