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旅と日々の間に沿って

ふと日常に目線を沿わせる


足元には花。壁にゆらぐ影。交差する緑。屋根の
勾配の日々の傾き。雑草が鬱蒼とはびこるほどに、
旅の風景は、日常と地続きであることを思う。椅子
に立ち止まって、ぽつり置かれた石に目を留める。



連なる黄色のガザニアに


繰り返してきた日々を思う



壁面には移ろう


 
木々の影

緑に包まれた建物を



角度を変えて重ねていく



隣に建つ島のカフェの入り口には



おたふく窓


古き良きものが今にそっと置かれている



ひなびた椅子に


勢いよく絡みつく緑



この地の歴史を語る石



島の暮らしに触れるように



並んだ形に目を留めながら



旅と日々の間に沿って



波打つトタンが刻む時間を


旅をしては楽しみを持ち帰る



海へと続く道を振り返る


島に暮らすチャトラの猫が



またそっと足元で



島での時間を過ごしている



光に毛並みは和らいで



猫にとっては



島の作品も日常で



ごろんと寝そべっては


島に溶け込んでいる



緑を伝い


アートをたどり



旅と日々を緩やかに


流れる時間に重ねては



風景を隔てる線に沿い



木漏れ日の下をくぐる



島の日常でもある



ランタナは日々を埋めるように


過去から今へと咲き続ける



白と紫の小さな花と緑の先に



巨大な石とアプローチに


島の欠片を拾い集める


旅のひととき


旅の風景に日常が動き出す。滲み出す日々の感覚。
混じり合う旅。ここにしかない旅。そこに横渡る
時間。ごろごろする猫。気にかけて欲しそうで、
でもそうでもなくて、旅と日常の距離感の中で。


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