「一銭も回収できないかもしれません」組織体質VS日本語教師&弁護士萌え
ついに裁判が始まった。
第一審は何だったのか?
前回の裁判、なんで第二審になったのか弁護士さんに確認。
結局大学の弁護士は「戻って事情を確認します」と言ったとのこと。
私が労働仲裁に申請した申請書はドス(法律家の卵)が作成したもので、その後弁護士さんに計算ミスがあることを指摘され、作り直している。
私はすぐに訂正したものを労働仲裁に提出しているが、なぜか大学の弁護士は持っていない。
そこで改めて、さらに弁護士さんが依頼を受けてから完璧に作成した申請書が正式なものとなる。
最初の申請書には「労働関係があることを認める」というものがない。もし大学側が「労働関係を認める証拠がない」という態度にでれば、そもそも労働関係がないのだから経済補償請求ができない。
しかし新しい申請書にはこれが第一項になってるし、労働関係は確実にあると証明できる証拠の材料はすでに弁護士さんが全部用意している。
さらに経済補償金額が弁護士さんの計算ではドスの二倍。
大学側にとっては、言い逃れできない証拠もある状況な上にさらに請求額は二倍にされているということになる。
そりゃ大学の弁護士も慌てて「一旦持ち帰ります」となるわけだ。
しかも大学はたぶんいつものやり方でやり過ごそうとしていたんだろう。そのいつものやり方というのは得意の「到时候(その時が来たら)」に違いない。
そしてそれは私以外の先生たちにもやっていたやり方だ。
「学生管理」という謎の権力事務員
昨日、私は一番親しくしている英語科の中国人のイェン先生と食事をした。
彼女は北京大学卒業の地元の人で、英語もペラペラ、性格も良く、愛犬家。
かなり前から食事に誘っていたのだけどもなかなか都合が合わず、いよいよ私が帰国直前ということで、昨日やっといつも行く日本料理のお店で一緒に食事することができた。
そもそも彼女は夏休みでも大学にあれこれ仕事をやらされて、毎日本当に忙しいらしい。
はっきりとは言わないが、大学で授業をするわけでもない偉そうな事務のことは私同様嫌いなようだ。
事務が縁故で入ってるのも多いことは知っている。優秀さという点ではイェン先生の足元にも及ばないのに上から命令する立場。
彼らは「学生管理」と呼ばれる立場で、授業をする先生たちより偉そうで、命令をする事務である。
学生管理が学生たちを奴隷のように扱うことに対して、私同様イェン先生も怒っている。彼女は基本私と考え方が同じだし、心も熱い人なのだ。
そしてその熱さと面倒見のよさから、事務と衝突したという。それは意外にも私も関わることだった。
英語科と日本語科の外教の仕事量がちがう理由
そもそも私はここ数年、本来外教はやらないような書類仕事をやれと言われることが多かった。そのくせろくにやり方も教えてもらえない。
コロナ前はアン先生という同僚の先生が面倒をみてくれていた。しかしアン先生は休職中で学位を取るため今日本。その引継ぎがされていない。
なのに私のことは全部アン先生に丸投げ。しかしもはや学校を離れて長い安先生に聞いたところで「わかりません」と言われる。
それで私が「わからないなら引き受けないでください」とアン先生に怒り、その上司である指示を出してる先生には「アン先生に言わないで私に直接指示してください」とどっちに対しても怒る。
まあ直接言いたくないのはわかる。アン先生とちがい、私は「無理です」とはっきり言うからだ。
そもそもこれは外国人にできる仕事じゃないんだから、面倒みれないなら引き受けるなって話。
それを英語科で怒ったのがイェン先生だ。
大学は漢字も読めない英語の外教たちに書類を作らせようとした。しかも中国のやり方は独特で、教わってないものをできるわけもない。
だからイェン先生は「外教にできるわけがないでしょう!」と彼らをかばってキレたらしい。
しかし事務が言ったのは、「日本語科の外教はやっている」だった。
はあああああ? やってねーし!
私は直接「できるわけないだろ!」とキレてる。そして「やらせたいなら一から教えろ、説明もなしにできるか、クソが」という態度。
※言葉使いはもっと丁寧に伝えている
結果、なぜか私の学生が夏休み仕事させられたり、他の先生たちが尻ぬぐい。
まさかそんなことになってるとは思わず、学生には謝った。しかし学生に指示をしたのは例の事務で、逆らえない奴隷関係なのである。
これに対してイェン先生は言う。
「日本語科の先生たちは听话(話をよく聞く=言いなり)だから」
確かに日本語科にはイェン先生のように私のためにキレてくれる人などいない。
イェン先生だってそうやってキレたことで結局外教担当から外された。
まあ事務側にしてみれば、誰がやってもいいってことなんだろうけど、日本語科の先生たちにもムカつくわ! アン先生にも怒ったけど、自分ができないことを引き受けることで、他の人まで迷惑する。
無理なものは無理、できないことはできないと主張もせず「はいはい」言いなりになるから、結局みんな道連れだ。
イェン先生は外教のために怒った自分のことを「脾气暴躁」と言ってたけど、自分のところの外教のためにそこまで熱くなってかばってくれるなんて……超うらやましい。
結果的に、別の英語の先生がすべて書類作ってるのだから、英語の外教は何も仕事していない。
かたや私はなんだかんだ言って、自分にできる範囲のことは自分でやっている。学生まで巻き込まれると知ったから。
授業だって私は本来外教がやらなくていい専門授業ばかり。
しかし博士じゃないから会話とか簡単な授業しかやらない英語の外教たちより給料は低い。
ちなみに日本語科の外教私ひとりだが、英語科は二人。
そしてその二人とも中国語はまったく話さない。
漢字が読めて中国語がわかるから、さらに仕事増やすとかふざけんな。事務仕事と漢字が読めること別に関係ないし!
日本語科の先生たちは事務とかの言いなりで、私がキレてるとかもどうせ報告してないに違いない。いや、報告したところであいつらが気にするわけもない。
実際、私は学生が授業に行かせてもらえず、よくわからない作業をやらされてたりしたことに対して、「私が怒ってると言え」と言ってるし、授業中の呼び出し電話も切らせている。
同じようにイェン先生もこの問題について怒っていたという。
学生たちがかわいそうだと。授業にこられないなら彼らの平常点は下がるし、結果的に成績は下がってしまうのだ。
イェン先生はこの大学で私が最も信頼できる先生と思っているので、私は今回の裁判のことも伝えた。
すると彼女はこれに対して、驚くこともなかった。
大学の過去のパターンと弁護士萌え
実は私と似たような状況はこれまでにもあったという。
最近でもイェン先生の同僚がやはり補償かなんかの問題で大学ともめて、大学は口約束だけで、長年解決もないまま、結局学校を去ったらしい。
大学はそもそもいつもそうやって内部処理でうやむやにしてきたのだと。だから今回の裁判で「絶対に勝て!」と私に言っている。
イェン先生の話を聞いて、大学はやはり今回も同じやり方でうやむやにする気だったとわかり、ほんと弁護士に依頼して良かったと思った。
弁護士さんに「これまでもこういった問題は発生していた」と伝えたら、「走了法律程序了,不会无限拖下去(もう法的手続きに乗せたので、学校がいつまでも引き延ばすことはできない)」という返事。
ぐはぁ、かっこいいー、クールで頼もしい!
しかも、それに対してお礼を伝えると、予想外の返しが!!!

スタンプ!?
しかもこれ動くやつで、「そんな、褒めすぎだよぉ」みたいに両手を前で振って「どういたしまして」と可愛く喜んでる。
ええええええ!?
頼もしい言葉に安心したところからの萌え!
さらに毎回萌えるのがこれである。

ただ「好的(はい)」だけじゃなく、「倫子老师」とつけてくる。
しかも簡体字の「伦子」ではなくわざわざ「倫子」である。
このひと手間に萌える!
きちんと私個人を認識して尊重してくれてる感じがうれしい。
さすがシゴデキ!有能!ぬかりなし!
しかし萌えてる私に水を差すのが鼻毛のび太くん(絶賛お見合い31連敗中の卒業生男子)である。
「一銭も回収できないかもしれません」
鼻毛のび太は弁護士さんとは対象的だ。
余計なことばかり言うし悲観的。
まあもうそういうキャラと思ってるけど、今回はこれである。

二審は来月でまだ先のこと。
今はまず大学に雇用関係を認めさせ、支払うことを承諾させ、金額を決める段階だ。
その上で期日を決めるし、その期日に支払われないならどうするかというのも期日を決めた段階で弁護士さんに相談して決めることだと思っている。
今この情報を私に与えることに何の意味があるのか?
それでも鼻毛は延々と、「銀行凍結されても別口座を作られ結局回収できない」とか書いてくる。

もしかしたら、父は個人の会社なので回収できなかったが大学は個人じゃないからケースが違うと言いたかったのだろうか。
だとしてもわかりにくい。
大学はこれまでも支払う義務があっても内部でもみ消したようだし、気持ち的には支払いたくないのは知っている。
ただ、鼻毛がわかってないのは、私とお父さんは完全にちがうということだ。
お父さんはその会社で働き続けてるのかもしれないし、何年も我慢強く待てる性格かもしれないけど、私はそうじゃない。
もう大学を去るし、ほかの先生たちが誰もやらなかった法廷で闘うということを選択している。
そのことで、大学には法の場で争ったという記録が残るし、この後の裁判結果も記録される。
まあ、どのみち私の弁護士さんも私と似た感じの人だから、中途半場では終わらないだろう。雇用関係を認めさせた時点で、保険のことで投诉すると言ってるし、回収できないとなれば強制執行とも言ってた。
イェン先生によると、これまで大学は時間稼ぎでうやむやにして、泣き寝入りであきらめさせるというパターンだった。
まあ外国人ならとくに帰国すれば何もできないし、実際韓国人の女の先生も何もできず、ポーランド人の先生も何十万か給料がそのまま銀行口座にあって取り戻せていない。みんなあきらめるのである。
私の雇用は八月末までの契約だし、九月になれば私は大学の外教ではない。通常なら何もできない。
しかし私と弁護士さんの契約期間は二年。
それにスピード感がちがう。
私に経済補償請求の権利があると知ってから、大学に何度か言うも相手にされず、労働仲裁に行き、それでも大学は相手にせず、裁判をすることにし、やるなら絶対勝つと決めて弁護士さんに依頼。そして開廷。
ここまで一ケ月。
気をつけるようにはしてるけど、元来私は物事白黒はっきりつけたい性格で、目的がお金ではないとしても、支払うと決定するならば、絶対に支払わさせると決めている。
前述したとおり、私は大学の事務が大嫌い。一人一人がというよりも、組織全体の体質というか、それが当り前のこととしてまかりとおっているところ。
おかしいものはおかしいと言い続けたり怒ったりするのがたとえ私やイェン先生というごく少数派だとしても、声を上げるのをあきらめる自分になりたくないだけだ。
そうやって自分の信念を曲げずにこの10年腐ることもなく、おかしいものはおかしいと言って、気にくわないものは気にくわないと言ってきた。
その結果、そんな私だからと味方してくれる人たちを得たのだ。
もし最終的に支払い義務が確定したにもかかわらず履行されないなら、その事実を公表する。知名度もブランド力もない大学が、これ以上自ら信用を傷つける方向に進まないことを願いたい。
まあそれも、その時の大学の出方次第だし、今考えることでもない。
未来のことは未来の自分が何とかすると思っているし、これまでもそうだった。
だから鼻毛も過去のことばかり言ってないで、32回目のお見合いのことでも考えてろと思う。
そして私としても鼻毛の悲観的メッセージの相手をするより弁護士さんに萌えていたい!
ほんと有能で頼りになる上に萌えまで提供してくれるとは、ありがたい限りである🙏🏼
