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ずっと「どこか遠くに行きたい」と思っていた

今日もまた少しとりとめもない雑談です。私は小学校中盤以降くらいから、ずっと「どこか遠くに行きたい」と思っていました。

当時は行ったことのない場所に行き、見たことのない景色を見て、今まで食べたことのないものを食べたい……という欲なのかなと思っていましたが、それは単に「母との関係性がしんどい」や「家の環境が良くない」から「どこか遠くに行きたい」と思っていたことに後年になって気が付きます。

過去に何度か私の母についても書いてきましたが。私の母もADHD気質があり、同時に様々な新興宗教を掻い摘み、多数のマルチ商法にもハマって色々実践し、家族にもその謎の風習を押し付けてきた人間です。

時折、私の幼少期の記憶が思い起こされます。本当に科学的根拠がない民間療法を散々やらされてきました。

例えば、小学生の頃、私が不意に鍋かやかんを触ってしまい、手に火傷を負ったとき、母は「火傷にはミキプルーン塗っておけ!!」と言ってベタベタと液状のプルーンを当たった箇所に塗ってくれました。ミキプルーンはスーパーフードで体の機能を高めてくれるモノだから、「火傷に塗っても効く」という謳い文句を母は素直に信じていたようです。

私は火傷の対処など初めてですから、母に言われるまま「これで治るの?」と疑問に思っていましたが。火傷は大きな水ぶくれができ、水ぶくれが破裂してから治りました。そんなものを塗らなくても火傷は自然治癒するもの。それを「治った」と勘違いして、小学校時代は私も「ミキプルーンは火傷に効く」と誤認していました。

今改めて「ミキプルーン 火傷に効く」で検索してみるとAIが「医学的な根拠がなく、感染症のリスクを高める可能性があります」と警告してくれます。ヤフー知恵袋では「火傷に塗ったり、目に入れたり、アトピーに塗ったり、赤ちゃんにあげたりと信じられないような使い方をする人がいますが、科学的な根拠はありますか?」と質問した人がいました。回答には「すべて嘘です。アムウェイ、ニューウェイズ、ニュースキン、扶洋薬品等々、マルチ業者は大抵どこも同じようなことを言いますがそもそも、本当に効くなら病院で使っているでしょう」とありました。母はこの信じられない使い方をする1人だったわけです。

私にはこうやって母に信じ込まされた、この手のエピソードが沢山あります。擦りむいて転んだり怪我をした友達が居たとき保健室で「ミキプルーンはないの? あれ塗ったら治るよ」と言ってしまうような子どもだったわけです。だから、小学校や中学校の頃は周囲から「なんかちょっと変なヤツ」と思われていましたし、思い起こせば周囲がそう思うのは当然だなと感じます。

年齢が上がってくるなかで「母のやっていることは、色々とおかしいぞ?」と薄々気づいてくるわけですが……。科学的根拠を持って反論しても逆効果です。母は無知ではあるものの、基本的には子どもへの愛情から色々な宗教的な儀式や非科学的な行為に及ぶので「お前のためを思ってやってるのに」と言われると何も言い返せなくなってしまいます。一方で「実母が長年統合失調症を患い長年ヤングケアラーをやらされていた」といったもっと強烈なエピソードを持つ方もいます。そんな方の話を見聞きすると「自分はまだそこまでではなかったよな」と思ったりもします。

ともあれ。そういったアレコレが積み重なって、私はずっとうっすらと「どこか遠くに行きたい」と思っていたようです。実際、大学進学は「ここぞ」とばかりに地元ではなく、距離がある場所を選びました。名実ともに「遠くに行けた」わけです。でも、遠くに行ったら万事解決というわけではなく、友人(と思っていた人物)に揶揄されたり、馬鹿にされたりという経験などを経て「自分の居場所は自分で作らなければ」という考え方に変わっていきました。

先日、SNSで「どこか遠くに行きたい」は希死念慮の一種、という記述を見て「なるほど」と思いました。私は、自分自身があの母から生まれたことは「人生最大の後悔」と思っていますし、「自分は生まれなくても良い存在だった」とも思います。あと10年ほど子育てに邁進したら、文字通りどこか遠くに行きたい。そんな風に思います。

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