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小豆島に広がる風景の中へ

小豆島の坂手港といえばヤノベケンジ氏

散りばめられたアートを後にし、島に広がる風景
を進む。フェリーに折りたたみの自転車を乗せて、
小豆島への日帰りの旅。その日の午後、また坂手港
から神戸へ戻る。島の風景を時間の限り味わおう。



高台から瀬戸内海に浮かぶ島々をのぞみながら



風を切っては立ち止まる。寺院の石段横の気になる彫刻



2015年にも同じ彫刻を。変わらない視点や風景があれば



もちろん変わりゆく風景もある。用途を変える建物に



変わらず続く民家の街並み



その通りに、緑や白や水色の賑やかな色合いが現れ



その抽象絵画のような構成に立ち止まる



ここは星ノソラという名のゲストハウス


そのコンクリートブロックに描かれた色や形は

小豆島という場所そのものを表すようで



ブロックに描かれた色や形の連なりを振り返る



島がまとう緑といえば、オリーブの小さな葉の連なり



緑の中に立つ平和の女神に



10年前の旅でも、その輝く姿にひかれていた



坂道を下り、風を切り、ヤノベケンジ氏の作品と共にある



港の風景に身を沿わせるように進めば



通り沿いの建物にも、つい足が止まる



白の直線的な形状が、周囲の風景に浮かび上がるのは


梓設計により手がけられた小豆島海上保安署


小さなものから大きなもののデザインを楽しんで



海と雲の間に浮かぶように係留された白い船



空を切り取る三角の緑の稜線



道沿いの使われていない建物を鮮やかなツタが覆う



空と海と島並みが作る線分に



途中のブロックに描かれていた小豆島の風景が重なり



風景の中で緑はレイヤーを持つ



街とフェンス、山並みと空との境界線



連なる風景を切り取りながら、やがて街の色合いは



醗酵するように深まっていく



時を重ね、文化財にも選定された建物は


左海醤油工業の醤油倉



建物に重ねられる焼杉板が作る



醤油の香りが漂う街並みの風景へ


穏やかな海、続く島と山並み、淡い緑のオリーブ、
焼杉板の街並み、醤油蔵の雰囲気。坂道を下ると
潮風にふわりと包まれる。自転車で海沿いを走る
と、街の色は濃さを増し、島の香りが漂ってくる。


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