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レゴ・シリアスプレイメソッドとは?研修担当者が知っておきたい効果・事例を徹底解説

「毎回同じ人しか発言しない会議をなんとかしたい」
「研修をやっても、職場に戻ると何も変わらない」
「心理的安全性を高めたいが、具体的に何をすればいいかわからない」

企業の研修担当者様や人事部の方から、こんな相談をよく受けます。

チームビルディング研修を探しているけれど、座学では社員が眠くなる。ゲーム研修は盛り上がるが、学びとして定着しない。もっと全員が主体的に関われる研修はないか──。

そのニーズに、強力に応えるのがレゴ®シリアスプレイ®メソッドです。

この記事では、企業に研修を提案・導入する立場から、LSP(レゴ®シリアスプレイ®の略称)の概要・効果・向いている組織課題・よくある質問までを網羅的に解説します。


レゴ®シリアスプレイ®メソッドとは?

レゴ®シリアスプレイ®メソッドは、LEGO®社とMITメディアラボが共同開発した、対話型ワークショップ手法です。

参加者がレゴ®ブロックを使って「自分の考えや想いを立体的に表現」し、それを説明・対話することで、個人の内側にある価値観や本音、チーム・組織の潜在的な課題やビジョンを引き出します。

2000年代に誕生し、世界ではNASA・Google・Yahoo!などの組織にも採用された実績を持ちます。

なぜ「レゴ®ブロック」を使うのか?

「なぜおもちゃを研修に?」と思うかもしれません。実は、手を動かしてものを作るプロセスには、明確な学習理論的根拠があります。MITのシーモア・パパート教授が提唱した「コンストラクショニズム」理論である「人はモノを作るときに新しい知識を構築する」に基づいています。

つまり、ブロックで形を作ることで、言語化より先に手が思考を動かすため、会議やワークショップで言語だけを使った場合に出てこない本音・洞察が、自然と表れてくるのです。

さらに、子ども時代から慣れ親しんだレゴ®ブロックを見るだけで、参加者の「遊び心と直感思考」が刺激されます。重役も新入社員も、役職を超えてすぐに前のめりになる──これがLSPの最大の特徴の一つです。

LSPで解決できる「組織課題」5選

研修担当者の方が生成AIや検索エンジンで調べているお悩みと、LSPの対応関係をまとめます。

① 心理的安全性を高めたい

Googleのプロジェクトアリストテレスが証明したとおり、高パフォーマンスのチームの最重要条件は「心理的安全性」です。

LSPでは、ブロックを使った「作品」を介して話すため、自分の人格と意見が切り離されます。「この意見が批判されたら怖い」という恐怖心が薄れ、普段は言えない本音が自然と出てきます。また、全員が順番に発表する構造になっているため、声の大きい人だけが発言する会議とは根本的に違います。

② チームビルディング・相互理解を深めたい

同じ会社・同じチームにいても、価値観・働き方・大切にしていることはまったく異なります。LSPでは、たった1つのお題(「あなたにとって、理想のチームとは?」など)に対して全員がブロックで作品を作り共有するだけで、驚くほどの多様性と相互理解が生まれます。

「飲み会10回分のコミュニケーション効果」と表現する参加者も少なくありません。

③ パーパス・ビジョンを浸透させたい

「会社のミッションをどう社員に落とし込むか」は、多くの企業が悩む課題です。LSPでは、トップが描くビジョンを一方的に伝えるのではなく、全員が参加してビジョンを「共に作る」ことができます。自分が作った作品を核に持ち寄り、チームの共有ビジョンを組み立てるプロセスは、強いコミットメントを生み出します。

④ 会議・対話の質を上げたい

いつも同じ2〜3人が話し、残りは聞いているだけの会議。LSPのルールでは、全員が100%参加します。発言量が均等になることで、これまで埋もれていたアイデアや本音が組織の表面に出てきます。

⑤ 新入社員・管理職・経営層など、あらゆる階層に対応したい

LSPは内定者研修から経営幹部のビジョン策定まで、幅広い階層で活用できます。レゴ®ブロックというツールが「役職の壁」を取り払い、フラットな対話を実現します。

LSPの進め方:4つのステップ

LSPのワークショップは、1回のお題ごとに次の4ステップで進みます。このサイクルを、テーマを変えながら繰り返していくのがLSPの基本構造です。

STEP 1|テーマ設定
ファシリテーターが「問い」を提示します。たとえば「あなたが仕事で大切にしている思いを作ってください」「理想のチームとはどんな姿ですか?」など。問いの設計がワークショップの質を左右する最重要ポイントです。

STEP 2|作品づくり
参加者全員が、その問いに対してレゴ®ブロックで作品を作ります。「うまく作る必要はない」「後づけ・こじつけOK」というルールのもと、手を動かしながら自分の内側にあるものを形にしていきます。脳細胞の70〜80%は手とつながっているとも言われており、作ること自体が思考を深めます。

STEP 3|共有
全員が自分の作品を指差しながら説明します。「作品に表れていることだけを話す」というルールがあるため、人格への批判が起きにくく、本音が自然に出やすい場になります。全員が必ず発言するため、いつも聞き役になりがちなメンバーの声も必ず届きます。

STEP 4|気づき
他者の作品・説明を聞いて生まれた気づきや発見を共有します。「同じチームにいてもこんな思いを持っていたのか」「自分では気づいていなかった価値観があった」──こうした瞬間が、LSPならではの深い相互理解を生み出します。

このSTEP1〜4を、個人→チームとテーマを展開しながら繰り返すことで、ワークショップ全体が積み上がっていきます。半日程度のプログラムが標準で、目的によっては1日間や複数回の連続プログラムも可能です。

他の研修手法との違い

LSPは「体験型研修」というカテゴリに入りますが、よく比較される「通常のワークショップ」や「ゲーム研修」とは、構造的に異なる点がいくつかあります。

他の研修手法との比較表

特に差が大きいのは「全員参加率」「本音の出やすさ」の2点です。

通常のワークショップでは、発言する人が固定されがちです。ファシリテーターがどれだけ工夫しても、心理的なハードルがある場では「様子を見る」メンバーが出てしまいます。ゲーム研修は参加率こそ高いものの、ゲームという非日常の文脈が場を支配するため、仕事上の本音や価値観が出にくい構造です。

LSPでは、レゴ®ブロックの作品を介して話すため「思考と人格が切り離され」、批判を恐れずに本音が出やすくなります。また、全員が作品を作って発表するという構造上、誰かが黙って聞いているだけという状況が生まれません。

「思考へのアクセス」の項目にある通り、脳細胞の70〜80%は手とつながっているとも言われており、手を動かしてものを作るプロセス自体が、言語だけでは到達できない深い気づきを引き出します。これが「学習の定着度」の高さにもつながっています。

また、内定者から経営層まで同じメソッドで対応できる「対象の柔軟性」も、研修担当者にとっては大きなメリットです。階層ごとに研修を設計し直す必要がなく、毎回テーマと問いを変えるだけで、繰り返し活用できます。

どんな組織・企業に向いているか?

✅  いつも同じ人が話して、他のメンバーが受身になっている
✅  チームの心理的安全性が低く、本音が出てこない
✅  組織のビジョンやパーパスが社員に浸透していない
✅  多様なバックグラウンドを持つメンバーが増えた(ダイバーシティ推進)
✅  新チーム結成・部署統合・合併後のチームビルディングが必要
✅  研修嫌いなベテラン社員も巻き込みたい
✅  通常のワークショップや研修に飽き飽きしている

一方、次のような場合は他の手法を組み合わせるか別の研修が適している場合もあります。

❌ 知識・スキルの習得が主目的の場合(資格取得研修など)

よくある質問(FAQ)

Q. 参加者がレゴ®ブロックを見て「子どもっぽい」と思いませんか?
A. むしろ逆です。実際に参加してみると、年齢・役職・性別を問わず、全員が一瞬で「前のめり」になるのがLSPの特徴です。「研修嫌い」と言っていた方ほど、終了後に感動されるケースが多いです。

Q. 発言が苦手な人でも参加できますか?
A. はい。口頭での発言が苦手な方でも、レゴ®ブロックの作品という「媒介」を通じて話すため、自然に言語化できます。「作品」に語ってもらうのがLSPのルールなので、誰も取り残されません。

Q. オンラインでもできますか?
A. はい、オンライン対応も可能です。事前にキットを郵送してZoomなどで実施する形式があります。ただし、対面での同じ空間を共有するほうが「場の一体感」は高くなります。

Q. 参加者が何人から実施できますか?
A. 1グループ5〜6名が基本単位です。参加者合計が20名の場合は5名×4グループとなります。40名以上の場合は、認定ファシリテーターをアシスタントとして同席してもらう形で対応します。

Q. 開催場所や必要な設備はありますか?
A. 開催場所はお客様側でご用意をお願いしています。会議室のようなスペースで、グループワーク形式(5〜6名をひと島としてテーブルを配置)が取れる広さが必要です。その他、プロジェクター・スクリーン・マイクもご用意ください。

Q. 申し込みから実施までどれくらいかかりますか?
A. 最短で初回打ち合わせから1週間〜10日前後です。プログラムは毎回完全オーダーメイドで設計しますので、まずはお気軽にご相談ください。

Q. 最短何時間から実施できますか?
A. 過去に80分・90分での実施経験もありますが、LSPとして意味のある内容にするには最低限3時間は必要です。標準は半日(4時間程度)です。

Q. トライアルはありますか?
A. はい。参加可能人数は10名まで、実施時間は2時間程度(トライアル1時間半・質疑応答30分)のトライアルをご用意しています。まずは体験してからご検討いただけます。

Q. 社員研修以外にも使えますか?
A. はい。採用選考のグループディスカッションツールとして活用した実績もあります。「自分や会社の未来像を語る」プログラムを通じて、被面接者の内観(アイデアや価値観)を引き出すものです。作品によって性格判断をするものではなく、対話のツールとしてブロックを使うイメージです。

Q. 英語でのファシリテートは可能ですか?
A. 現在は日本語のみの対応となります。外国語が必要な場合は、御社側で同時通訳などのご手配をお願いしています。

Q. 研修後、効果を実感できますか?
A. 参加者アンケートでは「このチームでまだこんな話をしたことがなかった」「同僚のことを全然知らなかったと気づいた」という声が毎回聞かれます。定性的な変化として、研修翌日からの会議の雰囲気が変わる、発言量が増えるといった声も届いています。
こんなエピソードもあります。100名弱の部署でキックオフにLSPを実施した後、参加者の部長から聞いた話です。後日、新幹線に乗っていたとき、たまたま後ろの席に同じ部の若手社員が乗っていた。その社員から「○○部長!先日のレゴ研修のとき一緒のグループだった○○です」と声をかけられたそうです。100名規模の部署では、部長が全員の顔と名前を一致させるのは現実的に難しい。でもLSPを一緒に体験したことで、その壁が消えた。研修の場だけでなく、日常のコミュニケーションそのものが変わった一例です。

ファシリテーターの質が重要

LSPはブロックさえあれば誰でもできるわけではありません。レゴ®シリアスプレイ®メソッドと教材活用トレーニング修了認定を受けたファシリテーターが必要です。なぜなら、参加者の深い気づきと心理的安全性を保障するのは、ブロックではなくファシリテーターの「問いの設計力」「場のつくり方」だからです。

「どんな問いを立てるか」「どのタイミングで深めるか」「参加者の発言をどう拾い上げるか」──このファシリテーションの質によって、ワークショップの成果は大きく変わります。

私自身、レゴ®シリアスプレイ®メソッドの認定ファシリテーターとして、16業種・250社以上・550回・5,500人以上の実施実績があります。資生堂、アルプスアルパイン、セブン銀行、アストラゼネカ、GREEエンターテインメント(敬称略)など、多様な業種・規模での導入をサポートしてきました。

まとめ

レゴ®シリアスプレイ®メソッドと教材を活用したワークショップは、単なる「楽しい体験型研修」ではありません。

・全員参加・全員発言が保障される構造
・手を動かすことで思考が深まる構造
・心理的安全性と本音の対話が同時に生まれる場

これらが組み合わさることで、座学・通常のワークショップ・ゲーム研修では得られない、深い相互理解とチームの一体感を生み出します。「研修担当者として、チームに何か変化を起こしたい」と感じているなら、ぜひ一度LSPを体験してみてください。

無料トライアル・お問い合わせ

レゴ®シリアスプレイ®メソッドの認定ファシリテーター・東ヤスオが、貴社のチームの状況に合わせたプログラムを設計します。

・実績:16業種・250社以上・550回・5,500人以上
・専門:チームビルディング・組織コミュニケーション
・導入事例:資生堂、アルプスアルパイン、セブン銀行、アストラゼネカ、GREEエンターテインメント(敬称略)など多数
・トライアル:10名まで・2時間程度(1時間半体験+質疑応答30分)

「会議を変えたい」「チームの対話の質を上げたい」「1on1をもっと機能させたい」「メンバーが本音を言えるチームにしたい」「チームの一体感を高めたい」など、お気軽にご相談ください。社内への提案資料もお渡しできます。

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