水面心理相談室コーナー ♯1「嫌われたくない」
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水面心理相談室 #1
「嫌われたくない」
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朝倉
このコーナーでは、日常生活における様々な
心の葛藤を心理カウンセラーである相馬先生が、
分かりやすく解説していくコーナーです。
それでは、「本日のお便りです。
人に合わせすぎて疲れます。
嫌われたくなくて、本音が言えません。」
よくある相談に見えるけど、繰り返し届く内容でもありますね。」

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相馬
「……それ、優しさというより“怖さ”が出発点になってる可能性が高いです。」
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朝倉
「怖さ、ですか。」
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相馬
「嫌われるのが怖い。関係が壊れるのが怖い。
だから相手の気持ちを優先する。
でもそれ、実は“相手を大事にしてる行動”に見えて、
本当は“自分が傷つかないための行動”になってることが多い。」
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朝倉
「自己防衛、ということですね。」
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相馬
「そうです。
ただ問題なのは、防衛が長く続くとこうなる。
“自分が何を感じているのか”が分からなくなる。」
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合わせることが習慣になると、
人は自分の本音を確認しなくなる。
断りたい
疲れている
本当は嫌だ
そういう小さな感情が、後回しにされ続ける。
すると心の中で起きていることは単純で、
**“我慢の貯金”**が増えていく。
そして限界が来たときに出る言葉は、たいていこれ。
「もう無理。」
でも周囲から見ると突然に見える。
本人だけが、ずっと前から無理だった。
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相馬
「嫌われないように頑張る人ほど、実は関係が壊れやすいんです。」
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朝倉
「皮肉ですね。」
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相馬
「本音を言わない関係は、相手にとっても“本当の関係”じゃないから。
合わせてくれる人がいると、人は安心する。
でも同時にどこかで気づいてる。
“この人は本音を見せていない”って。」
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嫌われないために選んだ行動が、
結果として“距離のある関係”を作る。
それが、この悩みのいちばん静かな苦しさ。
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朝倉
「では、どうすればいいのでしょう。」
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相馬
「いきなり本音を全部言う必要はないです。
まずは小さいところから。
“今日は疲れてます”
“それは少し難しいです”
これだけでも十分、境界線になります。」

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境界線とは、相手を拒絶する線ではなく、
自分を守る輪郭のこと。
輪郭がない優しさは、いずれ自分を削る。
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朝倉
「“嫌われない努力”は、誰にも気づかれないまま、その人の心を削っていきます。」
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相馬
「だからこそ、本音はわがままじゃない。
関係を長持ちさせるための“誠実さ”です。」
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水面に落ちた小さな波紋は、
本人より先に、まわりへ広がっていくことがある。
まずは自分の水面に、静かに触れてみることから、初めていきましょう。

