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港の風景を象徴する建物へ

空と続くような建物をくぐれば

そびえ立つ建物の足元へとたどり着く。フェリー
から眺める揺れる水平線の上の港の風景に、それは
道標のようにして存在している。対象を遠くから、
近くから、外側から、また内側からも見ることで、
風景や建物の存在を体で感じるように旅を続ける。



高松港の中で、ひときわそびえる建物の



足元へとやってきた



新たなアリーナによって生まれた動線に導かれ



ふいに現れるキャラクターに


歓迎されながら、外部から内部への



視点の連続を意識して



常に現在地を確かめながら



屋根のルーバー、入り組むトラスの線の要素と



円柱がならぶ曲面の形をたどる



空間の中央に、そっとおかれた御影石の彫刻は



周囲の風景をゆるやかに映し込む。彫刻家が手掛ける



作品は港、街、人々の記憶を結ぶものでもあり



流政之がつむぐ石の彫刻との思わぬ出会い



内部では芸術祭に合わせて開かれていた


高松芸術港というアートイベント



それは現代美術という大きな海原に



人々を引き込むもの。アートの視点を感じながら



たゆたうアートの空間へと足を進める



高松は港の風景と共にあり



空と海と、自然と構造物が重なる所



光は島の放つ色を鮮やかにし 



柔らかに拡散する光は、物と物との境界をにじませる



円を描く彫刻に、旅の構造を重ねながら



複雑な色合いの緑の連続に



風景の豊かさを感じる



混じり、重なり、交差し、引き立てあう色の



連なりに、ピントを合わせるように


 
芸術祭という祝祭の空気に包まれながら



まだ見ぬ作品にも思いをはせる



アートをたどる旅は、視点を重ねる旅でもある



訪れて、離れ、また訪れて。出会いを繰り返しながら



旅先の風景を重ねていく。港にそびえるタワーは


新たなアリーナを追い風にして未来へ進む



建物は風景を作り、人の流れを作る力がある



青い幟に誘われて、繰り返す瀬戸内への旅で



アートの気配を感じつつ



建物が作り出す風景を



角度を変えつつ、眺めては、入り込み



歩いては、自転車にまたがり、またその先へ


2025年瀬戸内国際芸術祭にあわせ、行われていた
展覧会。重なり合う色彩、濃淡の色合い、つながる
形、モチーフ。高松の港には瀬戸内海の海が広がり、
周囲には大小の島々が重なりあう。山並みは街の
背景となり、風景を浮き立たせる。アートと自然と
街と、視点を切り替えながら、高松の街のその先へ。


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