浮かれるんじゃないぞ、自分!!冷静になれの巻き【#8 マッチングサイトリポート】
おチャラけた感じになってきましたので、生真面目な方は眉をひそめ始めているかしら? 始めから読んでいない方にとっては「いい歳して尻軽女」に見えても不思議はありませんね〜。😝
でもまぁ、外からどう見えようとそれももうどうでもいいことです。夫の最期を目の前で看取った瞬間にわたしも生まれ変わった気がしています。残りの人生を悔いなく、楽しんで生きることが何よりだいじと悟ったからです。
さて、浮かれチャットが弾むうちに、だんだん打ち解けてきたら、楽しい趣味のことばかりではなくプライベートな過去を語りだしました。
わたしの結婚生活は37年。16歳で夫に出会ったので43年間の時を共に過ごしたわたしには、黒歴史は何一つありませんので完全に聞き役にまわりました。一方、Mr.Rは黒歴史もたくさんありました。
Mr.R は今のマッチングサイトではアジア人に絞っていてわたしを発見したといいます。高校生時代の初恋が魅力的な中国人で、その淡いラブロマンス以来、アジア人に好感を持ってしまうとのことです。
彼の別れたワイフはアラブ系の白人女性で、9ヶ月の大恋愛期間を経て結婚したものの、結婚直後から突然悪魔に生まれ変わり、すべてにおいてコントロールしないと気がすまず、娘の誕生と共に夫婦関係は完全に冷え切り、ただのATMとして扱われていたといいます。耐えに耐えたけど限界を感じて13年前に離婚されたそうです。
離婚後、何人かの女性と付き合い、その都度真剣ではあったけれど、みんなうまくいかないどころかなんらかのトラブルに巻き込まれたと話し始めました。
そのうちのひとり、肉体の魅力に取り憑かれてしまい付き合っていた子連れの女性は、子が巣立ったあと薬物中毒となり自殺未遂をはかり命は取りとめたものの、後始末とツケは長く辛いものだったと、ヘビィ過ぎる内容ゆえ、おもしろおかしく話してくれました。ほんとうにバカで若気の至りだったけど、それから学んだこともあると……。
話さなくてよさそうなことを伝えてくれる部分に関しては誠実さを感じましたが、「肉体に溺れて付き合った」ってところが男のリアルを突きつけられているようで聞きながらドン引きしました。
彼としては、実際に会う前にすべての黒歴史を伝えてみて、それでも会う気になるなら、真剣にお付き合いを始められると考えたようです。
正直といえば正直ですが、聞いてしまったわたしとしては、いろんな疑問やジャッジメントがわいてきました。「ひょっとして見る目ないんじゃない?アナタ」と心の中で突っ込んでみたり、ある程度経済力と魅力のある男性だと、「溺れさせてみせる」という女性に狙われるのかもしれないな、などといろいろと想いを巡らせました。
出て来るお話は、次から次へと壮絶でソープドラマみたいなので、意外とわくわくと楽しみにチャットを進めていました。
こちらは聞いてもいないし、思い出したくもないという過去まで説明してくれるので、「じゃあ話さなくていいのに」と思いながらも、単純に興味本位で聞いていましたが、いやはや、話を盛ってるのか?いや、これは武勇伝か?と混乱してきました。
人として、男性としてちょっとわたしが求めている人とはちがうかも……と思いはじめたところで、
「これまでのあなたとのチャットでとっても魅力を感じているので、週末にフランケンムースで会いませんか?」と来ました。
フランケンムースはミシガンでは、年中クリスマスの町として有名です。ドイツ系移民の伝統が根付いているバイエルンのような町並みの観光スポットでクリスマスあたりは特に賑わいます。
最初のデートに指定してくる場所がフランケンムースとは、さすがだなっと思いつつも、即答できずに考え込みました。
一晩考えてお返事しますと答え、これまでのチャットをいろいろと復習しました。一歩家の外にでればオミクロン株の感染拡大がひどいので、あまり出歩かないほうがいい時期です。
Mr.Rはすでにコロナには感染済みで抗体があるといいます。わたしはブースター接種済みですが、医療も逼迫気味なので、不必要な外出は控えているところですから、出て行く価値があるのかもう少し見極めたいと思いました。
趣味的な話はほんとうに合うし、知的レベルも高いことはわかるのですが、黒歴史を知ったあとで冷静に判断すると、「イケイケ白人女性で何度かひどい目にあったから次はアジア人にしておこう」と取れないこともありません。コロナ禍でもあるのでまずはビデオチャットをしてから決めることにしました。
義ムスコたちの心配が頭をかすめます。
やさしくされたり、ロマンチックなことに免疫がないわたしは、浮かれ気味でしたが、冷静さを取り戻せた自分をちょっぴり褒めたい気持ちになりました。
さて、ビデオ密会ではどんな会話ができるのかな〜。
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