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尾上与一作品の最新刊情報・オススメ作品・著作一覧とシリーズ作品まとめ

この記事では、尾上与一先生の最新刊情報とオススメ作品を紹介しています。

また、著作のうちの商業出版物を追える限りすべて網羅し、ジャンル別に分けています。

なお、新装版などが出ている作品は、原則最新のものを紹介しています。

※これから紹介するものの中には中古でしか入手できないものもあります。中古での購入には駿河屋がオススメです。

※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれていますが、記事の内容は筆者の実体験や感想に基づいており、記事の公平性を損なうものではありません。


尾上与一の最新刊情報

尾上与一先生の最新刊は、2026年3月27日発売の『夜明けの星と詰まない初恋について』です。(『初恋をやりなおすにあたって』のスピンオフ)

※電子版は2026年4月3日配信開始。

尾上与一のオススメ作品

尾上与一先生の著作の中で一番のオススメは、戦時中の海軍を舞台にした『天球儀の海』から始まる「1945シリーズ」です。

西洋ファンタジー風の世界観が好きな方は「花降る王子の婚礼シリーズ」も楽しめると思います。

濃いめのラブシーンが好きな方には「奇跡の泉シリーズ」『さよならトロイメライ』をオススメします。

※それぞれの作品の詳しい内容についてはこの後の著作一覧で触れています。

尾上与一先生は作品によってガラッと作風が変わる作家さんなので、いろんな雰囲気のBLを楽しみたい方にオススメです。ジャンルを問わず何でも描ける器用さがあり、どれを読んでもちゃんとおもしろいです。

西洋ファンタジーBL

尾上先生は一風変わった設定の作品が多く、その中でも西洋ファンタジーは代表作のひとつとなっています。

魔法使いや騎士が登場する西洋風の世界観で描かれるBLは非日常感が格別。

現代の日本ではあり得ない展開も可能にしてしまうところが売りです。

『舞姫は暁に黄金の恋を紡ぐ』 2025年5月刊行

レーベル:ディアプラス文庫
イラスト:もちゃろ

とある国の第二王子と、金を生み出すことのできる舞姫の恋を描いた作品です。

決して結ばれてはいけない立場の二人の悲恋を描いていますが、最後はハッピーエンド。

隠れ里をめぐるファンタジーとしてもおもしろい作品です。

一目惚れ、敬語受け、ピュアな恋、許されない恋が好きな方にオススメ。

電子版は6月20日配信開始です。

「花降る王子の婚礼シリーズ」 既刊4巻

レーベル:キャラ文庫
イラスト:yoco

王族同士の婚礼を描いたこのシリーズは、2025年9月時点では4巻まで刊行されています。

受けが魔法使いで、攻めに魔力を供給するには体を繋げて契約を結ぶ必要があるというファンタジーならではの設定が楽しいです。

また、『キャラ文庫アンソロジーIV 瑪瑙』には、このシリーズの番外編が収録されています。

さらに、同人誌にていくつか番外編も出ています。

それぞれの詳しい内容とオススメの読む順番はこちらの記事にまとめています。

「奇跡の泉シリーズ」 全2巻

レーベル:CROSS NOVELS
イラスト:央川みはら

兄弟編として同時発売されたシリーズで、1巻の受けと2巻の受けが兄弟(1巻が弟で2巻が兄)です。

登場人物は重複していますが、どちらから読んでも問題ない作りになっています。

1巻の『アヴァロンの東~奇跡の泉・金~』は、内乱によって敵同士になってしまった兄弟分の騎士の物語です。

一途な赤髪の騎士×力を持つ教会の家に生まれた修道騎士。

結構過激なラブシーンがあります。

2巻の『ルドヴィカの騎士~奇跡の泉・銀~』は、奇跡の力を持つ司祭(受)と彼を守るために騎士になった青年(攻)の主従ものです。

1巻と比べるとラブシーンはおとなしめ。

どちらも体格差カップルで美人受けです。

電子書籍版には書き下ろしのSS付き。

和風歴史BL

尾上先生のもうひとつの代表作が、緻密な時代背景が魅力の歴史ものです。

同人誌で本編のその後が描かれている作品が多いので、尾上先生としてもお気に入りのカップルたちのようです。

「1945シリーズ」 既刊9巻

レーベル:Holly NOVELS→キャラ文庫
イラスト:牧

  1. 『天球儀の海』 2012年10月刊行→2024年4月文庫化

  2. 『碧のかたみ』 2013年8月刊行→2024年6月文庫化

  3. 『彩雲の城』 2014年11月刊行→2025年2月文庫化

  4. 『蒼穹のローレライ』 2015年10月刊行→2024年2月文庫化 

  5. 『プルメリアのころ。』 2016年2月刊行→2024年8月文庫化

  6. 『郵便飛行機より愛を込めて 1945シリーズ番外編1』 2016年8月刊行→2025年4月文庫化

  7. 『謹製ヘルブック  1945シリーズ番外編2』 2017年6月刊行→2025年6月文庫化

  8. 『海鷲に告げよ1 945シリーズ番外編3』 2025年8月刊行

  9. 『拝啓、南十字星の下より。 1945シリーズ番外編4』 2025年10月刊行

戦時中の日本を舞台にしたBL小説で、5作の本編と4作の番外編があります。

海軍に所属する5組のカップルを描いていて、尾上先生の著作の中でも一番の人気シリーズです。

シリーズの途中で長らく絶版になっていた「1945シリーズ」ですが、2024年2月から2025年10月にかけてキャラ文庫にて文庫化され完結となりました。

『碧のかたみ』は、構成・近江谷先生、作画・よこやま先生でコミカライズ連載中です。※2026年7月4日発売に完結巻の4巻が発売予定。(コミックスはおそらく電子のみ)

それぞれの詳しい内容とオススメの読む順番、再販情報や漫画化情報についてはこちらの記事にまとめています。

『さよならトロイメライ』 2017年1月刊行

レーベル:Holly NOVELS
イラスト:笠井あゆみ

大正時代を舞台にした主従BLです。

商家の有能お坊ちゃま×忠誠心の強い執事の身分違いの恋を描いていて、尾上先生の著作の中で最も過激な作品だと思います。

受けが攻め以外の男と関係を持つ描写があるのと、どちらかというとメリバエンドなので気になる方はご注意ください。

こちらも2025年現在は絶版になっていて駿河屋などの中古ショップでしか流通していませんが、今後再販の可能性があるそうです。

また、『さよならトロイメライ』に関しては、商業番外編同人誌として『黒猫のためのパッサカリア』という作品が出ています。

『さよならトロイメライ』に登場する家令・黒田の若かりし頃の恋を描いた話で、個人的には『さよならトロイメライ』を楽しむなら必読の同人誌だと思います。

同人誌なので、入手できるかどうかはタイミング次第ですが、BOOTH、コミコミスタジオ、フロマージュブックスなどで探してみてください。駿河屋などの中古ショップでも手に入ることがあります。

現代BL

単巻作品では現代を舞台にしたBLもたくさん手掛けています。

『二月病』 2012年2月刊行

レーベル:Holly NOVELS
イラスト:黒沢要

尾上先生のデビュー作で、香川県を舞台にしたサスペンスBLです。

無自覚のモテモテノンケ×一途でピュアな頑固少年の高校生カップル。

BL作品では珍しいサスペンスミステリーの要素がある作品です。

2025年9月現在は絶版になっているので、手に入るのは駿河屋などの中古ショップで流通している古本のみです。→駿河屋.JP|ボーイズラブ小説 二月病 / 尾上与一

また、『HOLLY MIX』というアンソロジーに番外編が収録されています。

『彼岸の赤』 2012年3月刊行

レーベル:ドルチェノベルズ
イラスト:コウキ。

不運な元ヤクザ×薄幸の僧侶の切ないラブストーリーです。

俺様攻め、健気受け、体格差カップルが好きな方にオススメ。

2025年9月現在は絶版になっているので、手に入るのは駿河屋などの中古ショップで流通している古本のみです。→駿河屋.JP|ボーイズラブ小説 彼岸の赤

『初恋をやりなおすにあたって』 2019年8月刊行

レーベル:キャラ文庫
イラスト:木下けい子

13年越しの恋を描いたピュアな作品で、尾上先生の趣味の1つである将棋が題材になっているのも魅力です。

器用で人気者の何でも屋×意地っ張りで頑固な天才棋士。

電子版には書き下ろしのSSが付いてきます。

またスピンオフ『夜明けの星と詰まない初恋について』では、2人のその後の話を読むことができます。

さらに、『初恋をやりなおすにあたって』に関しては、商業番外編同人誌として『恋愛を進めるにあたって』という作品が出ています。(本編完結後の話を集めた短編集で、ファン必見のエピソードが盛りだくさんなのでチャンスがあれば手に入れることをオススメします。)

同人誌なので、入手できるかどうかはタイミング次第ですが、BOOTH、コミコミスタジオ、フロマージュブックスなどで探してみてください。駿河屋などの中古ショップでも手に入ることがあります。(※今後再販の可能性もアリ。)

『夜明けの星と詰まない初恋について』 2026年3月刊行

レーベル:キャラ文庫
イラスト:木下けい子

『初恋をやりなおすにあたって』のスピンオフ作品です。

メディア嫌いの天才棋士がワケアリの板前を拾うところから始まる同居ラブ。

攻めも受けも傷を抱えているタイプのシリアスなストーリーですが、最後は甘々ラブラブハッピーエンドです。

年下攻め、敬語攻め、関西弁、初恋、初心なカップルが好きな方にオススメ。

電子化済みです。

『冬色ドロップス』 2020年2月刊行

レーベル:幻冬舎ルチル文庫
イラスト:さがのひを

BL小説には珍しい連作短編形式の作品です。

男子高校生の失恋から始まる三角関係の恋を描いたピュアなラブストーリー。

男前攻め、健気受け、同級生カップル、高校生カップルが好きな方にオススメです。

電子版には書き下ろしのSSが付いてきます。

2026年4月現在、電子書籍版はKindle Unlimitedで無料で読むことができます。

『セカンドクライ』 2023年2月刊行

レーベル:キャラ文庫
イラスト:草間さかえ

自分の作風を模索する新人画家(攻)と愛を知らない秘書見習い(受)が、お互いの欠けたところを補い合うラブストーリーです。

年の差カップル、敬語受け、育て愛が好きな方にオススメです。

電子化もされています。

アンソロジー 

尾上先生は各レーベルのアンソロジーにも参加されています。

『恋する星屑 BL SFアンソロジー』 2024年10月刊行

レーベル:ハヤカワ文庫JA

SFとBLがテーマのアンソロジーです。

尾上与一先生は「テセウスを殺す」という短編で参加されています。

脳がデータ化されるようになった世界を舞台にした軍人BLです。

電子化済み。

『恋する星屑 BLSFアンソロジー』についてはこちらの記事に詳しくまとめています。

『HOLLY MIX』 2013年10月刊行

レーベル:Holly NOVELS

Holly NOVELSから出版されているBL小説の番外編を集めたアンソロジーです。

尾上先生の作品からは、『二月病』の番外編「真夏の花」と、『碧のかたみ』の番外編「間宮」、『二月病』のイラストを担当した黒沢要先生による『二月病』のショート漫画が収録されています。

しかし、2025年9月現在は絶版になっているので、手に入るのは駿河屋などの中古ショップで流通している古本のみです。→駿河屋.JP | ボーイズラブ小説 HOLLY MIX / 木原音瀬/安芸まくら/尾上与一/さとみちる//草間さかえ/黒沢要

※「間宮」は「1945シリーズ」の番外編集『拝啓、南十字星の下より。 1945シリーズ番外編4』に収録されています。

『HOLLY MIX』の詳しい情報と他の収録作品はこちらの記事で紹介しています。

『HOLLY BOX』 2014年2月刊行

出版社:スコラマガジン(蒼竜社)

高校生BLをテーマにしたアンソロジーで、2作の小説と5作の漫画が収録されています。

尾上先生は「冬色ドロップス」で参加されていて、これは書籍化されている『冬色ドロップス』の元ネタとなる作品になっています。

内容としては『HOLLY BOX』に収録されている短編が単行本『冬色ドロップス』の1章になっており、単行本の方でほとんど同じものを読むことができるので、手に入りやすい単行本を購入するのがオススメです。

ただ、単行本化の際に大幅に加筆修正が入っていることと、単行本の方はさがのひを先生、『HOLLY BOX』の方は上田にく先生がイラストを担当している点が違うので、2作の差異が気になる方は両方購入するのもアリかもしれません。

『HOLLY BOX』は2025年9月時点では絶版になっているので、手に入るのは駿河屋などの中古ショップで流通している古本のみです。→駿河屋.JP|ボーイズラブコミック HOLLY BOX / 日高ショーコ/田賀/大竹とも/川嶋すず/山田栞//尾上与一/遠野春日

『キャラ文庫アンソロジーⅢ 瑠璃』 2020年6月刊行

レーベル:キャラ文庫

キャラ文庫が出版しているアンソロジー第3弾です。

尾上先生は『初恋をやりなおすにあたって』の番外編「午前0時の紫の上」を寄稿しています。

内容としては本編の後日談になるので、『初恋をやりなおすにあたって』を読んでから読むのがオススメ。

※「午前0時の紫の上」は『夜明けの星と詰まない初恋について』に収録されています。重複購入にご注意ください。

「キャラ文庫アンソロジーシリーズ」についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

『キャラ文庫アンソロジーⅣ 瑪瑙』 2022年11月刊行

レーベル:キャラ文庫

キャラ文庫が出版しているアンソロジー第4弾です。

尾上先生は『氷雪の王子と神の心臓』の番外編「満月とうたかたの逢瀬」を寄稿しています。

内容としては本編の後日談になるので、『氷雪の王子と神の心臓』を含む「花降る王子の婚礼シリーズ」をすべて読んでから読むのがオススメ。

「キャラ文庫アンソロジーシリーズ」についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

漫画原作

尾上先生の著作はコミカライズされているものもあります。

『碧のかたみ』全4巻

レーベル:シードコミックスF
作画:よこやま

「1945シリーズ」の中でも一番人気の『碧のかたみ』は、構成・近江谷先生、作画・よこやま先生でコミカライズもされました。

フルカラーの贅沢なコミカライズで、シリーズの他の主人公たちも背景に映りこんでいるので、ぜひ探しながら読んでみてください。

コミックスはおそらく電子版のみの配信です。

その他

尾上先生は、アンソロジー以外の媒体にも短編を寄稿してます。

『笠井あゆみイラストカードブック 旦那はんと痴話喧嘩』 2021年12月刊行

出版社:パイインターナショナル

BL小説の表紙や挿絵を数多く担当されている笠井あゆみ先生のイラストカードブックです。

「旦那はんと痴話喧嘩シリーズ」という、とある屋敷の主人に囲われた青年の主人とのほろ苦い蜜月を描いたイラスト40点を、剥がして飾れるカードブックにして出版したもの。

尾上先生はこのシリーズを小説化した「プリヴォルヴァの誠実」という書き下ろし短編を寄稿しています。

年の差カップル、着物シチュエーション、京都弁、体格差カップルが好きな方は必見。

小説にイラストレーターさんが挿絵を入れるというのがBL小説のスタンダードですが、この作品ではイラストが先行でそこに小説を当てはめるというおもしろい試みがされています。

笠井あゆみ先生は尾上先生の著作の中だと『さよならトロイメライ』のイラストを担当されていて、「旦那はんと痴話喧嘩」もよく似た雰囲気の作品なので、『さよならトロイメライ』が好きな方は楽しめるのではないかと思います。

『将棋世界』連載作品「春、ラバータイルで君を待つ」

尾上先生は、雑誌『将棋世界』で「春、ラバータイルで君を待つ」という小説を発表されています。(前後編)

プロ棋士を目指す高校3年生を主人公にした物語です。

BLではありませんがおもしろいので、将棋に興味がある方は手に取ってみてください。

尾上先生のnoteでは番外編も読むことができます。

『君にかならず鳥を見せる』同人作品

尾上先生は、商業出版が難しかったものを同人作品として個人出版されています。(2026年現在、電子で読めるのは『君にかならず鳥を見せる』のみ。→7月あたりに同人誌として紙版も出版予定とのこと)

未知の感染症を扱ったロマンティックバイオサスペンス作品で、内容的にはメリバエンドです。

BL要素は薄めで、どちらかというと一般文芸寄りですが、抜群におもしろいです。

2026年4月現在はKindle Unlimitedで無料で読むことができます。

まとめ

尾上与一先生は西洋ファンタジーから歴史もの、現代BLまで幅広いジャンルのBL作品を手掛けている作家さんです。

ぜひ気になったものから手に取ってみてください。

また新しい著作が出た際には追記していきます。


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