OTUBONE (2分で読める小説)#無茶ブリお題道場➕追伸
国家を束ねる総理大臣でも、
束ねられない者が居る。
決して世間に姿を現す事も無く
総理の陰に隠れ、総理を自在に操る女。
政界では、「お局様」と揶揄される女は
総理大臣の妻である。
その女は、あらゆる権威権力を利用し
自分に対する忖度を誰人にも強要し、
女王様の様に振る舞う。
だが、世間は誰も彼女の事を知らない。
マスコミも彼女の事を報道する事は許されていない。
ある日、彼女の知り合いの男から電話が入ってくる。
それは、[国有地を安価な値段で購入したい]
と言う、要望であった。
彼女は元彼の言葉に心が揺れたのか、
総理である夫にその要望を伝える。
夫は断る事もできず受け入れた。
またある時は、
「ツツジの花を観る会」なるものを彼女から提案された。
この目的はパーティーで会費を取り、
収入を得る為であった。
夫は二つ返事で、「ツツジの花を観る会」の宴を張るが
ここの参加者は、「ツツジを観る」と言うよりも
「彼女の顔色を伺う会」でもあった。
彼女に上手く取り入って、甘い汁を吸いたい人ばかり。
この様に好き勝手が出来るのは、夫が総理大臣だからで
あるのだが、彼女は錯覚していた。
…私には力がある。何でも思い通りにできる…
と。
大臣を任命する権利は総理大臣が持っているのであるが、
ここでも、お局様が登場してくる。
彼女は能力主義では無い。
自分の気にいる男達を大臣に据える様に、
夫に命令するのであった。
夫は断る事もできず、能力やスキルを無視して人選する為
「異例の抜擢か?」
と言われる人が次々と大臣となる。
世間は何故その様な人選だったのか?
その真相も判らずにいた。
国民のほとんどが政治に無関心で
国家に期待する事も無く安逸に暮らしていた。
この様な人選を重ねていく度、国力は次第に
落ちていく。
それは、恐ろしい事でもある。
歴史を見ても、婦人が夫である国王に影響を与えて
国家が滅んだ事実がある。
諦めている人達の共通意見が、
「どこかの誰かに解決してもらうしか無い!」である
「諦め」その言葉は積極性を無くし、
それが逃げに通じ、そして無関心に繋がっていく。
人類の将来に対しての無関心が、
この世界の未来を創っていく。
…歴史は繰り返し、我が国も滅んでしまうのか?…
この状況を憂う男が独り立ち上がる。
「このままではいけない。我が国が滅んでしまう。
この元凶は総理の妻にある。」
と、悟った男はある事を決意した。
彼は路上に立ち、道行く人に呼びかける。
我が国の将来を考え、良くしていく為に
彼は、事実を訴える。
だが、道行く人は無関心で通り過ぎるだけ。
それでも、彼は諦める事も無く粘り強く訴え続ける。
暴力に訴えるのでは無く、熱き心のこもる言葉で!
追伸
題名の「OTUBONE」とは違う展開かも知れません。
オチも、笑いも無い小説です。
最後の独り立ち上がる人は、山本太郎さんを
思い浮かべて書きました。
彼に対する是非は私には判りませんが、
彼の情熱、彼の真摯な想いは伝わってきます。
真剣にこの国の事を想う人達が大勢出てきたら
国民を大事にする政治ができるかも知れません。
一部の特権階級の人がいい想いをしていたら、
国民にとっては不幸な事ですね。
