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奈良の旅の最後は美術館へ

近鉄奈良駅から初めた奈良の旅も

奈良公園をめぐり、平城京跡歴史公園を後にして、旅
の最後の目的地は美術館へ。そこは以前の旅の最後に
立ち寄って閉まっていた美術館。今回の旅では、最後の
目的地に定めつつ、予定時間内にその美術館を訪れて。


今回の旅は奈良公園から、一気に西へ。平城京跡を越えて
蛙股池を渡り、あやめ池神社の横の緑のトンネルを抜ければ
以前に訪れたこぢんまりとした中野美術館へと出る
今度はこちらが休館日。前回の旅では心地のよい場所で
静かなひとときを楽しんだ。小さな美術館でも

外部の風景も取り込む豊かな空間が広がって

そして目的の建物は、中野美術館の側に建つ緑に包まれた
美術館。こちらは前回の旅では、ゲートが締まりかけていると

思ったら休館日。代わりに中野美術館にたどりついた

今回は美術館のゲートはしっかり開いている。緑の向こうの
中野美術館と、この時期には水が抜かれているという池を
のぞみつつその先へ。入口までも気になる建物に目を留めて
旅の最後に訪れたのは大和文華館
ゲートの横の受付の壁の仕上げとデザインにもひかれつつ
文化苑のはなごよみも、訪れた10月は花の季節の外にある
かわりに緑にあふれたアプローチは
空に緑が重なって、豊かな自然に包まれて
足元のセンリョウは光を受けて輝焼いて
アプローチの先にちらりとみえる美術館の姿
道端にぽつりと咲く黄色い花に、秋へと向かう季節を感じ
だんだんと開かれていく視界の先に、美術館の姿が顕になり
白い水平ラインが空にすっと浮かぶように
建物の前には海を表すような白砂の前庭が広がって
傾きつつある太陽の光は風景を色づけていく
建物の内部の空間や美術品を楽しんだ後は、ピロティを持つ
モダニズムの建物と、対比される円形のアートのような
ベンチから、緑の向こうの奈良の町を見下ろして

ここは2010年に改修され、ランドスケープを手掛けた

プレイスメディア設計組織の作品は過去にも訪れて

豊かな自然を纏うように建つ美術館を後にして
またゆるかな園路の緑の間をぬけて
立体的に広がる文華苑をぐるりとめぐり
梅の木の名前に導かれるように
梅の花も思いのままに咲くように
私も旅を思いのままに進んでいく
建物も自然も、空も緑の形にも目を留めて
こちらから寄り添っていけば、様々な形で応えてくれる
そろそろ閉館の時間も差し迫って、入口のゲートも閉まる頃
ゲートのデザインにさえ、旅の出会いの面白さを感じ
自然との調和が目指されたという大和文華館には
自然を背景に、建築は地形に沿い、緑に沈み込むようにして
最初に眺めた建物は文華ホールという名で、以前に訪れた

奈良ホテルのラウンジの一部が移築されたものという

そして建物の存在は緑の奥に仕舞われるように

そっと自然の1ページを開くようにして訪れて

空と建物の関係が美しく

建物はランドスケープを舞台に輝いて


緑に包まれたアプローチを上る。視界は開かれ、すっと
伸びた水平ラインが空を切り取る建物が現れる。外壁
にはナマコ壁、庇を支える垂木の表現などの直線的な
形状と、前庭に広がる円形の石張りのデザインの対比。
また自然と調和しつつも、風景から浮き上がるようで
もある大和文華館。建築を手掛けたのは吉田五十八で、
1961年に67歳の時の設計で、美意識が和の要素として
散りばめられている。旅の最後を美術館でしめくくる。


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