「重い」か「冷たい」か。人との距離感が難しいあなたへ
「どうして私ばっかり、人に依存しちゃうんだろう……」
「嫌われたくない。見捨てられたらどうしよう……」
あるいは逆に、
「人と深く関わるのが怖い。面倒だ」
「結局、誰も信じられない」
こういう心の痛みに、心当たりはありませんか?
私は心当たりしかありません。
いつも人との関係性でつまずいてしまう……。
それは、あなたの「愛着スタイル」が関係しているのかも。
愛着スタイル(愛着パターン)は、主に幼い頃の親との関わりの中で形づくられる、対人関係の基本的なスタイルのことです。
イギリスの精神科医ジョン・ボウルビィ氏が提唱した考え方ですね。
古くからある概念なので、聞いたことがある方も多いかもしれません。
愛着スタイルは、一言でいえば「人とのつながり方のクセ」です。
この「クセ」を理解することは、対人関係をスムーズにするだけでなく、あなた自身が自分を深く知るためにも役立つはず。
そんなわけで、今日は、大きく分けて「安定型」「不安型」「回避型」のスタイルの3つの特徴と、どう付き合っていけばいいかをお話ししますね。
(※「恐れ・回避型」もありますが、これは不安型と回避型の混合なので、今回は分かりやすさを優先して割愛します)
noteで他の方と交流していても、この愛着スタイルって、言葉の選び方や距離感に表れる気がします。
ご自分がどのタイプか、そしてあなたの周りの人がどのタイプかを考えてみると、これからの付き合い方が少し楽になるかもしれません。

安定型 (安全型)
この愛着スタイルを持つ方は、他者との関係において安心感を抱きやすく、感情的にも安定しています。
信頼と、お互いに寄りかかることを大切にし、良好な人間関係を築きやすいとされています。
noteで言えば、いつも朗らかに、誰に対してもフラットに接している方でしょうか。
自分が悪くないのに過剰に謝ったり、特定の人にだけ強く依存するような発言も少ない印象です。
根っこに「人はそう簡単には自分から離れていかない」という、穏やかな信頼があるのかもしれませんね。
不安型
この愛着スタイルを持つ方は、相手からの確認や承認を強く求めがちで、拒絶されたり、一人になったりすることを極端に恐れる傾向があります。
恋人に「私のこと好き?」と何度も確認したり、相手に嫌われるのが怖くて、自分の気持ちを後回しにしてでも尽くしてしまう……。
(良くない相手だと分かっていても、過剰に尽くして離れられない、ということも……)
noteでは、少し反応がそっけない(と感じた)だけで「何か悪いことしましたか?」と過剰に謝ったり、そもそもご自分は悪くないのに謝罪を重ねたりしてしまいがちかもしれません。
根底にあるのは「見捨てられることへの強い不安」です。
だから、建設的な関係を築くことよりも、不安を解消するための行動が優先されてしまうのですね……。すごく気持ちが分かる気がします。
回避型
極端なまでに独立心を保ち、他者との距離を置くことで自分を守ろうとするのが、回避型の愛着スタイルです。
このタイプの方も、もちろん「人とつながりたい」という欲求は持っています。
最低限の社交的な振る舞いはできる場合が多いのです。
でも、他者と「親密になる」ことに対して、強い恐怖やわずらわしさ、不安を感じて、無意識に避けてしまう衝動に駆られます。
noteで言えば、浅い関係の人にはとても感じよく振る舞えるけれど、相手がグッと踏み込んで距離を縮めようとしてくると、急にそっけなくなったり、返信が途絶えたり。
現実世界では、飲み会や食事会には参加するけれど、「今度お家に行ってもいい?」といった密な関係になりそうな誘いは、理由をつけて避けてしまったり。
「私たちって、本当に分かり合ってるよね」みたいな、心に踏み込む言葉には、拒否反応を示してしまうかもしれません。
だから、周りからは「あの人はクールだよね」と評価されていることも多いでしょう。

どうでしょうか。
愛着スタイルについて一度知ると、「自分はこれかもしれない」「あの人は、もしかしたら……」と思い当たることが多いのではないでしょうか。
私も数年前に「愛着障害」(こうした愛着パターンの偏りによって、日常生活や人間関係に著しい不便がある状態)という概念を知った時は、本当にショックでした。
(岡田 尊司さんの愛着障害 / 光文社新書という本を読みました)
「私のことだ」と思いました。
でも、ショックと同時に、どこかでホッとしたのも事実です。
「私がダメだからじゃなかった。私のせいだけじゃなかったんだ」と。
自分を守るために必死で身につけた「生きる術」が、大人になった今、自分自身を苦しめている。
なんとも皮肉なことです。
一般的にも、愛着スタイルの違いによるすれ違いは、本当にたくさんあります。
例えば、不安型の人と回避型の人がお付き合いすると……想像がつきますよね。
「私のこと本当に好き?」と確認しなければ安心できない心と、「そんなこと言わせないでくれ」と距離を取りたい心。
どちらも「傷つきたくない」という根っこは同じかもしれないのに、求めるものが真逆だからこそ、深くすれ違ってしまう。
典型的な、悲しい関係です。
でも、愛着スタイルは「呪い」ではありません。
あくまで、私たちが生き抜くために身につけた「クセ」です。
変えられないものではありません。
ただ、変えるのには時間がかかります。
だから、不安型や回避型の傾向がある方は、なるべく安定型の方と交流するようにしたり、まずは「あ、私またこのクセが出てるな」と気づくところから始めてみてはどうでしょう。
自分の心に無理がない方法で、自分のクセを少しずつ理解していく。
そうじゃないとダメ、というわけでは決してありません。
でも、自分のクセを知ることは、自分を責めるためではなく、自分を理解するための第一歩になります。
そして、相手の「クセ」を想像することは、相手を裁くためではなく、無用なすれ違いを減らすための、一つの視点になるかもしれません。
この記事が、少しでもあなたのお役にたてば幸いです。
もし、今日の話で「この考え方、もう少し知りたいかも」と感じるものがあれば、ぜひメンバーシップマガジンの記事も覗いてみてくださいね。
それぞれの記事では、これらのお話をより深く、具体的なエピソードを交えながら解説しています。
・「愛着スタイル」についての基本的な解説と、私の場合はどうだったかな? というお話について書いています。
→愛着スタイルを知って、人間関係に生かす
・恋人やパートナーとのケンカで、いつも同じパターンを繰り返してしまう……と感じる方はこちら。ケンカの反応から、お互いの愛着スタイルと上手な向き合い方が分かります。
→「なんでそんなこと言うの?」ケンカの反応で分かる!愛着スタイル別の特徴と上手な向き合い方
あなたの心に合ったヒントが、見つかるかもしれません。
無料で読める部分を広くしておきましたので、お役にたてば幸いです。
あなたの心が、少しでも安らぐ場所を見つけられますように。
▶シリーズマガジンはこちらです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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