街が帯びる時の流れを縫うように
奈良は、様々な時間を受け入れて
街の中には、かつての刑務所もあれば、歴史を帯びる
寺院や、役割を変えながら使い続けられる建物、動物
たちが住まう場所まである。多様な風景が混じり合い、
さまざまな価値を受け入れる奈良の街。その街の時の
流れを縫うようにして、風景に沿って旅を続けていく。






今までの牛のオブジェの風景の1ページに追加して
植村牧場は地域に根差しながら今にいたる

歴史を感じさせる楼門は、般若寺に建つ国宝でもある。
般若寺は秋には色鮮やかな風景で包まれて
色とりどりのコスモスも記憶の中の風景をつなぐ







時を経たレンガの色合いは、街に深みを与えている






その建物は、アコルドゥという名のレストランで、
言葉の意味はスペイン語で記憶のこと。そのお店は
かつての記憶を引き継いで、新しい場所で物語を紡ぐ






隈研吾建築都市設計事務所に手掛けられた
旧知事公舎が活用され、御認証の間が残るホテルは
時の重みを、次の世代へとつないでいく





旅は寄り道の連続で、むしろ寄り道が集まったものが
旅なのかもしれない。目的地もふんわりと、その日の
足が赴くまま、風景に身を重ねるようにして旅をする。
自転車で楽しむ奈良の街も、ときには押して歩いたり、
停めては歩いてめぐる。自転車の旅は、歩きの旅より
さらに、自分と街との関係性の選択肢を広げてくれる。
次は自転車を停めて、奈良の地に住む動物たちの間を
縫うように、さらに深い奈良の時間への旅を続けて。
