逃げるほど追いかけてくる罪悪感。「自分を許す」ために、本当に必要なこと(後編)
「あの時の自分を、どうしても許せない……」
逃れられない、過去の罪悪感。
誰かを傷つけてしまったこと、自分を裏切ってしまったこと。
普段生活していても、ふとした瞬間に痛み、生々しく血を流している。そんな感覚に、覚えはありませんか。
その罪悪感に苛まれ、前に進めなくなってしまうのは、本当に苦しいことです。
前編の記事では、こうした「自分を許せない」という心の仕組みが、どのような時に生まれるのかを解説しました。
今回の後編では、「自分を許せる人」と「許せない人」の違いに触れながら、「それでも自分を許す」ためにはどうすれば良いのか、具体的な方法を探っていきましょう。
※今回は後編です。前編をまだ読まれていない方は、こちらからどうぞ
この記事はこんな人におすすめです
過去の失敗や過ちを、今でも引きずってしまう方
自分を責め続けてしまい、なかなか前に進めないと感じている方
「自分を許す」という言葉に、どこか抵抗を感じる方
消えない罪悪感との、上手な付き合い方を知りたい方
「許せる人」と「許せない人」の決定的な違い
この問題について考える時、私たちが知っておかなければならない、大切なことがあります。
それは、スイッチを切り替えるように、過去の罪をきれいさっぱり忘れ去ることはできないということです。
オーストラリアのフリンダース大学が行った研究では、過去に何らかの罪悪感を抱えることになった人々へ、詳しい聞き取り調査を行いました。
その結果、「自分を許せた」と答えた人たちでさえ、過去を思い出すと、やはり心は痛むと語っていたのです。「許し」のプロセスは、時には一生続く自分との対話や、内省が必要であるということを示しています。
では、「許せる人」と「許せない人」を分けるものは、一体何だったのでしょうか。
研究によれば、その一番大きな違いは、「逃げるのではなく、過去と向き合うことで、未来に心を向けている」という姿勢でした。
「自分を許す」ために必要なこと
心の専門家たちは、自分を許すということを、気持ちやものの見方、そして実際の行動の変化を伴う、複雑なプロセスだと考えています。
具体的には、次のような変化が必要だとされています。
自分を恨まないこと
「なんで、あんなことをしてしまったんだ……」と、過去の自分を憎み続けない。自分に罰を与えようとしないこと
自分は幸せになる価値がないと、あえて自分を厳しい状況に追い込んだり、惨めな生活を選んだりしない。自分に優しくしようと思うこと
「私なんて、優しくされる価値がない」という思い込みを手放し、自分をいたわろうと努める。
そして、何よりも大切なのが、
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