自作MCPは、どんな人なら作れるのか ― "コードが書けること"を目安から外して考えた金曜日
こんにちは!YaroTechです。
金曜日です。継続投稿339日目になりました。
「MCPを自作する」と聞くと、身構えてしまう人は多いと思います。私もそうでした。AIに自分専用の道具を持たせる仕組み、と説明されても、最初は「すごそうだけど、たぶんエンジニアの世界の話だな」と、そっと距離を置いていました。でも、いくつか自分で作ってみた今になって思うのは、"作れるかどうか"を分けていたのは、思っていたのとは違う場所だった、ということです。今日は手を動かすのをいったん休んで、その目安を、肩の力を抜いて並べてみます。コードは出てきません。お茶でも飲みながら、ゆるっとお付き合いください。
※見出し画像のプロンプトは一番下におまけで公開中!
「自分には関係ない技術」だと思っていた
少し前まで、私にとってMCPは"遠い技術"でした。
そもそもMCPというのは、ざっくり言えば、AIに「あなた専用の道具」を持たせるための共通の仕組みです。手元のファイルを読ませたり、いつものアプリを操作させたり。便利そうなのは分かる。でも、その"道具"を自分で作るとなると、急にハードルが上がる気がして、しばらくは出来合いのものを使うだけで満足していました。
ところが、必要に迫られて一度作ってみたら、つまずいた場所が予想と違ったんです。難しかったのは、難しいコードを書くことではありませんでした。むしろ手こずったのは、もっと手前の「何を作りたいのか」を自分の中で決めることと、出てきたエラーに根気よく付き合うこと。"腕前"の問題だと思っていたものが、実は別のところにあった。今日はその気づきを、3つの目安として書いてみます。
目安その一 ―「これ、毎回めんどう」が一つでもあるか
いちばん最初の、そして一番大事な目安がこれです。
自作MCPの出発点は、技術ではなく「困りごと」です。「この作業、毎回手でやるの地味に面倒だな」というものが、一つでも具体的にあるか。逆に言うと、これが無いと、どんなに知識があっても作るものがありません。立派な道具を持っていても、削る木がなければ何も生まれないのと同じです。
以前、何気なく「これ毎回めんどくさいんだよね」とクロ助(Claude Desktop)にこぼしたら、その場で小さな道具になって返ってきたことがありました。大層なアイデアは要りませんでした。必要だったのは、自分の中の小さな「めんどう」に気づいて、口に出すこと。それだけです。だから最初の目安は、腕前ではなく「困っているか」。これなら、誰でも一つくらいは心当たりがあるはずです。
目安その二 ― その面倒を、"手順"で言葉にできるか
次の目安は、その困りごとを「手順」として言葉にできるか、です。
ここでも、コードを書ける必要はありません。求められるのは、「まずこれを取ってきて、こう絞り込んで、最後にこの形で出す」と、人に説明できるくらいに段取りを言葉にすること。料理のレシピを口頭で言えるくらいの粒度で十分です。逆に、自分でも手順がぼんやりしているものは、人にもAIにもうまく頼めません。
面白いのは、実際にコードを書くのは私ではない、ということです。手順さえ言葉にできれば、あとはクロコ(Claude Code)のようなAIが中身を書いてくれます。私の仕事は「何を、どういう順番でやってほしいか」を渡すこと。つまり、プログラミングというより"発注"に近いんですね。設計図そのものを描けなくても、「こういうものが欲しい」と言葉で伝えられれば、もう半分は越えています。
目安その三 ― 黒い画面とエラーに、しり込みしないか
最後の目安は、ちょっとだけ泥くさい話です。
自作MCPを動かすとき、たいていは黒い画面(ターミナル)に何か打ち込んで、起動を確認することになります。ここで「うわ、無理そう」と画面を閉じてしまうか、「とりあえずEnterを押してみるか」と進めるか。これは技術力ではなく、"怖くないか"の差です。そして動かせば、ほぼ必ず赤いエラーが出ます。正直に言うと、作るよりも、この出てきたエラーを一個ずつ潰していくほうが、時間はかかります。
でも、ここで必要なのは天才的なひらめきではなく、「一個ずつ読んで、一個ずつ直す」という地味な根気だけです。エラーの文章をそのままAIに見せて「これ何?」と聞けば、たいてい次の一手を教えてくれます。つまり今は、エラー対応すらも一人で抱え込む必要はない。しり込みせずに画面を開いて、出てきたものを一個ずつ片付けられる人なら、もうこの目安はクリアです。
結局、"コードが書けるか"は目安に入っていなかった
並べてみて、自分でも少し驚きました。
「困りごとがあるか」「手順を言葉にできるか」「黒い画面とエラーにしり込みしないか」。私が大事だと感じた3つの目安のどこにも、「プログラミングができること」が入っていなかったんです。昔の私が思っていた"エンジニアの腕前"という関門は、いつのまにか外れていました。理由はシンプルで、肝心のコードはクロコのようなAIが書いてくれるからです。目安は「書けるか」から、「何を作りたいか言葉にできるか」と「動かして直す根気があるか」へと、静かに移っていました。
だから、もし「これ自動化できたらな」と思ったことが一度でもあって、黒い画面を開くのが致命的に苦手でなければ、自作MCPはもう"自分の側"にある技術だと思います。ハードルは、たぶん想像しているよりずっと低い。かつての私のように「エンジニアの世界」と決めつけて距離を置いているなら、それは少しもったいないことです。最初の小さな「めんどう」を一つ、声に出してみるところから、案外あっさり始められます。
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📝 まとめ
339日目の金曜は、「自作MCPって、どんな人なら作れるんだろう」を、肩の力を抜いて考えてみました。
作れるかどうかを分ける目安は、私の場合この3つでした。①「これ、毎回めんどう」という困りごとが一つでもあるか。②その面倒を、手順として言葉で説明できるか。③黒い画面とエラーに、しり込みせず一個ずつ向き合えるか。
そして並べてみたら、そのどこにも「コードが書けること」は入っていませんでした。肝心のコードはクロコのようなAIが書いてくれる時代になり、目安は「腕前」から「何を作りたいか言葉にできるか」と「直す根気」へと移っていたのです。「これ自動化できたらな」と思ったことがあるなら、自作MCPはもう、思っているよりずっと自分の近くにあります。
🚀 次回予告
さて、ひと息ついたので、次こそまた手を動かします。先日のローカル音声相棒づくりで「次の宿題」に残していた、「クロ助」専用ワードのカスタム学習と、固定録音をやめるSilero VADに挑む予定です。誰の許可もいらない、手元の相棒を、もう一歩だけ賢くします。お楽しみに!
🎨 おまけ:見出し画像作成プロンプト
今日の見出し画像のベースはジミー(Gemini)に下記プロンプトで作成してもらいました!クロ助の参考画像(`AI擬人化\Gemini_Generated_Image_クロ助(Claude Desktop).png`)を添付して、人物の一貫性を確保しています。
詳細なアニメの美意識の画像を作成してください。表情豊かな瞳、なめらかな網掛けセルの色使い、はっきりした線画を使用します。アニメのシーンに典型的な身ぶりと雰囲気で、心情と登場人物の存在を強調してください。
下記条件のnote見出し画像をサイズは横長で作成してください。サイズは必ず横長で作成してください。
【重要】添付画像とキャラクターの対応:
- 添付1「Gemini_Generated_Image_クロ助(Claude Desktop).png」→ クロ助(クリーム色ケーブルニット・丸眼鏡・ダークブラウンのウェーブヘアの女性)
キャラクターは必ず添付画像の外見を忠実に再現してください。
## 見出し画像案
### デザインコンセプト
- 背景: あたたかいティールから、やわらかなクリーム色へのグラデーション(「あなたにも作れる」という前向きで親しみやすい空気)
- メインビジュアル: クロ助が、机の上で小さな"自分専用の道具"(プラグ/コネクタ型のブロックと小さな歯車)を、にこやかに組み立てているシーン
- 中央: クロ助(ダークブラウンのウェーブヘア、丸眼鏡、クリーム色ケーブルニット、女性)。やさしい表情で、手元の小さなブロックを組み合わせている
- 手元: 小さなノートPC(X1)の画面から、プラグ型のコネクタ(=MCP="つなぐ"の象徴)が伸び、AIと道具がつながる様子を象徴的に描く
- 周囲: 「困りごと💭」→「手順📝」→「道具🔧」と変わっていく3つの小さなアイコンを、左から右へ流れるように配置(作れるまでの3ステップの象徴)
- テキスト要素(3段):
- 上段(白・太字・30pt): 「コードが書けなくても」
- 中段(特大ゴールド・48pt): 「自作MCP、作れる人の目安」
- 下段(白・細字・22pt): 「金曜日に考えた、3つの問い・339日目」
- 装飾: 手元のあたたかい光、つながりを示すやわらかい線、小さな光の粒
### 作成手順
1. 画像サイズ(1536×1024px)の横長フォーマット
2. あたたかいティールからクリーム色への、前向きで親しみやすいグラデーション背景を設定
3. クロ助(中央・小さな道具を組み立てている)を配置
4. 添付したクロ助の参考画像と外見を一致させる(女性・クリーム色ニット・丸眼鏡・ウェーブヘア)
5. 手元のノートPCからプラグ型コネクタが伸び、AIと道具がつながる様子を象徴的に描く
6. 装飾要素:「困りごと→手順→道具」の3アイコン、つながりの線、やわらかい光の粒
7. テキストを3段構成で追加(上段30pt白・中段48ptゴールド・下段22pt白)
8. 下部中央寄りに「YaroTech」のロゴを12ptで控えめに配置(右下ではない)
9. 全体のバランスを確認して完成#YaroTech #生成AI #MCP #ClaudeCode #バイブコーディング #エッセイ #継続は力なり #AI活用
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