【閃光】経営とは価格競争である~絶対に負けない悪魔的必勝法とは
<前回記事:【借金】経営者なんてコケたら終わり>
──最大限の借金をしてしまった。
──もう後戻りはできない。
「では、みなさん、資金も調達できましたので、早速ゲームを開始しましょう。このゲームはターン制です。私の左隣の人から時計回りに、経営者として何をするか宣言して行動していただき、全員の行動が終わったら1ヶ月が終了です。これを繰り返してゲームが進行します。
さて、このゲームで経営者ができる行動は5種類です。
具体的には、
(1)『材料を買う』
(2)『商品を作る』
(3)『商品を売る』
(4)『イベントカードを引く』
(5)『投資を行う』
の5つです。
まあ、それぞれ詳しく説明するよりも、実際にやってみた方が早いでしょう。ゲームの基本的な流れを把握するため、最初の3ターンは私の指示に従って行動してください」
■(1)『材料を買う』
「では、まず材料を2個買ってみましょう。
自分のターンが来たら、『材料を2個買います』と宣言してください。
テーブルの中央に四角いコマが山積みになっていますよね。ここが材料置き場で、その四角いコマが『材料』です。そこから2個取ってきて、自分の材料倉庫に置いてください」

「そして、帳簿に『材料2個分の購入費』を記入します。これで1ターン目は終了です」
■(2)『商品を作る』
「次のターンでは、買った材料を商品に加工しましょう。
自分のターンが来たら、『材料を2個、商品に加工します』と宣言してください。
そのあと、材料倉庫にある2個のコマを商品倉庫に移動させます。
移動が完了した時点で、そのコマは『商品』として扱われます」

「そして、帳簿に『商品2個分の加工費』を記入してください。はい、これで皆さん全員が商品を2個持ちました。
ちなみに、材料は一度にいくらでも買えますが、商品に加工できる数は現時点では2個までです。つまり、材料を4個持っていても、それをすべて商品にするには2ターンかかります。この制限は、工場の規模が小さいからです。今後、投資を行って工場を拡大すれば、一度に加工できる材料の数も増やせるようになります」
■(3)『商品を売る』
「さあ、いよいよ商品を売ってお金を稼ぎましょう!
テーブル中央を見てください。地区ごとに色分けされた大きな日本地図があります。商品を売りたい人は、自分のターンで、この地図の好きな地区に商品のコマを置き、『売る』と宣言してください。では、ためしに私が商品を2個売ってみますね」
講師は東京地区に商品のコマを2個置いた。
「さあ、このままだと私の商品しかないので、私の独占販売になってしまいます。それを阻止するために、みなさんも競合商品を出してください」
講師の指示に従い、全員が自分の商品のコマを2個、東京地区に置いた。
「では、バインダーに入っている『数字の札』を取り出し、この札を使って、他の人に見えないように商品の値段を決めてください。そして、全員が準備できたら、『オープン!』の掛け声で、いっせいに値段を見せ合います。そのときに、一番安い金額を提示した人の商品だけが、その値段で売れるという仕組みです。
では、実際にやってみましょう」

机の下で、ごそごそと商品価格を設定する参加者たち。
「準備はいいですか? では、オープン!」
全員が札をいっせいに公開した。初回なのでよくわからず、みんな適当な金額の札を出したが、結果、一番安い値段を提示したBさんの商品が売れることになった。
「おめでとうございます。Bさんの商品が2個売れました。Bさんは、帳簿に売れた個数と金額を記入してください。売れなかった人は、商品のコマを自分の倉庫に戻してくださいね」
なるほど、売れなければ商品はそのまま手元に残るわけか。ようは、在庫になるってことだな。
「あの、売れた商品のコマはどうするんですか?」
価格競争に勝ったBさんが、おずおずと手を挙げて質問する。
「はい、売れた商品のコマは、テーブル中央の材料置き場に戻してください」
■休憩時間
「どうですか? これがゲームの一連の流れです。基本的には、今やった行動を繰り返すだけなので簡単でしょう?
このほかに、
(4)『イベントカードを引く』
(5)『投資を行う』
もありますが、これは種類が多いので、詳しくはバインダーにある説明書を確認してください。さて、ここで一旦休憩にしましょう」
講師の言葉で、私たちは休憩に入った。
タバコを吸いに席を立つ者。隣の席の人とゲームの感想を語り合う者。説明書を熱心に読み込む者。
私はと言えば、自分の席でぼーっとしていた。
なるほど、面白い。ゲームとしては単純だが、みんなで値段の札を見せ合うところなんか、いい感じで心理戦になりそうだ。であるならば、このゲームではどんな経営戦略が有効なのだろうか……。
そんなことを考えていたそのとき――
閃光!! まばゆい光が……脳を貫く!!
「講師のあの言葉……もしかしてこの方法なら……
圧倒的に一人勝ちできるんじゃないか……!?」
飲茶、ゲーム開始早々、ひらめく……!
経営者殺し……! 悪魔的奇手……!
<本記事の続きはこちら↓>
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