100年の物語が流れる場所へ
夜も進み、万博の1日も終わりへ近づく
夜に浮かぶ光に引き寄せられるようして、昼とは
表情を一変させるパビリオンへとたどり着いた。
白いキューブに国旗の色をまとい、夜を照らす。
色と光に誘われて、物語がつむいだ国の風景へ。

赤と青と黄色の光に彩られるのは、その色の

組み合わせの国旗を持つコロンビアのパビリオン

光は半透明のキューブに乱反射しながら、黄色から

青へと建物の印象を大きく変える

輝く白い立方体はアイスキューブがイメージされたもの
夜の深い青から、輝く白へ、風景に色を重ねる

ランダムに積み上げられた立方体を

その場を通る旅に見上げては

コロンビアという国とアイスキューブの
デザインの関係に思いをめぐらす

世界には、数え切れるほどの風景があり、全てのものに

美しさを見出すほどに、旅は限りなく続いていく

円を描くように宙に舞う黄色い蝶と

白い氷がイメージされた壁面には

コロンビアの風景に魅せられた作家が手がけた

100年の時の流れを描く物語が置かれる
その名を冠するお酒とともに、またいつか

コロンビアは命に満ちた国。急峻な山、あふれる緑

豊かな海に囲まれて

多様な文化が育まれる

それらは渦巻くように絡みあいながら

美しい国の風景を生み出している

動植物に満ちあふれるモチーフのデザインを

黄色い蝶に導かれ

大きな光の蝶のシルエットをたどる

コロンビアの自然をモチーフとした空間は
百年の孤独に描かれる風景につながる

南米といえば、色とりどりの衣装で踊る人々に

祝祭の気配を感じながら
鮮やかな街の風景へと思いを馳せる

海に輝くのはカタルヘナの街

映像に流れる家屋がひしめき合うメデジンは
アートによって生まれ変わる街でもある

コロンビアを代表する彫刻家は、アートで
街を変えていく。その柔らかなシルエットに

いつかの旅でも出会ってきた
動物も、鳥も、人間も、丸みを帯びて

訪れる人を、優しく受け止めるような
姿をふと思い出しながら
折り重なるアイスキューブの形にひかれ、ずっと
心に留めていたパビリオン。夜に浮かびあがる光
と、ひらひらと舞う黄色い蝶に導かれ、小説家の
つむいだ世界と、コロンビアに広がる豊かな風景
を体感する。様々なものを目にしながら、絶景に、
日常に、形や、アートに導かれ、旅は続いていく。
