そして奈良公園の上に広がる空の下を
東大寺ミュージアムで、奈良に流れる歴史に触れて
奈良公園は、鹿と人とが共存する場所。好奇心旺盛で
動き回る鹿もいれば、人の存在など全く気にもかけず
気ままに過ごす鹿もいる。様々な鹿がいる風景の中、
鹿の暮らしにもふれながら、奈良公園の奥へと進む。




旅を重ねる程に、記憶の中の風景は層をなし、狛狐が
並ぶ風景は、いつかの空の下の稲荷神社につながって











大きく広がる空へとつながって

公園に設置された彫刻にも目を留めて。
手掛けたのは杉村尚で、萌えいづる




春日野園地から見渡す先に、青々とした若草山の風景
が続く。奈良公園の上に広がる空。緑の向こうに大仏殿
の屋根が見え隠れする。鹿は芝生の上を駆け、悠久の
歴史をつなぐ奈良の空の下、日々は繰り返されていく。
旅を続けている。その中で出会う様々な場所の記憶。
時代は流れ風景は変わりゆく。その中で残されるもの、
姿を変えるもの。私はその間で、風景を記憶に留める。
旅を重ねている。旅は過去から現在、そして未来へと。
出会った記憶は点から線へ、やがて面となって、厚み
を増しながら、私の中で立ち上がり、風景を形作る。
旅をつなげている。私の記憶の地図を重ね合わせる
ように、いつかの旅はどこかの風景に連なり、ふと
立ち現れて、過去の記憶や未来の旅へつながっていく。
旅を紡いでいく。あるがままの風景を、私なりの視点で
感じること、表現したいことの境界で、何気ない風景
に価値を見い出せば、世界は鮮やかさをまとい始める。
人生ははかなく、世界には確実に見ることができない
ものであふれている。であれば、今、私が見ている日々
も旅先の風景も、かけがえのないものであるはずで。
奈良の旅の風景の中、広がる空や、青々とした緑に、
通りすがりの神社のモチーフに、旅の記憶がふわりと
よみがえり、いつかの旅を思い、また旅を続けていく。
