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島の接点となる建物で

島を歩くほどに

様々なものが目に映る。島でのんびり過ごす猫。
島の歴史が刻まれる大きな石。太陽の光に移ろう
影。その建物は、旅人を出迎えては、犬島の欠片を
つなぐ接点となるように、島の中心に建っている。



島に流れる時間の



長さにふれては、石目に沿う



島の大きな石が建物と混じり合う



島では馴染みの曲線が重なる空間に



木漏れ日が拡散され



空間に満ちては



歩き疲れたひとときに、じんわりと満ちる



民家の記憶を残す建物には



当時の暮らしを映し出すように



懐かしさを含んだガラスがはまる



建具が内外をゆるやかにつなぎ



古さの中に新しさを内包する



市松模様のガラスの向こうには



建物を支える大きな石



すりガラスの柄が舞い



過去と現在が入り混じるように



内と外が重なり合う



ガラスの奥に並べられるのは



どこか親しみをまとうような



ホッピーの丸みを帯びた瓶


ここはホッピーバーと名付けられた建物で



島と人とを

また世界のどこかとつなぐ場所



額に飾られる絵には、馴染みのシルエット


やわらかな座面が照らされて



浮かぶ光と影が



空間に踊り出す 



マスターにこの場の由来を伺って



建物に関わる人たちの思いにふれる



6年の月日に緑があふれ



草花が鮮やかさを繰り返す



こぢんまりとした場所は



島とつながり



居心地のよさに引き寄せられるように 



猫も建物と島と一体となる



黒い背中を追いかけて



しばらくその様子を眺めては



島の接点となる建物で



ひとときに喉も心も潤して



ホッピーバーを後にする


ここは島と人とをつなぐ場所


島に建てられたホッピーバーが、芸術祭の記憶を
つなぐ。限られた期間の中で様々な人が交差して、
思い出を持ち帰る。マスターは芸術祭に合わせ島に
滞在するという。すりガラスに拡散される穏やかな
光に照らされて、2025年の祝祭のひとときの記憶
を形しては、またいつかの旅につながるように。


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