解約させてくれいない定期預金 PART2
前回記事はこちらからどうぞ。
解約させてくれない定期預金|やまよみ 〜銀行を卒業した者〜
前回記事は窓口で個人のお客様に言われた時の銀行員の解約させない理由について書きました。今回は、どちらかと言えば、融資担当者の目線です。つまり、法人の定期預金です。
定期預金はおおよそ1年定期にしているケースが多いです。
中途解約をすれば、普通預金の金利となる為、損です(※ほんのすこしですが)。それでも解約するとは余程の理由があるはずです。
定期預金を解約する時は、銀行担当者としてはその会社に何かしらの変化があった事を悟らなければなりません。
そのヒントを今回は語りたいと思います。
① 資金繰りに窮して定期預金を解約
まず始めに考えられるのは、資金繰りに窮しており、定期預金解約し運転資金に充当する事です。法人の定期預金で言うと、10百万円規模も多い為、解約すればそれなりの運転資金となり得ます。
運転資金を手当てする方法としては、
①銀行からの融資
②役員借入金
③法人所有資産の切り崩し(不動産売却、定期預金解約、上場株式の売却等)
こういった手法で資金調達をすると考えられます。
銀行からの融資を受けるとなれば利息が発生するので、定期預金を解約する方が、調達コストが掛からないので良い調達方法です。
ここで大事なのが、解約する時に銀行に伝えているかどうかです。
「俺のお金なのにどうしてわざわざ解約する事をつたえなければならないんだ!」と仰れられる経営者も数少なくないです。
ですが、ここで伝えたいのは、解約する際は必ず伝えてくださいという事です。なぜか?銀行員はこう考えます。「資金繰り大丈夫か?」と。
いらん金利を払うより定期を解約した方が良いと考える経営判断は間違えていないと思います。ですが、金利コストを払っても会社の利益が十分残るならば定期預金を解約せずに借入をしましょう。
仮に100百万円を1.5%で借入した際の利息は1,500千円です。1,500千円のコストで赤字になるような経営をしている方が問題と思いませんか?(言い過ぎか)
定期預金を預けている事で、銀行からすれば担保ではありませんが、実質担保のように扱っているケースが多く、定期預金の有無が融資判断に影響を及ぼしている事は事実です。
銀行は預金を集めて貸出をする事で利鞘を稼いでいます。なので、定期預金を置いてもらう事は重要です。
無担保で100百万円融資する事と、定期預金を10百万円置いてくれている法人に100百万円融資する事は同義ではありません。
簡単に言うと、10百万円置いてくれている法人に100百万円融資する場合、銀行は実質90百万円しか使ってない事と一緒です。資金効率が変わってきます。その為、融資利鞘も変わってきます。
そういった理由から定期預金は色々な判断をする中で重要な立ち位置です。
②他行で融資を受けようと考えている?
定期預金を解約して他行にシフトするケースです。危険です。他行から攻勢を受けている可能性があります。
攻勢の可能性として。
・他行でキャンペーン定期があり、少しでも利息が高い方にシフト
・他行の融資条件に預金シフトがあり、定期預金解約→シフト
この可能性が高いです。
特に、融資条件に預金を指定していくるケースは最近増えているようです。特に、定期預金は動かさない預金なので、そのまま動かしても会社からすれば資金繰りに影響ない為、手っ取り早いです。
大きくはこの2パターンが想定されます。特に銀行は金利ある時代となってからは預金獲得に躍起になっている為、
定期預金解約→何か裏がある!
という発想が出来るように営業マンは顧客管理をする必要があります。
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