いつかイサム・ノグチと遊んだ場所へ
小豆島の風景が心地よく流れていく
海沿いの風を感じ、砂浜の感触を思い出しながら、
いつかの旅をふと懐かしんでいる。小豆島といえば
オリーブに包まれる場所。次は、道の途中にある
オリーブ園のイサム・ノグチの遊具彫刻の元へ。

小豆島を東から西へつなぐ海沿いの道で

オリーブに包まれる小豆島オリーブ園。訪れた時には

ブラシの木の赤い花が見頃を迎えていた

そしてまた、イサム・ノグチの3つの遊具彫刻に

会いにきた。立方体の集合で構成されるプレイキューブは

海と空の青と、オリーブやミモザの緑と混じり合うように

リズムよく段々と続くブロックを

10年前の旅では、小さかった子どもたちはよじ登るように

残る2つは、空へと続くような石段の先の

オリーブの丘の上に立つ

イサム・ノグチのサインも刻まれた石の先に

大小の2つ遊具彫刻。大きな方はスパイラルスライド

白と青の組み合わせが、空の色に溶け込むようにして

小さな方は、プレイスカルプチュア。波打つようにうねる

形は子どもたちの心も、大人の心も刺激する

オリーブの丘の上から海を見下ろす白と青の滑り台に

海と空の風景が映り込む

輝く緑は、空の色をより鮮明にして

少し色のあせた青に、時の流れを感じながら

スパイラルスライドの白い円筒部分を上る

ぽっかりと空いた丸い窓の向こうの空に

円筒の形が切り取る空に、子どものようにわくわくしつつ

いつか子どもたちと一緒に遊んだ滑り台に上り

あらためて、角度を変えながら空を見上げたり

広がる緑のグラデーションを楽しんで

せっかくなので、遊具彫刻を体全体で感じるように

つややかな螺旋状のステンレスの上をぐるりと滑る

10年前の旅で、遊具を楽しむ子どもたちの声

空と海の風景の中にたたずむ遊具彫刻

滑り台の上から手を降る子どもの姿
それは、イサム・ノグチと遊んだ大切な思い出

また九州で過ごした日々にも、イサム・ノグチに出会った
ことを思い出す。旅はいつかの記憶に重なるように

イサム・ノグチといえば万博記念公園の
彫刻群にも、ときおり会いに行っている
イサム・ノグチと遊んだ記憶。遊具彫刻に子ども
たちが遊んだ姿を重ねながら、また同じように体
全体で感じてみる。彫刻によって切り取られた空。
遊具の上からは、オリーブ園の緑が広がる。当時
は見えなかったものを感じ、また懐かしいイサム・
ノグチと遊んだ記憶を心にしまい、旅の続きを。
