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ピッチングメカニズム 第7章 回転運動

ピッチングにおける回転運動


ヒップファーストや踏み込み足のステップで作り出した並進エネルギーを
回転エネルギーに変換し投球を行います。

今回は、ピッチングに必要な2つの要素のうちの1つである
回転運動について解説してきたいと思います。


回転運動と回転エネルギー

まず回転運動と回転エネルギーについて
簡単におさらいしていきます。

投球動作における運動エネルギーは
並進エネルギーと回転エネルギーの総和であり、

ピッチングでは並進エネルギーを効率よく回転エネルギーに変換し、
身体を回転させながら投球を行うことがポイントとなります。

回転運動
物体を回転させる運動エネルギー(回転エネルギー)によって身体を回転させる運動で

ピッチングでは並進エネルギーを回転エネルギーに変換し、
体幹や骨盤を軸にして腕や体を回転し
最終的にボールに力を伝える運動を言います。


回転運動には、縦回転と横回転があり
縦回転はアーム式ピッチングマシンの様に腕を縦に振る矢状面の運動で、
回転軸からの半径が大きいためで大きな力を作り出すことが出来ます。

横回転は胸を三塁からホームに向けるような水平面の動きで、
コマのような横向きの運動になります。
回転軸からの半径が小さいため速い回転速度をつくることが出来ます。

パワーは、力×速さで作られますので
どちらも回転方法もパフォーマンスには必要な要素となります。

縦回転について

それでは縦回転を詳しく解説していきます。

並進エネルギーの前方への推進力を使用し
身体を長軸方向へ回転させる動きが縦回転となります。
回転軸からの半径が大きいため大きなエネルギーを作り出すことに長けています。

踏み込み足を接地後、
前方への推進力は股関節を屈曲する力となり、
その後スローイングアームを振り出す力となり、
踏み込み足へ体重が移動しきった結果、軸足を持ち上げます。

それぞれ能動的に回旋するのではなく
あくまでも受動的に
勢い余って回転してしまうというような感覚で投げられるのが理想と言えます。


並進エネルギーから回転エネルギーへの変換は
不足なくスムーズに行われることが理想です。
そのためには身体の以下のような構造を利用します。


踏み込み足の踵の形状
踵は丸みを帯びた形をしています。

踏み込み足を踵から接地する際は
丸みを帯びた踵の形状を利用し前方へ身体を縦回転させることで
全身の筋肉の活動を利用せずに
受動的に回転することが可能となります。


アンクルロッカー
全面接地、つま先接地の選手では先ほどとは異なり
踵の形状で前方へ回転することが出来なくなります。
それらの選手はマウンドの傾斜もしくはアンクルロッカーを使用することで、
エネルギーロスを最小限に抑えることが出来ます。

アンクルロッカーとは脛骨が足関節上で背屈していくこと動きです。
踏み込み足を接地した後
並進運動で作られた推進力を踏み込み足の足関節が受け継ぎ、
足関節を中心とした回転運動に変換します。


踵から接地した場合、前方へ体重が移動しやすくなりますが、
踏み込み足へ移動した体重にブレーキはかけにくくなります。
その為下半身の安定性が必要になります。

全面接地やつま先接地した場合
前方への体重移動にブレーキがかかるため
キックバックなとで踏み込み足を接地した直後に地面を掻くように
後方へ引かれる動作で再度並進力を作り出す必要があります。


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