「完食よ、さようなら」〜中1娘のこれまでのARFID(回避、制限生食物摂取症)を振り返ってみて〜
はじめに
娘のARFID(回避、制限性食物摂取症)と付き合いはじめて早いものでもうすぐ一年半を迎えようとしています。
娘は食べられる種類は意外と多い
少食タイプのARFIDです。
今回はこれまでの我が家の道のりを振り返り、これからのARFIDとの付き合い方を考えていこうと思います。
娘の発症のきっかけはクラスメイトが嘔吐するのを間近で目撃したことでした。
【発症のきっかけの記事はこちらから】
【小児科受診の記録はこちらから】
これまでの歩み。安心を求めて
発症以前
「出されたものは全部食べる」という教育をしていました。
通っていた保育園も昔ながらの指導をしていたので、家庭と保育園でブレてはいけないと同じように「完食」を基本としていました。
当時は私もそれが「愛情」の表現として「正しい」と思っていました。
発症後
『満腹になる=吐く』という不安から吐き気が起こりどんどん食べること自体を避けるようになりました。
「完食指導」も、娘の偏食や少食の一因だったかもしれないと「今まで厳しくしてごめんね」と娘に謝ったこともありました。
「ほんまやでー、食べられへんのにー」「あと一口、とか言われんのしんどかったー」と話してくれました。
この言葉を聞いて「厳しさは愛情。でも今の娘には違ったやり方もあるのでは」と思えたのです。
また娘にとって「お菓子は命綱」です。
しばらく、ご飯を食べられなかった時期も「お菓子で吐いた人はいないから」と安心して食べていました。
体質
幼少期から成長曲線を下にはみ出そうなギリギリのラインを辿っていましたが、身長の伸びは止まっていなかった為、栄養はそれなりに取れていたのだと思います。
その後、発達障害がベースにあったとわかるのですが
『そもそも食べることにあまり興味がなかったのかもしれないね』と児童精神科医からは言われました。
おそらく空腹感は感じにくく、満腹感は感じやすい体質だったのでしょう。
体重の推移
一時、標準体重の80%まで体重が増えました。身長の伸びが再開したこともあり、今は標準体重の70%から75%程度になっています
体重が大きく減ることはなく1ヶ月に500g程度は増量できている、好きなことができていることから、定期通院で体調の管理をしています。

増減を繰り返しながらも大きく減ることはありませんでした。
私としては体重の増量のスピードアップを図りたいところですが、ここは我慢して娘のペースで食事を取っています。
もう中学生なので、自立へ向けて「自分の体調を知り、自分で食べるものや量、タイミングを選んで
食べる」ことができるようにある程度は本人に任せて、急激に体重が減らないように注意深く見守っています。
食感、味覚
「パリパリ」「もちもち」「サクサク」が好きです。お肉の脂身は、味も食感も苦手なようです。
この辺は感覚過敏も関係してそうです。
単純な味つけやピリ辛などわかりやすい味を好みます。
わさび、からしや粒マスタード、七味唐辛子、粗挽きこしょう、パセリ、紫蘇、ハーブ系も意外と抵抗なく食べられます。
そんな娘の今、好きな食べものはこちら
(ご飯を作ることが負担にならないようにお惣菜や冷凍、レトルトも積極的に活用しています。)
【大好きなもの】
•主食、主菜
ツナ缶:何も加えずシンプルにオイルごと。もちろんマヨネーズありも好きです。(玉ねぎ、パセリ、ケチャップを和えたもの)
カレー、グラタンもツナを使うとペロリ。
オムライス:ふわふわ卵とデミグラスソース必須。中は合い挽きミンチを使ったケチャップライスです。
フライドポテト:「マクドしか勝たん。」とのこと。他のお店や冷凍ポテトも食べます。
コロッケ:私の手作りの、少し甘くて丸いコロッケです。
私もコロッケ大好きなのです。
ヤンニョムチキン:コチュジャンが口に合ったので挑戦したヤンニョムチキン。一年以上、娘が諦めずに食べ続けたがんばりを感じました。
アジフライ
ハンバーグ
お赤飯
ピビンパ
鶏そぼろ
•副菜
スープ:コンソメ、お味噌汁、ミネストローネなどさらっとしたスープが好きです。コーンスープ以外のクリーム系は苦手。
ポテトサラダ
マカロニサラダ
チーズ
•お菓子
白玉(ハチミツをかけるのが好き)
チョコ(ピーナッツなし)
クッキー
メレンゲクッキー
チップス系:ポテチ、カラムーチョ
アイス:チョコ系かフルーツ系が好きです。バニラは苦手です。
•飲み物
炭酸ジュース
果汁100%ジュース(ぶどう、りんご)
抹茶ラテ
【まあまあ食べるもの】
魚の塩焼き
塩焼きそば
ラーメン
パン
【栄養を助けるもの】
メイバランス、アイソカルシリーズ、飲むゼリー:食欲がない時に、補助的にゼリーやドリンクで栄養をとります。
夏には冷凍フルーツとメイバランスを混ぜてシャーベットにすると喜んで食べていました。
粉飴:食事量が少ない時にスープに混ぜてカロリーアップします。
(一日、15g程度)

「作っても食べてくれない」と私がしんどくならないように、丼ものや圧力鍋、オーブンに任せっきりにしたり手を抜く技も覚えました。
我が家での声かけや盛り付けの工夫
お菓子やアイソカル100、ゼリーから始めて「食べること、吐くことへの恐怖」を少しずつ乗り越えて「お腹いっぱいになっても吐かない安心」を手に入れてきました。
また、「これおいしい!」と思うと同じものを1ヶ月くらい毎日食べます。そして急に飽きて食べなくなります。
そのことに気づくように声かけをすると、この頃は「飽きたら嫌やしちょっと間隔あけるわ」と自分で調整できるようになりました。
「残してもいいよ」「食べられるだけ食べたら?」「味見してみる?」と声をかけています。
すると「そう言ってくれたら安心する」と自分からお刺身を一口食べてみたり、カムジャ麺や辛ラーメン、カツカレーなどにも挑戦するようになりました。
安心して食べられるように実践中の我が家の新たなルールです。



椅子の上に膝を抱えて座ったり、「三角食べ」を嫌がったり、お箸の持ち方も上手ではありませんが「お行儀よく」や「マナー」についての注意は今は「食べること、命を守ることを優先に」最小限に控えています。
どこかのタイミングで「ゆっくり覚え直せばいい」と、気楽に考えることにしました。
「三角食べ」については、特性から「頭の中がいろんな味でこんがらがる」そうです。
主食は多い時で白米を100g程度は食べるようになりました。
ラーメンなどは半人前が限界のようです。
大皿に盛りつけたり、娘の取り皿は少し大きめのお皿を使って、見た目に多く感じないようになど試行錯誤を繰り返しています。
食事中、我が家は全員黙々と食べることが多いのですがこれも
「食べることに集中している」からなのであまり気にしていません。
たまに思い出せないほどくだらない話で盛り上がりますし笑
ご飯前にお菓子を食べ過ぎたり、一人で食べたい時に「ちょっとご飯遅らせるわ」と言われても「後片付けもあるし20時までに食べてね」と伝えるだけにしています。
しつこく言うより効果がありました笑
さいごに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
私たちの経験が「食べることに困っている方」やサポートされている方のヒントになれば嬉しいです。
今後も我が家流ARFIDの付き合い方を発信します。
こんな工夫もあるよ、などコメント、スキやフォロー励みになりますのでよろしくお願いします!
