彩る光が万博の記憶を輝かせる
華やかな祝祭の時間も、太陽の動きとともに
1日の幕を閉じていく。夜は進み、風景は反転し、
光が踊る。万博の夜は幻想的に広がる。ひしめく
パビリオンは昼とはまた違った顔を見せる。大きく
浮かぶ光の輪。光でつながれた風景に沿うように。

大屋根リングの上をゆっくりと進む

会場の至るところで目に留まる、こみゃくの
デザインは、この祝祭を身近なものにしている

あふれる光。映像はシンクロし、その国の文化を

鮮やかに描き出す。時代は移り、価値は変わる

都市は生き物のように姿を変え

空は変わらず、その上に広がる
変わりゆくものと、変わらぬもの

光を帯びた大屋根リングに包まれるように

その日に見た風景、過去に訪れた形を
時間と位置を変えながら重ねていく

夜に浮かぶパビリオン。光を帯びる形
円を描く建物に、設置された円のオブジェに見る
大きな円と小さな円の重なり

やわらかく落ちる影に包まれながら
建物がまとう形をたどる旅

雲間にもれる微かな光

日は沈み、光は風景を反転させる

万博の一日は夜へと続き

赤と青と白に輝くパビリオンは
ひときわ輝きを増していく

光の波。照らされた人々の影

光は色を変えながら、夜を彩り

形は光を帯び、立体感を増す

ガラスの中に林立する柱が光に浮かぶ

デザインは文化を表し、つなぐ役割となり
万博はまた次の開催地へと紡がれていく

形を際立たせる光は
心に留まる光ともなる

影と光は混じり合いながら

際立つ形が風景をつむぎ

一日の終わりに向け、人の波は、まだ絶えることなく続く
私にとっての万博での最後の夜

水面に浮かび上がる大屋根リングはやがて

音と光を伴う華やかなショーの背景となる

水飛沫は舞い、宙へと伸びる光を
遠目に眺め、時間のある限り

形への旅を続けていく
風景を心に留めるように、ゆっくりと歩く。人々 を照らす光、落ちる影。その連なるシルエットが、
郷愁を誘う。光は色を変え、パビリオンを輝かせる。
この万博でしか味わうことのできない光の先へ。
