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【2026年版】大学院留学ガイド「CV/Resume」


本記事は、海外大学院出願書類の一つであるCV/Resumeの書き方をまとめたガイドです。2026年7月時点の情報です。求められる書類の種類・形式はプログラムや国によって異なるため、必ず志望校の募集要項をご確認ください。

XPLANE編集部

1. CV/Resumeとは?

多くの大学院で出願に必要な書類の1つとして、CV (Curriculum Vitae) またはResumeがあります。両者は共に日本でいう履歴書、職務経歴書のようなものですが、厳密には形式や内容に違いがあり、日本の履歴書をそのまま英語に直訳するというわけにはいきません。

一般的に、CVはアカデミア内での用途(大学院出願・研究職)を主な目的とし、経歴の全てを記すため原則として長さの制限がありません。ただし大学院出願では、プログラム側がページ数の上限を指定している場合があるため、出願要項に指定がないかを必ず確認してください。一方Resumeはアカデミア外での就職・転職活動時に用いる履歴書で、応募先に合わせて経歴を取捨選択し1〜2ページに凝縮するのが通例です。

殆どの大学からCVの提出が課されますが、CVの代わりにResumeを必要とするところもあります。ただし、海外大学院への出願書類という立ち位置でのResumeはCVの要素も兼ねることがあり、募集要項をしっかり確認することが大切です。ここではアカデミアで一般的に用いられるCVを重点的に解説していきます。

2. CVに必要な項目とは?

CV、Resumeには決まった形式、レイアウトは無く、出願者が自分自身で一から作成することになります。自由度が高い分、今までの経歴やスキルなどを受け手側に伝わりやすいようにまとめる必要があります。

とはいえ、CVは自分の今までの経歴を全て記すものであり、必ず含めるべき基本事項さえ押さえておけばSoP(Statement of Purpose、志望動機書)の作成など他の出願書類に比べて比較的短時間である程度形になるため、後回しにせず早めに取り掛かりましょう。

【Note】 以下の項目は一般的なCV記載順に沿って紹介していますが、実際の順番は分野・好みにより千差万別です。原則として「自分がアピールしたいことを先に記載する」こと(例:実験スキルをアピールしたいならResearch skillsを前に、奨学金を獲得しているならFellowshipsを前に、PublicationsやConferencesは長くなるので後ろに)を心がけましょう。

(1) 名前と連絡先(Name and Contact Info)

CVの最初に自分の名前や連絡先を明記します。自分の名前は最も重要な情報の1つなので大きめのフォントを使って強調することが一般的です。

・名前(Name)/住所(Address)/電話番号・メールアドレス(Contact info)

面接等は主にZoomなどのオンラインツールで行われるため国際電話を受ける必要性はほぼありませんが、必ずカントリーコードを含めた電話番号を明記しましょう。教授へのコンタクトを含めた全ての出願プロセスで、使用するメールアドレスは1つに統一させましょう。

【Tips】 日本の履歴書やエントリーシートとは違い、アメリカでは個人情報(誕生日、未婚/既婚、人種、性別、国籍、顔写真)などはCV/Resumeには載せないことが一般的です。ただ、ヨーロッパでは国籍や顔写真を載せている方の割合が大きく、どの国の大学にアプライするか、その国の一般的なスタイルはどういったものかをしっかり確認することが大切です。

(2) 学歴(Education)

アカデミアで用いられるCVにおいて、学歴の項目はとても重要です。名前と連絡先の次に明記しましょう。

・過去に卒業した or 現在所属の大学、大学院とその場所(国)

・修めた or 取得予定の学位(B.S., M.S.など)・学部、専攻

・学位を取得した月日、卒業予定時期

・学部卒業論文、修士論文のタイトル(ここで指導教官の名前を載せるパターンもあります)

・留学歴/GPA、履修したクラスのリスト

GPAと履修クラスは一般的に必須項目ではありませんが、研究に直結しているクラス名などを載せるのもOKです。ヨーロッパではGPAと共に学年順位を問われることがあるので、自分の順位を把握しておきましょう。

【Tips】 時系列はCV全体で統一しましょう。学歴の項目で新→古であれば、以降の項目でもその順番に揃えることが読みやすいCVを作成するコツの1つです。

(3) 研究/指導経験(Research/Teaching Experience)

大学院留学を目指す方にとって特に重要な項目です。できるだけ詳しくかつ簡潔に、今まで自分がしてきた研究経験を明記しましょう。

・研究歴とその簡潔な内容/インターン歴(Research Assistantなど)

・専門分野に関連する課外活動、学生プロジェクトなど

・指導経験(Teaching Assistant、Tutoringなど)/研究に関わった期間

【Tips】 研究の説明はつい長くなりがちですが、CVは経歴を簡潔に伝えることが目的なので1項目につき1〜2行にまとめましょう。箇条書きスタイルを使うのも一手です。

(4) 職務経験(Employment/Professional Experience)

職務経験、会社名や自らのポジション、期間などをまとめたリストを作成しましょう。出願者によっては、この項目を研究/指導経験とまとめて1つにするパターンもあります。

【Tips】 CVに載せる職歴は、大学院留学・研究に関連したものだけにしましょう。例えばレストランで半年間バイトをしていた、等の職務経験は載せる必要はありません。

(5) 課外活動歴(Extracurricular Activities)

部活動、クラブ、団体でリーダーシップを発揮した経験、ボランティア活動等を記します。この項目は高校から大学への入学審査では重要視されますが、大学院で教授が期待するのは専門分野での経験であり、他の項目と比べると重要度は下がるといえます。研究に関する活動は研究/指導経験に含めても良いかもしれません。

(6) 研究発表歴(Presentations)

学会参加経験、研究発表、スピーチ、セミナー、講演など、過去にオーディエンスの前でプレゼンテーションを行った経験のリストを作成しましょう(発表の題目、学会名、場所、日程)。

(7) 出版物(Publications)

自分が著者として執筆した出版物のリストを載せましょう。書式は自分の分野で使われる引用文献のスタイルに則ることが大切です。自分の名前がどこにあるかを強調するために太字を使うなどの工夫をしてみてください。

[1] J. B. Hartle and S. W. Hawking, "Wave Function of the Universe," Physical Review D, Vol. 28, Iss. 12, December 1983

(8) 受賞歴、奨学金獲得歴(Awards & Honors / Fellowships & Grants)

これまでに獲得した賞(最優秀論文賞や学科長賞)、受賞歴、奨学金、成績優秀賞、研究資金獲得歴などをまとめましょう。長くなりすぎない限り、それぞれの賞の簡単な概要を載せても良いかもしれません。

(9) スキル(Skills & Certifications)

専門分野に関連したスキル及び資格のリストを作成しましょう。研究分野によって必要なスキルは大きく異なります。このスキルは一朝一夕で身に付くものでは無いので、長期的な目線を持って出願に間に合うように磨いてください。

【Tips】 Expert...C/C++, Machining; Proficient...R, Python, Welding; Working knowledge... のように、レベル別で整理する形式もよく見受けられます。

(10) References

CVに載せた研究経験やスキルが本物であると証明できる人物の連絡先です。但し、この項目は大学院出願より、ポスドクや研究職として雇用される際に重要となるものです。大学院進学では推薦状がその役割を兼ねている面もあります。リストを載せる際には必ずその人物に了承を取った上で掲載しましょう。

3. CVの参考例

CaltechのPhD課程を卒業した成田海さんのCV(大学院出願時)を具体例の1つとして以下に載せておきます。

様々な参考例やテンプレートがネット上にありますが、決してそれらをコピーすることなく自分自身でこれまでの経験を振り返りながらオリジナルのCVを作成しましょう。自らの経験を振り返りまとめる作業はSoPを書く際にも必要となるプロセスなので、SoPを書きながら、もしくは書いた後にCVを作成するという方法も効率的かもしれません。

4. 受験記に見るCVの実例

CVが出願プロセスの中で実際にどう機能するのかは、先輩たちの受験記からよく分かります。

Keigoさんは、Twitterで見つけたPhD募集に対しその日のうちにカバーレターとCVをメールで送付して面接の機会を掴みました。選考側の視点として「応募メールにあるCVを元に、バックグラウンドが大きく異なる人や基準に達していない候補者はここで弾かれる」ことも紹介されており、CVが最初の関門であることが分かります。

すみこさんは、英文ジャーナルの業績があると「それだけで自分の説明書のようになる」と述べ、事前コンタクトの際に英文業績を含むCVやWriting Sampleがあると「打率が高くなる」という実感を共有しています。

松本さんは再挑戦にあたり、研究に関連する重要な情報が目に留まりやすいようCVの内容を取捨選択し、奨学金の金額や年数などの細かい数字も記入して読みやすさを改善するなど、書類全体をブラッシュアップしました。その年は5つの米国プログラムから面接に呼ばれています。ご本人は「最終的に何が奏功したかは分からない」と留保していますが、書類のどこを、なぜ直したのかが具体的に書かれている点が参考になります。

りんさんは、XPLANEのSoP執筆支援プログラムでSoPと合わせてCVも継続的に添削を受けながら仕上げました。CVも第三者のフィードバックで磨く書類だと考えましょう。


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