レンガに染み込む時の流れに沿って
奈良への旅では、時の流れを感じながら
自転車に乗って街を北へと上る。目的地は奈良の地に
建つ赤レンガの建物。その建物は明治維新を経て、日本
が近代へ進む中、欧米諸国と肩を並べることのできる
法治的国家であることを示すため建てられたという。



イギリス積みは日本の近代化を支えた炭鉱でもふれた
その積み方は、設計者の山下啓次郎がイギリス人の
建築家のコンドルに師事していたことが理由という


レンガの建物に施される細部に思い出される教会建築




奈良監獄は、1908年に建った日本最古の刑務所建築




同じく100年の時を越える無線塔の風景を思い出す



構内に窯を築いて自給されたというレンガに触れながら
その素材に漂う時間の流れに心惹かれている


山下氏は自らのルーツをたどる旅をしている

その姿を完全に留めているのは、奈良監獄のみとなる
監獄という名の近代的で、他に類を見ない建築遺産
その建物は圧倒的な広がりと、堆積された時間を持つ
ハビランド・システムという放射状の配置が特徴的で
その特徴的な形状は、新たな空間へと姿を変え
日本初の監獄ホテルとして2026年春の開業を待つ
建物の老朽化等から、2017年3月31日をもって刑務所
として役目を終えた奈良監獄。そして建物は、歴史的
建造物の保存・活用として、耐震改修工事もふくめ、
史料館、商業施設、宿泊施設へと、星野リゾートにより
再生される。世界でも旧オックスフォード刑務所や、
旧オタワ刑務所がホテルへと再生された事例もある。
奈良監獄のレンガに染み込む時の流れを見続けよう。
