竹に編み込まれた記憶をたどる
津山城の石垣と空の風景の中を
二の丸を過ぎ本丸へと進む途中に、森の芸術祭の作品
が設置されている。作品名はアシム・ワキフ氏による
竹の鼓動。石垣の持つ静けさと対比するような躍動感
で編み込まれた竹のインスタレーションが姿を現す。


















その作品は空間も、そして時間をも内包するようで
竹に囲まれた空間に、かつての竹の記憶を思い起こす
それはもう10年も前のこと。大地の芸術祭での




子どもたちも大きくなり、一緒に旅することは少なく

直線的な竹に包まれたアプローチの建物で

旅するほどに、素材が作り出す風景への出会いを重ね


竹の記憶は、無数に連なる竹林の風景につながり



かつての竹にふれた記憶が呼び戻され、いつかの旅の
風景を重ねる。その躍動感のある作品は、石垣が作り
出す静けさを持つ時の層に、うねりを生み出している。
竹の力強さや、しなやかさは見るものの感覚を刺激し、
心にできた波紋は、記憶の中の風景へと広がっていく。
