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赤と青と白の輝きに導かれるように

万博会場にあふれる形を縫うように

次は、祈りの器のオブジェの先のフランス館へ。ピンク
ゴールドの階段を包む、白いカーテンが織りなす外観。
光を拡散させる白を背景に時おり、光る赤と青の輝き
に導かれるようにして、舞台装置ような階段を上る。



万博会場の形から形へと見えない糸をたどるようにして



列をなす人々に続き、ようやくフランス館へとたどりついた



彫刻に結びつけられた赤い糸は、内部への展示へと続く



中央の階段が作り出す印象的なファサードに浮かぶ



赤と青と白の輝きに導かれるようにして



鏡面の階段には、柔らかな光を帯びる大屋根リングや



フランス館という舞台へと誘われる人々が映る



映像の赤い糸は、形を緩やかに変えモノグラム・フラワーから



滑らかなシルエットのアルザスワインのボトルの形へ



そして踊るようにして、オートクチュールのイメージへ



続く光をまとう空間は、きらびやかに輝いて、また光は



抑制され、感覚を振幅させるように、次なる展示の導入となる



家紋に影響を受けたという、モノグラムをもつトランクが



無数に積み上げられ、トランクの内部にはめ込まれた映像の



交差による空間は、OMA / 重松象平デザインによるもので



天神で体感した折り重なる空間を連想させる


空間は凹凸に積み上げられたり、切り取られたり



その立体的な空間は、伝統と革新を結びつけるように




インスタレーションはさらに映像とリンクするものへ



今度は、球の形に立体的につむぎ合わされたトランクに



淡い赤と青と白の光がモノグラムとともに映し出される


映像を手掛けるのは真鍋大度氏で



アートや空間に共鳴する映像の記憶へとつながる




展示にはロダンの手。広く知られる彫刻は日本との架け橋に



展示はパリを一望できる建物からの映像へ。その上で



繰り広げられるダンスは、赤い糸がつながるイメージに



設備や構造がむき出しとなった建物には



遠い過去に訪れたことがある。ふとパリの風景がおぼろげに



よぎる。その建物は抑制された色合いの
街に鮮やかな色合いをもたらしていた


ポンピドゥー・センター。過去の記憶が映像と重なる




やがて展示は内部から外部へ。水面に揺れる樹木のシルエット



は時代を超えるオリーブの木。水面は波紋を帯びて



1000年ともいう、その木が過ごした年月を



周囲の風景と共にじませるようにして



時を超えるオリーブの木には神戸でも


ここでは500年という時の長さに触れた



アルザスワインのボトルのシルエットの入口からまた内部へ



ブドウのオブジェを中心に、琥珀色の色がゆらぎ



その香りも漂うような空間を抜ける



館内に設置されたロダンの手は、手仕事による創造性を象徴し



オートクチュールによる優美なシルエットの三色のスーツに


フランスといえばの赤と青と白に記憶を重ねていく




やがて空間は光に包まれて白一色へ。その光に溶け込むように


展示されるのは、倉俣史朗のもとでデザイン
を学んだという吉岡徳仁氏のガラスの椅子


空間の色は抑制されつつも、圧倒的なエネルギーが渦巻いて



白一色で表現されたスーツやドレスによる形が



壁面を埋め尽くすように展開される



クリスチャン・ディオールのデザインの世界



最後にまた無数の光を帯びる空間へ



そこにはノートルダム大聖堂と首里城の姿。フランスと日本の



貴重な文化は焼失されても、また人々の手によって蘇る



展示空間の最初の導入部分で、指し示されていた
ノートルダムのキメラ像ともののけ姫の森の世界



それとつながるように、展示にはモンサンミッシェルと
厳島神社がしめ縄でつながれて、自然や文化を未来へと
つなぎ、伝え守っていくことへの願いが重ねられている



フランスと日本のつながりを感じながら


隅々までこだわられた圧倒的な展示空間を


伝統と革新が入り交じる中


五感を使って受け止めて


フランス館のテーマは愛の讃歌。その赤い糸がつなぐ
のは伝統と革新、自然と文化、そしてフランスと日本
が大切にするもの。圧倒的な空間の中で、実体と映像
が交差し、抑制された中にも輝くように連なっていく、
フランスと日本に通じる、美の感性に触れるように。


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