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見えないものに目をこらすようにして

旅のリズムを感じながら、風景の中をぐるぐると

めぐる。旅先で、日常で風景の中に映るもの。目に
見えるものもあれば、目に見えないものもある。
旅することは視点を更新させること。目をこらし、
心開くことで、見えないものもきっと見えてくる。



魅力あふれる小豆島の旅で



ふと何かの存在を感じながら



町をめぐれば目に留まる、壁面に鮮やかに描かれる



何やら得体の知れない者たち


それは小豆島に住まう、妖怪たちの姿で



小豆島の西側に位置する土庄の町には


入り組んだ町に溶け込むように


使われなくなった建物が美術館として使用され



町は妖怪という存在によって再生される。入口には



過去のことをなかったことにしてくれるチョーケシ棒


リセットすれば、あらたなものもきっと見えてくる



外壁いっぱいに描かれた大きな妖怪は



ギロリとした目で訪問した人を出迎える



妖怪美術館は町と一体となるように


町そのものが妖怪たちが住まう場所であるように


そこに妖怪たちの気配を感じながら、町をたどる


ここで生み出された新たな妖怪たちは

日本に流れる妖怪文化とともに

妖怪アートとして世界へも広がっていく



ゆっくりと鑑賞したいところだけど



小豆島の旅はまだ中盤で、ここは迷路の町でもある



迷い込んで出られなくならないように



妖怪の存在を帯びるような建物を、そっと眺めつつ



迷路の町を象徴するようなデザインの



入り組んだ鉄の格子や壁面に



それでも、引き込まれそうになりつつも



この町で、まだ先にある目的地へ



見えないものの存在を感じつつ



迷路のように入り組んだ町で



迷子にならないように気をつけて



その先の角を何度も曲がり、いったりきたりして



なんとか目的地へとたどり着いた


小豆島に広がる醤油蔵、あざやかな緑のオリーブの
木の連なり、ちりばめられたアートの数々。そして
小豆島は、現代の妖怪たちが住まう場所でもある。
約700年前、戦乱や海賊から逃れるために作られた
という不規則な細い路地が広がる、迷路のまちで、
目をこらせば、きっと見えないものが見えてくる。


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