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自然とつながるアートをたどって

森の芸術祭という自然とアートのつながりの中、

津山と奈義に散りばめられた作品をたどってきた。
晴れの国、岡山であっても雨は降る。森の芸術祭
の会場でもある衆楽園で、しとしと降りしきる雨
を感じ、折り重なる自然と建物の関係にふれながら



風月軒の内部にアートの気配を感じ



解説をたどる。そこに設置される作品は



円が描かれた大きなのれん



少しずつ色合いの異なる7枚ののれんが



周囲とも重なりあう。空間いっぱいを満たし、風景を



透過するのれんは、染織家の加納容子さんの工房に


掲げられていたもので、そこに時の積層が表現される



衆楽園の中で、作品が展示される建物で



スタッフの方に導かれつつ中へと進むと



壁に芸術祭の挨拶文。あらためて森の芸術祭であることにふれ



そこに掲げられるのは、芸術祭のアートディレクター
でもある21世紀美術館の館長の長谷川祐子さんの言葉



奥に続く作品はリクリット・ティラヴァニによるもので



岡山芸術交流2022のディレクターでもあった氏は


大広間にかけられた布に、樹木のシルエットを表現する



先程の円の暖簾を手掛けた加納容子さんと



リクリット・ティラヴァニとの共同作業によるもので



大きな布に描かれた、既視感のある木々のシルエットは



衆楽園立ち並ぶ樹木をかたどったもので



室内に抽象化された衆楽園の風景が広がる



作品は自然を取り込み、つながるように、また



展示空間は視覚的にも外部とつながり、庭園と一体となる



また隣接の建物に設置された3人の作家の作品も



鳥と植物が一体となるような枯鳥という作品は



甲田千晴さんによるもので、紐作りという積み重ねられた



土で作られる陶器の作品に、時間の流れが表現される



人と自然が一体となったような形をしたリゾーム



という作品は、衆楽園の水面の下の睡蓮の広がりと



人とのつながりを描くもの。手がけたのは他にも人と



自然が一体となったような作品を展開する森夕香さん



3つ目の、気持ち気持ち良さそうに眠る狐の姿



の微睡みをという作品は、加藤萌さんが手掛けたもので



和紙と漆という自然素材が美しい姿に高められる



また建物内部にあるもう一つの作品は



庭の情景を一年かけて定点測定された映像作品



作品を手掛ける太田三郎氏は、SEED PROJECTを展開され



郵便切手と種子を用いた作品は



衆楽園の庭園に建つ小屋の中で



ひっそりと見つけられるのを待つように



そして自然とつながる作品を後にする


衆楽園に設置された作品を巡った。その時の作品を
思い起こしながら、改めて作品に込められた意図を
振り返る。岡山県の北部で開催された森の芸術祭。
豊かな森に囲まれた地域には、自然が日常の風景に
あふれている。コンセプトの見たことのない場所へ
というテーマは、初めて訪れる場所、普段に見慣れ
ているはずの風景が変貌をとげるという2つの視点
を掲げている。初めて訪れた芸術祭で、風景と自然
とアートのつながりを感じ、また日常でその感覚を
を振り返ってみる。何かに出会い、自分の中で何か
が変化して、また新たな視点を生み出していく。その
繰り返しが、旅をすることの楽しさを教えてくれる。


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