【空港アクセス】関西国際空港(関空)は難波から徒歩で行けるか【検証】
空港は郊外にあるため、普通は電車やバスなどに乗るか、クルマに乗って空港の駐車場を利用するかのいずれかになります。でも、飛行機乗る日に素寒貧だったら空港行けないですよね。そこで、市街地から空港まで徒歩で行く方法を検討します。今回は関西国際空港(以下、関空)への徒歩アクセスを取り上げます。
遠い!疲れる!高い! 関空は逆・吉野家
関空は京阪神の各都心から遠いです。各都市から最速の移動手段をまとめました。伊丹空港で騒音公害が発生していた事から、騒音が問題にならない郊外かつ沖合に設置されましたが、それが影響しています。
京都:特急はるか
移動距離:約100km
所要時間:1時間20分
運賃:3,060円
神戸三宮:高速船
移動距離:約32km
所要時間:1時間1分(乗換え時間込み)
運賃:2,220円
※リムジンバスなら乗換え無しで1時間5分、2,200円で行けるようです
難波:特急ラピート
移動距離:約43km
所要時間:36分
運賃:1,490円
特に気になるのは運賃です。せっかく費用を節約しようとしてLCCを利用しても、都心に行くための交通費で新幹線の早割と大差無くなってしまいます。
どの交通機関も最短距離で結ぶ努力をしているのですが、いかんせん泉州沖なので遠すぎるのです。「早い、うまい、安い」の吉野家とは逆のコンセプト「遠い、疲れる、高い」になってしまっています。できる限り交通費を節約するには、空港アクセスをタダにするしかありません。だからは私は関空から最も近い都心であるミナミから徒歩で行けるか検証する事にしたのです。
節約のためなら犠牲を惜しむな!
今回は利便性を捨てて交通費の節約を徹底します。公共交通機関や原動機付の乗り物を一切利用せず挑みます。難波から関空まで遠すぎてどの道を行けばよいかわからないので、南海本線に沿って行きましょう。今回もランニングです。

堺くらいまでは徒歩移動が容易
挑戦したのは2025年6月15日、以前の記事で紹介した熱視線の翌日です。私の中で大阪のいぬくそ看板欲求が高まっており、街をランニングする気分でした。同行している妻が一人で万博に行く予定だったので、私が単独行動できるまとまった時間を確保できていました。これは関空までの徒歩連絡を検証するしかありません。泊まっていたビジホのバイキング朝食を急いで食べ、難波にある南海なんば駅を7:45に出発したのでした。
■新今宮駅付近
時刻 7時57分
移動時間 12:11
移動距離 2.05km
平均ラップ 6分00秒
難波と関空は45kmほど離れているので、進捗率は4%くらいです。まだまだですね。街の景色を眺める余裕があり、気になるところは写真に残しています。


■天下茶屋駅付近
時刻 8時07分
移動時間 21:42
移動距離 3.61km
平均ラップ 6分06秒
特急に乗れば4分で到達する天下茶屋駅まで21分かけて来ました。この日は早朝雨が降っており、蒸し暑い中汗だくで走っていました。新今宮から天下茶屋までの平均ラップも6分/kmを超えてしまっています。でもまだ元気です。


■堺駅付近
時刻 9時02分
移動時間 1:16:32
移動距離 11.9km
平均ラップ 6分26秒
堺はラピートβ停車駅です。それに乗ればたった9分で到着するところを、ジョギングで1時間16分かけて来ました。途中大和川の土手を乗り越えるため高低差が発生しラップタイムがさらに遅くなっています。日差しは雲に遮られていますが走っているので蒸し暑くて仕方がありません。でもまだ元気は残っています。



泉州地域の主要都市は結構手強い
堺からさらに南下し関空を目指しますが、移動距離12kmを超えていますから疲れは感じます。さらに気温の上昇が感じられ体力が奪われます。果たして徒歩だけで関空から飛行機に乗れるのでしょうか。
■泉大津駅付近
時刻 10時18分
移動時間 2:33:03
移動距離 23.55km
平均ラップ 6分30秒
元々平坦な海岸に沿って作られた南海電車ですから、川を越える以外に大きな勾配はありません。マラソン大会のようなハイペースでは走っていませんから足が攣る心配はありません。
諏訪ノ森や浜寺公園のような閑静な住宅街を抜けると、突如目の前にタワーマンションが見えてきました。泉大津の街です。埋め立てられた海沿いには工場やフェリー乗り場があり第二次産業が盛んで、夏フェスをやっている泉大津フェニックスなどもあり、栄えているように感じます。


背後に映る変な名前のパン屋が印象的です

■岸和田駅付近
時刻 11時11分
移動時間 3:25:29
移動距離 30.2km
平均ラップ 6分48秒
岸和田駅に到着時点で移動距離が30kmの大台を超えました。3時間半ほど経過しています。ラピートに乗れば難波と関空の間を3往復できる計算です。でもこの時点でかかったお金は麦茶150円とエナドリ230円の380円のみです。空港急行に乗っていれば540円かかりますから、まだ160円のアドバンテージがあります。

■貝塚駅付近
時刻 11時41分
移動時間 3:55:44
移動距離 33.86km
平均ラップ 6分58秒
難波から貝塚までの平均ラップが7分を超えそうです。岸和田~貝塚間では8分オーバーで、早足と変わりないスピードです。やはり関空に徒歩で行くのは無理なのでしょうか。
そんな不安をよそに、街並みは郊外のそれに大きく変化しています。電車に乗っていては気付かない違いが徒歩移動では気付けます。



空港は見えるけど人道橋が見当たらない
地図で貝塚駅を見ると、関空まですぐそこの場所に感じます。でも人の足だとそうはいきません。とりあえず空港島の手前のりんくうタウンまで行けば何とかなるでしょう。引き続き進んでみましょう。
■井原里駅付近
時刻 12時15分
移動時間 4:29:43
移動距離 38.56km
平均ラップ 7分00秒
走り続けて4時間半になろうとしています。時刻も12時をまわりました。せっかく関西にいるのに浅越ゴエのラジオすら聴かずひたすら頑張ってきましたが、体力的に関空に到着するのが難しく思えてきました。でも道路標識に関空を思わせる地名が出てきましたから頑張るしかありません。


■泉佐野駅付近
時刻 12時31分
移動時間 4:46:22
移動距離 40.89km
平均ラップ 7分00秒
泉佐野駅の手前1kmほど、なだらかな坂になっていて体力が奪われました。また、この時点で雲は太陽光を遮ってくれず、急激な体温上昇が感じられました。普通ならランを中止するべきなのですが、関空まで歩いていけるかどうかの検証のためなら健康を損なっても良いという気持ちでやってきました。今さら引き下がるわけにはいきません。


■りんくうタウン駅付近
時刻 12時54分
移動時間 5:08:54
移動距離 42.87km
平均ラップ 7分12秒
ついに空港島の手前まで来ました。ラピートに乗れば30分かからないところを5時間費やしました。泉佐野駅前で紙パックの麦茶150円とエナドリ220円を買ったので、750円かかっています。それでも南海の空港急行なら820円かかるので、まだ70円のアドバンテージがあります。

あとは海を渡るだけなのですが、肝心の人道橋が見当たりません。りんくうタウンから先は鉄道と自動車だけが(一部船も可)通行できる事は知っていたのですが、人の暮らす街に徒歩で行けないところがあるなんておかしいじゃないですか。空港島を右手に見ながら渡る方法を探ってみましょう。




徒歩連絡は物理的に無理
結局泉南市の端まで行ってみましたが、人道橋は無いしカヤックの出航を許してくれそうな場所も見当たりませんでした。人力のみによる関空アクセスは事実上存在せず、徒歩で行く事はできない事が証明されました。ワークアウトの最終結果は以下です。
■泉南りんくう公園付近(空港島末端の対岸)
時刻 13時32分
移動時間 5:46:44
移動距離 49.24km
平均ラップ 7分03秒

もしりんくうタウン駅から関西空港駅までの1区間だけ電車を利用する場合、加算運賃があるため割高な370円です。今回は飲み物代が720円かかっているので、合計1090円です。ペットボトルのお茶買って南海の急行電車に乗ったのと同じ金額になります。これだけ労力をかけても金銭面では全く得になりません。
この「空港まで徒歩で行く」検証をする度に指摘していますが、そもそも旅行荷物を運ぶ事を全く考慮していません。空港まで歩いて行く事はできても実用性は無く、検証自体が無駄です。さらに言えば、安さだけを理由にLCCで東京方面に行く事を検討するなら、夜行バスやぷらっとこだまのような別の移動手段を検討した方が心身共に健康に過ごせそうな気がします。空港まで徒歩で行けば交通費がタダになるなど、間違っても考えませんように願います。

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