海につながる風景をたどって
小豆島に散りばめれられたアート中を
海につながる風景の中を進む。島にひかれている。
それは九州での旅の記憶。壱岐島、五島、能古島、
どれも大切な旅の思い出。折りたたみ自転車を電車
やフェリーにのせ、島をたどり、今回は小豆島の旅。

気になるデザインに立ち止まり、波打つようなフォントに

かつて米蔵だった建物で、縞模様が重ねられた
MINORI GELATOの店舗にも目を留めて
そのジェラートには大阪の中之島でも味わえる

島の風景がまとう淡い色は

海や空や雲の色合いと混じり合う

光を帯びる銀色のタンク、幾何学模様の白いパネル

小波のように連なる細い石張りに

小豆島に広がる海の風景を重ねていく

穏やかな海に漂う光を眺めながら

自転車は、青い空に連なる白い雲の下をゆく

遠くに続く島並みへの旅にも思いもはせて

また風景の中の建物にも目を留める。白い壁面に青い文字

赤、青、黄の色が配置される遊び心のある建物は

多くの画家が定宿にしたという森口屋旅館が
改装され、森口屋アートスクエアという宿泊施設に

建物の奥に広がる穏やかな内海湾

その海の風景をたどれば、砂浜が広がるオリーブビーチへ

海の風景はつながって、そして波と風の音は

10年前の旅の風景へと記憶を運ぶ

今回の旅では、10年前の足跡をたどり

寄せては引く、波の繰り返すリズムに、この砂浜で

子どもたちと過ごした旅に思いをはせる

足裏を包み込む、やわらかな砂の感触は

ゆったりと打ち寄せるさざなみとともに
旅の途中で立ち寄った海の風景へも記憶を運ぶ

九州で出会った海の風景は、今も心の中にあり
波打ち際の風景が、長崎の島への思いも強くする

海と一体となる砂浜は、潮の満ち引きによって
大きく姿を変え、自然の驚きを感じさせてくれる

九州での締めくくりの五島への旅は
透き通るような海と出会う旅にもなった

九州で始めた旅は海の風景をつなげ、今を旅して、過去を
思い、未来へ広がる旅の面白さを教えてくれた

海の風景をたどる旅。そして小豆島に広がる風景を

旅をして、新たな景色を見出して
過去の風景と重ねては、記憶の中も旅するように

そしてまた緑の鮮やかさかを、心に留めるようにして

今の風景をたどり、過去と未来の風景に思いをよせ

また旅のかけらをつなぎあわせていくようにして
島への旅は、海を感じる旅。潮風をきって、自転車
は走る。体全体で受け止める風は、風景への感覚を
広げてくれる。旅の途中に砂浜があれば、立ち寄り
砂の感触を踏みしめ、引いては寄せる波の音に耳を
澄まして、いつかの旅を重ねるように旅を続けて。
