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その建物は奈良の歴史にゆらりゆらりと

奈良公園の広がる空の下には

連綿と続く長き歴史が流れている。奈良公園を横切り、
体でその広さを感じながら、奈良公園は後にして、今度
はまた自転車にまたがって、奈良の街へと旅を進める。
今回の旅の目的地は奈良の街を越えて、まだその先へ。


近鉄奈良駅から始めた旅は、奈良公園をめぐり
奈良町に建つ建物へとやってきた。その名前は
鹿の舟。人々を鹿に見立て、未来へ向かう乗り物として
こちらは食事ができる竈。三つの建物からなる施設の
案内板を確認して、次は奥へと向かい
建物の間を抜けて、緑あふれる通路の先の
一軒家のカフェへ。建物も様々な緑に包まれて
柔らかな雰囲気をまとう
入口横には、同じくどこかで見たような雰囲気のサイン
建物の名前はさえずりという名で
柔らかな佇まいの建物を手掛けた中村義文氏といえば

長崎の五島で立ち寄っためぐりめぐらすを思い出して

緑に包まれた敷地を引き返せば
三つの建物は繭という名の観光案内所
インフォメーションを確認して建物の中へ
内部は繭のような包まれる雰囲気で
内部には円形の形の書棚もあって
言葉に包まれたような空間を感じつつ
この建物の中には、柔らかな空間が広がって
テーブルの上には望月通陽氏の個展の案内も

鹿の舟のサインを手がける氏のデザインには以前にも

建物内部には当時の建物を建てた人の
思いが込められた形が散りばめれれている
葉の形や、ひし形や、
蔵の扉の前には、鹿が描かれた半纏が吊るされて
それもまた望月通陽氏によって手掛けられて
大正期に建てられた建物が保存されて
使われ続ける繭、鹿の舟を後にして
奈良の旅は心地よくて

奈良公園を後にし、以前の旅と交差するように奈良町
を進む。旅をすればデザインやモチーフはつながって、
私の記憶に語りかける。いつか見た風景、いつか触れた
感触。それはふわりとしているけど、確かな手触りも
感じている。時の記憶にふれる奈良の旅を続けよう。


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