島を自転車でめぐる旅
紡がれる記憶をたどり
島の風景を重ねている。豊島に連なるアートを後
に、島の西から南、そして北へと続く風景を自転車
は進む。坂を上り、また下る。緑の隙間から覗く空
と、水平線に浮かぶ島々と、風を感じる旅を続ける。

アートの風景を過ぎ、島をめぐる

訪ねた集落の風景を振り返る

遠くに霞むのは昨日の旅の舞台の直島
旅の予定を変更して、本日豊島へ

島の風景を重ねては

先へと続く坂道に、島の地形を体で感じる
流れる雲に、移りゆく空の下を通り過ぎては

島に広がる緑の中を行く。瀬戸内といえば

オリーブの広がる風景と出会える場所

海を隔てた先に浮かぶ小豆島では

オリーブをめぐる旅もした
かつては小豆島からも旅した豊島

水平線に霞む島々
島から島へと旅を重ね

舞台は瀬戸内海に浮かぶ豊島へ

島はかつての困難な過去を乗り越え

今は、鮮やかな緑と空の風景に包まれる

道端に忘れられた古びたコンテナは

色あせて、絡まるツタと、島と一体となるように

島に流れた時間を語り
過ぎゆく時を刻む存在となる

坂の先に覗く空

道沿いには見晴らしの案内が立つ休憩所

広がる瀬戸内海に霞む屋島の平たいシルエット

ぽつりと浮かぶ小さな島
島には島の物語が流れている。自転車で島を

めぐれば風景は次々に切り替わる。のんびりとした牛に

山並みを映すしんとした水面。ゆっくりとした時の流れに
空に広がる雲の下を、また先へと続く道を進む

やがて道は一直線に

速度を上げるように海へと向かう

道は弧を描き、一気に下る。スピードには気をつけて

空と海と島の風景のその先へ
自転車で旅する島。上っては下るほどに、体全体に
伝わる地形。周囲に位置する島の連なり。旅をする
ほどに風景は重ねられる。流れゆく雲、霞む水平線。
流れゆく風景に、自転車は風を切って海へと進む。
