#6【Cafe探訪】嘉義の街に溶け込むコーヒースタンド supiido /スピード(嘉義)
廟の隣に佇むコーヒースタンド「supiido(スピード)」
桃城豆花で豆花を、阿宏師火雞肉飯で雞肉飯を楽しんだ後、気になっていた「supiido(スピード)」へ。小さなコーヒースタンドで、席は外に置かれたベンチのみというシンプルなつくりですが、それがまた魅力的です。
ちなみに桃城豆花のお話はこちら。
オーナーとの即席・言語交換
お店に到着すると、地元の方やコーヒーが好きそうな人たちで賑わっていました。

接客してくれたのは、どうやらオーナーさん。私たち(夫婦)が日本人だとわかると、「日本語を独学で勉強しているんです」と話してくれました。私たちも台湾華語を3年ほど学んでいるので、その場で自然と言語交換がスタート。翻訳ツールがどれだけ進化しても、やっぱり直接会話ができるのっていいなと実感しました。


小さな男の子の「全力おもてなし」
ラテを飲みながらベンチで休憩していると、5歳くらいの小さな男の子がこちらへ。オーナーさんのお子さんかな?手に持っていたお店のオリジナルうちわを、なんとプレゼントしてくれました!暑かったから気遣ってくれたのかも。心遣いが嬉しい。
隣に座ると、「ぼくは〇〇○っていうんだ。イングリッシュネームは△△△だよ〜」と、落書き帳に書きながら自己紹介してくれました。台湾らしい。そして、「『スピード』って日本語で書けるよ」と言って、丁寧に書いて見せてくれたのには驚き。日本人に日本語で寄り添おうとしてくれる優しさに、思わず胸が熱くなりました。
なにか日本語を教えてあげたかったけど、うまく台湾華語で伝えられなくて悔しい…!それでも、親子の温かいおもてなしにすっかり「スピード」のファンになってしまいました。
元「柑仔店」をセルフリノベして「交流の場」が復活
お店のInstagramを見て知ったのですが、「スピード」は元々「柑仔店」(よろず屋)だった建物を、オーナー自らリノベーションしたそう。店内は3坪ほどのコンパクトな空間。実測しながらレイアウトを考え、手を加えたとのこと。
オーナーさんはもともと嘉義で文房具&カフェ「Dadala Cafe & Stationery」を経営していて、「コーヒーのテイクアウト専門店を作りたい」との思いから2021年に「supiido」をオープン。かつて人々が集う場だった「柑仔店」が、今度はコーヒースタンドとして、再び人がつながる場所になりました。
店名の「スピード」は、「素早く提供できる」という意味ではなく、「焙煎」や「抽出」など、コーヒーをおいしく淹れるための「スピード」にこだわるという意味なのだとか。
インスピレーションは東京のコーヒースタンド
オーナーさんは仕事で日本に行く機会が多かったそうで、東京の街に溶け込んでいるコーヒースタンドのスタイルを参考にしたそう。
特に印象的だったのは、建物の元々の形を活かしつつ、街との一体感を生み出す工夫です。例えば、三角形の建物の鋭角部分を取り払い、開口部を増やすことで四方向から街とつながるつくりに。また、路地にベンチを配置し、自然と人が触れ合えるようになっています。

「日本っぽい」に寄せすぎない、嘉義への愛情
店名は日本語ですが、店舗デザインを「日本風」に寄せるのではなく、もともとの「柑仔店」の雰囲気を継承しているのもポイント。建物が持つ個性を活かした姿勢に、台湾・嘉義への愛を感じます。
お店の雰囲気やオーナーの温かさがじわじわと伝わってくる、まるで高野豆腐のようなやさしさ…(伝われ…!)
嘉義散策のお供に「スピード」のコーヒーを
有名な雞肉飯のお店が集まるエリアにも近く、食後に立ち寄るのにぴったり。コーヒーを片手に街を散策すれば、ちょっと地元の人になった気分を味わえそう。
嘉義を訪れた際は、ぜひ「スピード」のコーヒーを楽しんでみてください。
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