そして島の水は豊かな文化を育んで
小豆島ならではの香りを抜け
通りから横道を少し入った所のタンクに描かれた
ロゴマークにひかれて少し寄り道を。タンクには
小豆島唯一の酒造とある。森國酒造は2005年に
日本酒を醸す水を求め、場所を新たに今に至る。

ついロゴマークに引き寄せられて

緑をくぐるようなアプローチにもひかれている

奥に建つ建物は、元は機械倉庫のベーカリー
ドットアーキテクツによって、トタンの壁は

当時の記憶を引き継ぐように、時の流れをまとうように

色褪せたトタンの壁は、いつかの旅の記憶をつなぐように
有田の旅でのやさしい色のひとつとして

色を帯びたトタンはまるでアートように
旅先の風景をあわく切なく彩って

視点を変えれば、それは日常の中にも抽象画のように
潜んでいて、トタンがつなぐ風景は

時に海の青さを帯びながら
遠い旅先の島の風景へと心を運ぶ

島への旅にひかれていて、今回の目的地は小豆島

潮の香りと醤の香りにたどりながら、吟醸香の元へ

やってきたけど、まだ朝も早く閉じられた扉

改装されて、内部にはモダンな雰囲気が漂う日本家屋

軒先には、まん丸の杉玉がつられる酒造の風景

しばらくすると扉が開かれ内部へと。日本家屋の味わいを

携えながら、モダンなデザインと混じり合う。お店の方に

写真もいいですよとおっしゃって頂き、心落ち着く民芸と

自然素材をまとう空間に

重ねられた和紙の色合いにも目を留めながら

モダンなデザインのMORIKUNIのロゴも、民芸風に

空間は当時の記憶を残しながら、今の感性をまとう

足元の土間に埋め込まれた三角の黒い石は

壁面に埋め込まれた白の御影石の記憶へと
旅の風景をつなぐのもまた楽しくて

また、家具の上の小さな猫に招かれるようにして
大きな猫から小さな猫のオブジェまで、猫との

出会いと、小豆島酒造の醸す日本酒との出会い

自転車の旅はまだ序盤で、その思い出だけを持ち帰って
お酒は文化だと、いつも心に留めながら
またいつか、その香りにもどこかで
日本酒がつなぐ風景は大阪でもあえるはず

MORINKUNIのブランドに込められた今の時代への

思いを感じ、小豆島酒造を後にする

自転車の旅は、お酒を頂けないのが心残りでも
小豆島の風景を巡る旅にはかえがたい
2019年、森國酒造は小豆島酒造へとその名を新た
に、ブランド名をMORIKUNIへ。その前身は高松で
1872年に創業した池田酒造。廃業となった酒造の
意思を受け継ぐ小豆島酒造は、古き良き空間に、
今の時代の感性を取り入れながらも、この先へ。
