【不登校】①最初に行った対応とその理由【新一年生になって「学校行きたくない」となった娘】
新学期。
身体に少し大きいランドセルを背負って、笑顔で家を出ていく――
そんな姿を想像していたのに、突然の
「学校行きたくない…」
期待から一転しての不安と焦燥に、胸がぎゅっと苦しくなってしまうことと思います…。
この記事では、元フリースクールスタッフ・元中学校教員、そして自身も不登校を経験した私が、娘の「行きたくない」にどう向き合ったのか、その理由とともにお伝えします。
同じように悩んでいるお母さん、お父さんの心が、少しでも軽くなることを願っています。
わが家で起きたこと
娘は6歳。2歳から保育園に通い、そのまま地元の小学校に入学しました。
クラスには保育園の友達もいて、環境としては決して悪くありませんでした。
保育園はとても楽しかったようで、何の問題もなく毎日通っていました。
入学式と最初の2日間は元気に登校。
けれどその翌日、38度の発熱でお休みしてしまいます。
体調はすぐに回復しましたが、翌日の通学途中でぽつりと一言。
「学校行きたくない…」
そこから3日間お休みしました。
4日目は行けたものの、また翌日には通学路で足が止まってしまいました。
思わず学校の方に手を少し引くと、思いがけない力強さで手を引き戻されます。
私は自身の過去の経験もあり、「これは安易に考えてはいけないぞ…」と思いました。
原因は「気力切れ」だと考えた
夫婦で話し合い、娘の様子を振り返って見えてきたのは、「頑張りすぎによる気力不足」でした。
娘はもともと真面目な性格です。
入学式でもずっと背筋を伸ばし、緊張の中で一生懸命頑張っていました。
さらに、卒園後すぐに学童に通い始めていることも思い出しました。
娘は体調もおぼつかない中、2つの新しい環境に立て続けに適応しようとしていたのです。
つまり、「頑張りに頑張りを重ねて、エネルギーを使い切ってしまった」状態だったのだと思います。
学校に行けば疲れる。
それを体がわかっているからこそ、「行きたくない」という形でブレーキをかけていたのではないかと考えました。
わが家で最優先にしたこと
結論から言うと、「気力の回復を最優先にする」という方針をとりました。
■休みたい気持ちを否定しない
学校を休むことに罪悪感を持たせないようにしました。
■楽しい時間を意図的に作る
休んだ日は、あえて動物園に行くなど「楽しい」と感じられる時間を増やしました。
■習い事も一時ストップ
土日に通っていたスイミングや音楽教室も休止し、回復に集中する環境を整えました。
■学童もお休み
学校に行けた日でも、放課後は無理をさせず家で過ごすようにしました。
「行きたくない」は悪いことではない
ここで一番大切にしたのは、「行きたくない」という感覚を否定しないことです。
子どもは、自分の体調や気力をうまく言語化できません。
だからこそ、「学校行きたくない」という言葉は、これ以上頑張るとしんどいよというアラートだと思います。
無理に行かせることで起きるリスク
私は過去の経験から、我が子が学校に行かなくなる親の不安や恐怖はよくわかっているつもりです。
勢いでもいいからとにかく行かせたい、行けばなんとかなる、と思う気持ちも理解できます。
正直、知識と経験のある私も、我が娘を目の前にして改めて「こういうことか…」と実感している所です。
しかし、もし気力がない状態で無理に登校させてしまうと、
・どんどん学校が「つらい場所」になってしまう
・自分の気持ちを言えなくなる
・「やりたくない」「やりたい」を抑え込む癖がつく
といった影響が出る可能性があります。
一見「ちゃんと通えている」ように見えても、長い目で見ると「自分の人生を主体的に生きる力」が弱くなってしまうこともあります。
それでも気になる「学力」と「将来」
ここは多くのお母さん、お父さんが感じるところだと思います。
勉強についていけなくなるのでは?
このまま学校に行けなかったらどうなるの?
とても自然な不安です。
ただ、特に小学校1年生のこの時期においては、「学力よりも心の土台」が何より大切だと私は考えています。
家庭で安心して過ごせること。
自分の気持ちを大切にできること。
この土台があれば、学びはあとからいくらでも取り戻せます。
逆に、この土台が崩れてしまうと、学ぶことどころか生活そのものが苦しくなってしまいます。
わが家のこれからのスタンス
おそらく娘はこれからも、行ける日と行けない日が混ざると思います。
今日も登校途中で「ちょっとやめとく…」となり、お休みとなりました😂
でもそれは、娘自身が自分の状態を感じ取って選んでいる行動だと捉えています。
周りに流されず自分の気持ちと向き合い、心が求めることを選択するのは大人でもなかなかできることではありません。
その感覚を信じて、親は環境を整えるのが今のわが家のスタンスです。
お母さん、お父さんへ
ここまで読んでくださったあなたへ。
まずお伝えしたいのは、親子ともにもう十分すぎるほど頑張っているということです。
毎朝の声かけ、体調の心配、将来への不安、どれもとても負担の大きいことと思います。
だからこそ、
行けなかった日があっても大丈夫
うまくいかない日があっても大丈夫
少しだけ長い目で見てあげてください。
学校に行くことも大切ですが、その子がその子らしく生きていけることは、本人の人生を左右するとても重要なことです。
また、この事を夫婦でよく話してみてください。
悩みを話し合ったり、不安を書き出してみたり、お互いの思考を共有してください。
全く同じ意見にはならないと思いますが、納得せずともパートナーの気持ちを把握することは大切です。
そして、存分に他人を頼ってください。
今は不登校の理解も進み、知識を持ってサポートしてくれるプロがたくさんいます。
まずは担任の先生やスクールカウンセラーの方から、相談をお願いすると良いと思います。
第三者に話すことで見えてくる意外な本心や感情があるかも知れません。
自宅ではまとまらない感情も、外に出ると整理できることもあると思います。
最後に
この考え方は、元不登校児であり、現在は個人事業主として働く私自身の経験から生まれています。
おそらく、少しマイノリティな価値観かと思います。
だからこそ、一つの正解に固執せず、いろいろな人の意見を聞いてみてください。
新学期は、大人が思っている以上に子どもにとって大きな環境変化です。
「行きたくない」は、怠けではなくサインかもしれません。
その小さな声に少しだけ耳を傾けてあげることで、きっとこれからの親子の時間がより良いものになると思います。
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