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【秋葉原アンダーグラウンド】第6章 8話

イザナキは走りながら両手に具現銃を作り出し、モズを目掛けて打つ。モズは地中から大木を伸ばしそれらを防ぐ。しかしイザナキの攻撃は止まらない。連射を重ね、遂にはその大木に穴を開け倒してしまう。


「そんなんじゃオレの攻撃は止まらないよ!」


尚も銃を連射してくるイザナキに対し、モズは今度は地中から大量の太い根を伸ばし攻撃を仕掛ける。銃で数本は破壊出来たが、それでも迫り来る数の多さに、イザナキは思わず攻撃の手を止め回避する羽目となった。


「ちっ。」


いくら回避しようが多方向から迫り来る根の雨に、イザナキは攻撃する隙すら作らせてもらえなかった。しかしそんな状況であってもイザナキは意識を集中し、上空に銃を構えたヘリコプターを作り出す。木の根はすかさずヘリコプターに攻撃の向きを変える。


「遅いよ。」


イザナキはそう言うとヘリコプターの銃をモズに向け発射する。木の根はヘリコプターを破壊するも発射された銃弾は止まらない。別な木の根が銃弾を破壊しようと試みるも逆に破壊されてしまう。凄まじい出力だ。イザナキに向けられていた木の根の数が減ったことにより、イザナキ自身に攻撃ができる隙が生まれた。2本の銃を一つに変形させ出力を高めると、巨大な一発をモズに向け発射した。


「こっちのもでかいよ!どう対処する大樹モズ!逃げたって無駄さ。どちらもお前を追尾するようにしてある!」


イザナキより発射された一発も次々と木の根を破壊しモズへと迫る。そして防ぐ根がなくなった頃、遂に2つの弾丸がモズを襲う。巨大な爆発音と共に辺り一帯が消し飛ぶ。当然そこにモズの姿はなかった。


「モズ!」


ゼロヨンは思わず叫んだ。砂埃が舞う中、その向こうにはニヤリと笑って立つイザナキの姿が見える。


「さすがにこれでお終いってことはないよね?」


するとイザナキの背後に落ちている木の根の一つからモズが姿を現す。その姿はまるで樹木のようであり、人間の姿とは似て非なるものであった。


「なるほどね。自身を樹木化して地中の根の中を移動したって訳か。やはり覚醒はしてるね。」


そう言った直後、根の陰に潜めてさせておいた小さな戦車がモズ目掛けて発砲した。直撃し、モズは粉々に砕け散った。しかし、今度は別の根からモズは姿を現す。


「この辺りの根全てがモズの体という訳か。だったら・・・」


イザナキは再び両手に銃を作り出し、剥き出しになっている根の数々を撃ち続けた。樹木化したモズも含め木の根は次々と破壊されていく。


「的が大きくなったって思えばいいだけだよね!」


イザナキは高笑いをしながら目に見える範囲全ての木の根を破壊した。これでモズを倒したと思ったそのとき、地中から再び大量の木の根が押し寄せる。


「体の一部ではあるがちゃんと核はあるのだよ。闇雲に撃っても能力の無駄遣いだ。それに、この地球にはどれだけの根が張っていると思っている。」

「ちっ!なんてやつだ。まさか地球全ての根と繋がっているのか?」


イザナキは押し寄せる大量の根を避けたり破壊したりしながら体力を削られていく。このままじゃ埒があかない。しびれを切らしたイザナキは先ほど同様ヘリコプターを上空に作り出し、それに飛び乗り、さらにそれを踏み台にし天高くまで跳躍した。そして向きを地上へと変え、先ほどとは比べ物にならない大きさの銃を作り出した。


「最大出力だ!一瞬で半径2km全て消える!今度こそ核の逃げ場はない!」


引き金を引くとまるで巨大な隕石のような弾丸が地上に襲い掛かる。地上に伸びていた木の根全てを飲み込み、そのまま地下深くへと弾丸が沈んでいく。気づいたときには半径2km以上の巨大な穴が開いており、穴の奥が見えないほど深くまで広がっていた。イザナキは地上に着地し穴の中を覗く。


「ははっ。文字通り根こそぎ消してやったぜ。ついでに必要ない地上の人間もな!」

「モズ・・・」


ゼロヨンは思わず呟いていた。あの大樹のモズがやられた?そんなことありえない。モズはいつだって優しく、そしてその大いなる力で皆を守ってきた。おそらく半径2kmと聞いて、咄嗟に地上の一般人に根を伸ばし射程圏外まで飛ばしたのだろう。だとするとモズ自身は直撃を免れなかったのかもしれない。呆然としているゼロヨン目の前にイザナミが立ちはだかる。


「という訳だ獣人くん。すぐに君もモズのところへ逝かせてあげるよ。」


ゼロヨンは銃を突きつけられていたが抵抗の意志はなく、ただだまって俯いていた。


「一般人を巻き込むことはできないからな。お陰でかなり消耗した。」


遠くからモズの声が聞こえゼロヨンは急いで顔をあげる。モズの体はボロボロであり、両方の腕はなくなっていた。


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