線は空を切り取り、風景を描く
瀬戸内海を渡る旅を繰り返す
神戸と高松を結ぶフェリーに乗り慣れてきた。時間
と距離を隔てるが、瀬戸内海に面した港街の親密な
つながりを感じる。港で自転車を広げる。爽やかな
朝の空気を吸い込み、いつものように旅を始める。

道沿いの建物に印象的に切り取られた空

静謐な線と面で構成された建物の前の

曲線は空との自由な関係を持つように

角度によって姿を変容させていく

単純なようで複雑な曲線は

空を分割し

踊るようにして立つ

建物の直線により、彫刻の動きは

一層と自由さを増す。空へと円を描くようにして

曲線でつながる風景もある
空は曲線で切り取られ

また単純な直線を持つ建物を浮き立たせる

空と線との関係にふれながら

奥行きのある建物に引き込まれる

パースペクティブに沿って緑をぬけて

まだ人気のない建物の入り口

階段には立ち入り禁止の鎖

高松市総合体育館は、まだ開館前で

ひっそりとしたアプローチの空間を

シンプルな線で構成された空間を一人占めにして

周囲をぐるりとめぐる。分割された建物のデザインは

形を変えて、駐輪場へとつながって

早朝の駐輪場は、まるで彫刻のようなシルエットで
壁は視線を誘導し、風景を区切る

彫刻と建物と空との

印象的な関係を楽しんで
道の途中の建物に彫刻。旅では、様々なデザイン
と出会う。空を切り取る壁。彫刻は円を描き、踊る
ようにして、空と建物を背景にして立つ。直線から
曲線へ、また直線へ。自分を風景に沿わせるよう
にして、形のリズムを感じながら旅は続いていく。
