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思い出は鮮やかな色にも、心に染み入る色の中にも

黄金の麦から生まれる豊かな輝きに魅入られながら



茨木麦音フェストの会場付近を少し歩いてみる。道を
挟んだ緑の向こうにひっそりとたたずむ石の鳥居は、
茨木神社の参道の入口。思い出は様々な色で、私の中に
流れていて、それは鮮やかにも、心に染み入る色にも。


街の中にひっそりとたたずむ石の鳥居
その先の参道には、しんとした空気が流れている
パースペクティブをともなった石畳の上には
神社の風景を長く見守り続けてきた大木が今もなお
そして私は神社の空間の中で、その細部に見いられ

神社な風景を織りなすモチーフをたどり

建物を構成する図形的な一面にもひかれている
そして何よりも、と言うわけにはいかないが

神社に奉納される御神酒にも目を留めて

歴史と伝統のある灘のお酒は伊勢神宮へ

お酒でつながる伊勢神宮の風景に心をよせて

そしてお酒の神様は京都にも

松の大木は、空へと続くようにうねりながら
心を落ち着かせる緑につつまれた空間を作り出す
時の重なりを感じつつ、続く参道の先に立つ拝殿へ
緑あふれる境内を木漏れ日が優しく包み込み
個性のある狛犬の表情に

ふと遠くの旅の風景の思い起こす

神社は令和の大造営にて見違える手水舎の
吐水口の龍は時をこえて受け継がれて

龍の造形も風景の中の記憶として

参道の先にたたずむ拝殿は、新たな時代へと向かい

以前の面影を残しつつ建て替えられて

階段に落ちる影に視線を沿わせながら
いつものように参拝をして
拝殿から本殿へと続く神社の造形を見上げ
細やかな部分が生み出す建物の重厚感を受け止めて
その先に建つ奥宮の天石門別神社を過ぎ
街に沿うように広がる境内をぐるりとめぐる


神社の奥行きのある風景にひかれている。緑に囲まれ、
しんとした空気は心に立つさざなみを、そっと静めて
くれる。石の鳥居をくぐり参道の先の狛犬や社、石畳や
神社を包み込む緑は、それぞれに時を重ね、境内に時間
の層を織りなしている。散りばめられた風景のかけら
に、いつかの旅の記憶を折り重ねつつ、いつものように
参拝し、今までの旅路とこの先の旅路にお祈りをして。


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