満ちては引いてのリズムの中へ
海の風景の魅力に引かれていて
月の引力に潮が満ちては引くように、私は旅の中で
海の風景の魅力に引かれるごとく、その時々の景色
を感じていく。時の流れの中で、風景は刻々と姿を
変え、旅先で訪れた砂の道はちょうど姿を現して。

島での旅は、海の風景を重ねる旅でもある

小豆島の東から西へ。旅の途中に砂浜があれば

打ち寄せる波のリズムと、砂の感触を味わいに立ち寄って

眼前には海の風景が広がり、遠くに見える島々と

砂浜に寄せては引く穏やかな波の音

小さな島とつながる砂州は、だんだんと姿をなして

潮の満ち引きの風景に引かれるように、砂州を渡る

ここは小豆島の海の中から現れる砂の道で

エンジェルロードと呼ばれている

人々は思い思いに、砂と海の関係を楽しみながら

私は広がる砂と波、海と建物の関係の中を進む。ホテルの

テラスに面したホールで、音楽にふれる人々を横目に

テラスからエンジェルロードを見返して

足元に咲く淡いガザニアを旅の風景に重ねていく

エンジェルロードの側に建つ小さな小屋は

urara days というソフトクリーム屋さん
ソフトクリームはここでもよかったとも思いつつ

エンジェルロードじかんの案内にも目を留める
ちょうど渡れる時間にめぐりあった
小豆島のエンジェルロード

その側のポストにも天使の羽根がつけられる
海の風景に引かれている。太陽の光が海に煌めき、
穏やかな風が潮の香りを運ぶ。潮の満ち引きは、
海の様子を様変わりさせる醍醐味に。そして眼の
前には翼のついたポスト。心は、またいつかの海へ。
海から現れる砂の道といえば、壱岐島の小島神社

焼酎の風景がある島に引かれて旅をした

壱岐島への二度の旅で、海に沈む道と現れる道の
自然の生み出す海の風景を感じる旅をした
長崎の海から現れる砂の道の風景は、五島にも
祈りの風景が広がる五島へも思いを寄せる

旅は様々なことを教えてくれる。潮の満ち干きは
月と太陽の引力で生まれるもの。日本で最大の

干満差を有する有明海への旅も重ねた
有明海に浮かぶ祈りの風景への

旅では連続する鳥居の向こうに
繰り返した神社への旅の風景が連なり

九州の旅では、コンパスをSからNへ合わせつつ

ガタンゴトンと電車に揺られ、大三東駅の向こうに

繰り返す潮の満ち引きとともにある風景へと

広がるおだやかな海の風景は

砂浜には、ハートの形が絵が描かれるように

小豆島への旅で立ち寄ったエンジェルロード

景色はさぞかし魅力的なものだろう

海をずっと眺めていたい。ビール片手に、うみねこ
の声と潮騒に耳を澄ませながら。でも今は風景を
めぐり、重ねる旅の途中。その旅は、いつしか形を
変えてたゆたう旅になるのだろう。潮の満ち引き
のリズムに、旅の風景の抑揚を重ねつつ、まだ続く
旅への思いを、潮騒の音に溶け込ませるように。

