ダイエット食品を使ってるのに痩せない理由──「使い方」で結果が9割決まる
ダイエット食品を買ったのに体重が落ちない人は多いです。
ただ、その原因はダイエット食品そのものではなく、ダイエット食品を使っている人の食べ方にあることがほとんどです。「ダイエット食品だから」という安心感が、他の食事の量を増やしてしまうのです。
この記事の対策は3つです。
ダイエット食品は「置き換え」に限定して使う
ダイエット食品を使った日こそ、他の食事を意識する
体重と食事量を同時に記録する
なぜダイエット食品で痩せないのか、どう使えば結果が出るのか、順に整理します。
ダイエット食品で痩せない本当の理由
ダイエット食品が効かないわけではありません。ダイエット食品を使っている人の食べ方が、ダイエット食品の効果を帳消しにしているだけです。
「ダイエット食品だから、カロリーは低い」という思い込み
ダイエット食品は、通常食より低カロリーです。例えば、ラーメン1杯(600kcal前後)の代わりにダイエット食品(200kcal)を食べれば、400kcal削減されます。
ただ、ダイエット食品を買った時点で「今日はカロリー削減できたから、夕食で取り戻していいか」という思考が働く人が多い。その結果「ダイエット食品で400kcal削減した」と思い込んでいる一方で、夕食で500kcal以上食べてしまう。これでは差し引きでカロリーが増えています。
これは「補償行動」と呼ばれる心理現象で、ダイエット中に運動や食事制限をした後、無意識にその分を食べて取り返してしまうパターンです。
「ダイエット食品を食べてるから、体重が落ちるはず」という期待
ダイエット食品を買うと「これを食べれば痩せられる」という期待を持つ人が多い。その期待があるから「ダイエット食品を使っているのに、体重が落ちない=このダイエット食品は効かない」という評価になります。
実際には、ダイエット食品は「食べた物」に過ぎず、体重の増減は1日全体のカロリー収支で決まります。ダイエット食品1品が低カロリーでも、その日全体の食事がカロリー過多なら、体重は増えます。
ダイエット食品を使っている人の食べ方:実際のパターン
ダイエット食品を使っているのに痩せない人の食事パターンを見ると、次のような形が多いです。
朝食:ダイエット食品のスムージーやプロテインバーで150〜200kcal程度
昼食:「朝がダイエット食品だったから」と、ラーメンや定食など多めに(600kcal前後)
夕食:「今日はダイエット食品を食べたから」と安心して、ご飯+おかず+間食で800kcal近く
結果的に1日全体は1,700〜1,800kcal前後となり、ダイエット食品を使わなかった日と摂取カロリーがほぼ変わらない、ということが起きます。むしろ夕食が多い分、体重が増えることもある。
ダイエット食品で痩せる人と、痩せない人の違い
同じダイエット食品を使っても、痩せる人と痩せない人がいます。違いはシンプルです。
痩せる人:「置き換え」に限定し、他の食事を意識している
この人たちは「昼食をダイエット食品に置き換える」という形で固定的に使い、朝食と夕食は通常食ですが「夜9時以降は食べない」「夕食の量を意識する」という最小限の制限を併用しています。
同時に「ダイエット食品を使っているから痩せる」ではなく「ダイエット食品で昼食を削減し、その削減分が毎日積み重なるから痩せる」という理解をしているので、朝食や夜食を増やすという判断をしない。
痩せない人:ダイエット食品を「安心感」として使い、他の食事を増やす
ダイエット食品を使っているという事実から安心感を得ている。その安心感で朝食と夕食を増やす。結果、1日全体のカロリーが変わらない(または増えている)。
ダイエット食品で痩せるための3つの鉄則
ダイエット食品で結果を出すには、使い方が全てです。
鉄則1:ダイエット食品は「置き換え」に限定する
ダイエット食品を「追加」して食べるのではなく「置き換え」として食べる。例えば「通常の昼食(600kcal)をダイエット食品(200kcal)に置き換える」という形。これで確実に400kcal削減されます。
「追加」で食べると「ダイエット食品+通常食=カロリー増加」になるため、絶対にやってはいけません。
鉄則2:ダイエット食品を使った日こそ、他の食事を意識する
ダイエット食品で昼食を削減した日は「だから夕食は多めでいい」ではなく、逆に「だから夕食はそのまま、または少なめに保とう」という判断をする。
具体的には、昼食をダイエット食品に置き換えた日は「夜9時以降は食べない」というルールを設ける。または「夕食の白米を100g以下に抑える」というルール。
時間栄養学の研究は進行中で、夜遅い食事と脂肪蓄積の関係は完全には確立されていませんが、就寝直前の食事を避けること自体は睡眠の質の観点からも一般的に推奨されています。
鉄則3:朝食は「ダイエット食品ではなく通常食」に戻す
朝食をずっとダイエット食品で済ます人がいますが、これは避けた方がいいでしょう。理由は「朝食を低カロリーで済ますと、昼と夜の過食を招きやすい」からです。
朝食は「ご飯+味噌汁+卵+野菜」という通常食を食べた方が、1日全体の食事バランスが整います。その上で「昼食だけダイエット食品に置き換える」という形が、最も効率的です。
ダイエット食品の正しい使い方:具体的なやり方
ここまでの3つの鉄則を、1日のスケジュールに落とし込みます。
朝食:通常食
ご飯150g+味噌汁+卵+野菜。朝食をしっかり食べることで「昼まで持つ」状態を作り、昼食の過食を防ぎます。
昼食:ダイエット食品に置き換え
置き換え食、スープタイプ、完全栄養食など、何でもOK。毎日同じものに固定すると判断疲労が減ります。例えば昼ジョグ(チゲ味・コーンポタージュ味の2種類がある完全栄養食)のように、栄養素を確保しつつカロリーを抑えやすい商品を使うのも選択肢の一つです。
通常の昼食と比べて200〜400kcalの削減になることが多い。
夕食:通常食、ただし量を意識
ご飯150g+おかず+野菜。白米を100g以下に抑えると、さらに削減効果が出ます。夜9時以降は食べないルールを目安に。
実装のポイント
「昼食だけダイエット食品」と決めたら、その日は夜9時以降は食べない──この2つを組み合わせることで「昼食で200〜400kcal削減+夕食で50〜200kcal削減=毎日250〜600kcal程度の削減」という形になり、月単位で2〜3kg前後の体脂肪減少が期待できる計算になります。
ダイエット食品で効果が出ない時の判断:記録が全て
ダイエット食品を使っているのに体重が落ちない人は、ほぼ「他の食事を増やしている」という状況です。これを確認する唯一の方法は、食事を記録することです。
1〜2週間、朝・昼・夜の食事をざっと記録してみる。
すると「昼食はダイエット食品だけど、朝食と夕食で取り戻していた」または「昼食はダイエット食品だけど、夕食で500kcal以上食べていた」という現実が見えます。
この記録が、ダイエット食品の効果を判定する最も正確な方法です。
「朝食+ダイエット食品+夕食=1,500kcal前後」なら、ダイエット食品は機能している。継続でOK
「朝食+ダイエット食品+夕食=1,800kcal以上」なら、削減効果が他で打ち消されている。朝食か夕食を調整する必要があります
よくある失敗:「効かない」と判断して商品を変えてしまう
ダイエット食品で痩せない人の多くは「このダイエット食品は効かない」と判断して、別の商品に変えます。その結果、毎月のようにダイエット食品を変える「ダイエット食品ジプシー」状態に陥ります。
実際には「ダイエット食品が効いていない」のではなく「ダイエット食品を使った日の、他の食事が多い」だけです。
ダイエット食品を変える前に「1週間の食事記録をつけてみる」を試してみてください。記録することで「昼食はダイエット食品だけど、朝食と夜食で取り戻していた」という現実が見えます。その時点で朝食か夜食を調整すれば、同じダイエット食品でも結果が出始めます。
つまり、変えるべきはダイエット食品ではなく「使い方」です。
ダイエット食品は「低カロリーな食品」というだけのものです。低カロリーな食品を使っても、1日全体のカロリーが過多なら体重は増える。逆に、1日全体のカロリーを意識して「昼食だけ置き換える」という限定的な使い方をすれば、確実に効きます。
ダイエット食品で結果が出るかどうかは「商品の質」ではなく「使い方」で大部分が決まります。
注意事項
本記事の情報は教育目的であり、医学的アドバイスではありません。特に持病がある方や常用薬がある場合は、ダイエットを始める前に医師に相談してください。
極端な食事制限や置き換えの多用は、栄養不足や生理不順、体調不良を招くリスクがあります。1日3食を全てダイエット食品で置き換えるような使い方は避け、メーカーが推奨する範囲内で利用してください。
参考URL
厚生労働省 e-ヘルスネット「身体活動とエネルギー代謝」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-02-003.html
厚生労働省 e-ヘルスネット「たんぱく質」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-049.html
カンポフルライフ by クラシエの漢方「ダイエットの停滞期こそチャンス?」 https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/beauty/?p=11798
ハルメク美と健康「ダイエット停滞期はなぜ起こる?」 https://halmek.co.jp/beauty/c/bbody/8737
国民生活センター「インターネットで購入した『ダイエット商品』を試したが、まったく効果がない」 https://www.kokusen.go.jp/t_box/data/t_box-faq_qa2020_03.html
Sumithran, P., et al. (2011). "Long-term persistence of hormonal adaptations to weight loss." NEJM, 365(17), 1597-1604. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21992126/
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