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土地と素材がつなぐ風景に沿って

旅先で空を見上げては

空の形や表情につながりを感じつつも、始まった
ばかりの旅であまりゆっくりともしていられない。
踏切を渡り、川を越え、静かな高松の街を風を切り
自転車で進めば、道路の向かいの石に目が留まる。
後ろの60thの垂れ幕にも、また少し寄り道をして。



空を切り取る建物を後にし



線路を渡り、先に続く風景に目を向けて



まだ目覚める前の駅を過ぎ



朝焼けを映す川を越える



自転車は快調に進み始めるも、道路の向かいのホテルの



特徴的な石に目を留める



様々な文様を持つ石は、庵治石といい


イサム・ノグチも愛したという故郷の石



引き込まれるようにして、アプローチの石の連なりに



いつかの旅の風景を重ねていく



そこに設置された遊べる彫刻といえば


出会いを重ねたイサム・ノグチの作品で



ここ高松にはイサム・ノグチ庭園美術館がある



重なる石に、せり立つ石



圧倒的な存在感で、石は出迎えてくれた



いつかの庵治石が並べられた風景を思い



また、目の前に連なる石の素材感をたどっていく



60年の時を経た高松国際ホテルには


庵治石といえばの流正之の作品をロビーに擁して


石がつなぐ風景に引き寄せられながら、旅先では


出会えるものも出会えないものもあるけれど



それぞれの土地で重ねられた時間を感じる


それは過ぎ去るのを眺めているだけではなく


自らに歴史を紡いでいくことだと感じさせる



ホテルの物語にも触れながら



高松国際ホテルの上に広がる空。高松の迎賓館と
呼ばれたホテルの歩んできた軌跡は順風ではない。
運営事業者が変わりながらも歴史、伝統、格式を
たずさえ今に至る。そのロビーをのぞいてみれば、
流政之のおむすさんと出会えたとは。旅は一期一会
で出会えないことも旅の内。石に足を止めたこと
で、その存在を知ることができた。流政之美術館に
もいつかまた。旅するほどに旅の風景は広がって。





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