歩いては、物語を紡ぐように
散りばめられた言葉を結びつける
物質。素材の持つ質感。移り変わる価値観や基準。
内なる変化。積層する風景。時の流れ。ものの関係性
やつながりに自らを重ねる。目に映る対象が個人
で異なるように、世界は多様に重なってはずれる。

見えないものにも

旅の中で焦点を合わせ

物語の始まりにふれるように
言葉の力に思いをはせる

人それそれの物語
文学が街をつなぐ力となり

商店街は走りだす
言葉が空間を作り

現実をつなぎとめる

同時に開かれた4つの書店は

商店街にまもなく100年の歴史を刻む企業が手掛けるもの
変わりゆく風景の中で

時代に合わせて流れを起こし
450年続いた商人の街に

ハレの舞台として風を吹かせる
表町という場所が、時代を越えて
過去から今へと物語をつなぐ

おかやまタイムズアベニューという言葉に
時を経た質感が動き出す

mの文字が波のように動くロゴ

歴史を未来とつなぐ場所で

好奇心に満ちた目の少女は

時空の隙間に現れて

この場所に変化を与える

体の大きさほどもある懐中時計を
抱えたウサギも、集めるモチーフの一つとなる

時の間をくぐるように

心の中にファンファーレを聞きながら
記憶に留まる出会いを繰り返す

ぽっかりと空いた空間をくぐり

連続する光の帯をたどり

また地上へと戻ってくる

空間は時代に合わせて刷新されて

光とともに動き出す

素材の重みを感じながら

表町に積み上げられた質感をたどる
確かな手ざわりと

地下でつながれた新しい外観と

時を刻む佇まい
表町で100年の時を経て

百貨店は今も建ち
この地の歴史を紡ぐ

建物の前の広場には

アリスが道行く人を眺めている
見えているものをつなぐ。その裏にあり、自身の
内に積み重なり、風景に刻まれる物語。旅をする
ということは、物語を紡ぐこと。世界は言葉に
あふれていて、その連続が物語を立ち上げる。
