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現役自動車メーカー社員がおすすめする世界の自動車博物館5選

いまや、どんな旅先へ行こうと目にしないことはないほど、人々の生活に欠かせない存在となった自動車。

その歴史は約250年前、フランスで世界初の自動車が誕生したことから始まりました。
以来、世界中の自動車メーカーが熾烈な技術競争を繰り広げ、数々の名車を世に送り出してきました。

そんな自動車の歩みや革新技術を、実車や資料を通して体感できる自動車博物館が世界中に点在します。
そこは、単なる車の展示場ではなく、時代ごとの技術革新やデザイン哲学が凝縮された場所。

また、その土地ならではの文化や産業史にも触れられ、旅の目的地としても魅力的です。

今回は、自動車メーカーで現役エンジニアとして働く私が選んだ「世界の自動車博物館おすすめ5選」をご紹介します。


1.フェラーリ博物館 | イタリア・マラネッロ

高級スポーツカーの代名詞ともいえるフェラーリ。F1チームの活躍も世界的に知られ、憧れの自動車メーカーとしてその名を知らない人はいないはず。

その博物館は創業の地、イタリアのマラネッロという小さな田舎町にあります。
博物館以外にも本社や工場などもあり、まさにフェラーリのまち。

シンボルである真紅の車体と跳ね馬のエンブレムがいたるところにあり、博物館に入らずともわくわくできる場所です。

肝心の博物館は、最初から最後までフェラーリ一気通貫!!これでもかとフェラーリを浴びせにきてくれます。

自動車好きならよだれもの間違いなし。興味がない人でもその迫力に魅了されるはず。

本社、工場、跳ね馬モニュメント、エンブレム花壇などなど。街中がフェラーリ一色です。
博物館の入り口。跳ね馬のモニュメントで出迎えてくれます。
Ferrari 288 GTO | モータースポーツ参戦を前提に作られたモデル
Ferrari SF90 Stradale | フェラーリ初のPHEV採用モデル
最後は歴代のFerrari F1車両がずらり。圧巻のハイライトです。

2.BMW博物館 | ドイツ・ミュンヘン

ドイツ語で「Bayerische Motoren Werke AG(バイエルン発動機製造会社)」の頭文字を取ったBMW。
ドイツを代表する三大自動車メーカーのひとつです。

博物館はミュンヘン郊外、本社に併設されており、エンジンのシリンダーを模した特徴的なビルが目印。

BMWは自動車だけでなく、バイクや航空機エンジンの開発なども手がけています。館内にはそれらの製品が幅広く展示され、まさに“乗り物の総合博物館”といえる充実ぶりです。

展示の仕方がおしゃれで美術館のような楽しみ方ができるのも特徴。

さらに、博物館の向かいには流線型のスタイリッシュな建物があり、現行モデルが並ぶ無料ショールームも楽しめます。

ドイツの歴史的建造物にも認定され、BMW 4シリンダービルという愛称をもつ。
自動車以外のバイクや航空機エンジンなども多く展示。乗り物好きにはたまりません。
エルヴィス・プレスリーの愛車。没後、廃車寸前の車両をここで復活させたそうです。
博物館の反対側の建物は無料のショールームとなっておりこちらだけでも楽しめます。

3.ヒョンデモータースタジオ高揚 | 韓国・ソウル近郊

韓国を代表する自動車メーカー、Hyundai(ヒョンデ)。
日本では一度撤退した経緯もあり、歴史が比較的浅いことから馴染みのない人もいるかもしれませんが、実は世界第3位の規模を誇ります。

電気自動車の潮流をいち早く捉え、スタイリッシュなデザインと先進技術を融合させたモデルを次々と発表し、世界シェアを拡大し続けています。

博物館はソウル郊外の高揚(Goyang)市にあり、近未来的な建物の中には車両の展示はもちろん、車両を製造するロボットアームや内部構造の解説など、技術をわかりやすく体験できる展示が並びます。

また、車両の製造工程を学べるプログラムもあり、家族連れにもおすすめです。

左側には電気自動車や水素自動車、右側には高級車ブランドのGenesisのモデルたち。
車両の内部構造をアート調に展示。


4.ヘンリー・フォード博物館 | アメリカ・デトロイト

アメリカは、中国と並ぶ世界二大自動車生産国。
その礎を築き、自動車大国へと押し上げたのが「自動車王」の異名を持つヘンリー・フォードです。

彼は世界で初めて自動車の量産ラインを導入し、一般の人々にも届くようにしました。

自動車の街デトロイトにあるヘンリー・フォード博物館には、ダイナミックなボディとクラシックなデザインが特徴のいわゆるアメ車がずらりと並びます。

さらに、世界最強の装備を誇り「The Beast(ザ・ビースト)」の別名を持つ大統領専用車の歴代モデルも展示されています。

博物館の建物自体も約90年の歴史を誇り、国定歴史建造物に指定されるほどの価値があります。館内にはアメ車だけでなく世界中の自動車、さらに鉄道や飛行機など多彩な工業製品がずらりと並び、その広さは東京ドーム級。

まるでテーマパークのようなスケール感です。

歴代のアメ車がずらり | 引用元:公式HP(https://www.thehenryford.org
世界初の量産型自動車 T型フォード|引用元:公式HP(https://www.thehenryford.org
レーガン大統領専用車 キャデラック・フリートウッド
引用元:公式HP(https://www.thehenryford.org)

5.ホンダコレクションホール | 日本・栃木

最後は我らが日本のホンダです。

本田宗一郎が、奥さんが自転車で遠くまで買い物に行く姿を見て「もっと楽に移動できないか」と考え、発電用のエンジンを自転車用につけたのが始まりでした。

以来、自動車、バイク、飛行機、F1などなど、多彩な乗り物を生み出し、日本が世界に誇るメーカーへと成長しました。

そんなホンダの博物館は、お膝元でもある栃木県のツインリンクもてぎ内にあります。

規模はそこまで大きくありませんが、歴代の名車やバイク、F1カーからさらにはHonda Jet(飛行機)まで並び、館内はHonda一色。

また、サーキット場に併設しているのでモータースポーツのレースイベントなどの際に立ち寄るのもおすすめです。

The Power of Dreams いまなお受け継がれる創業の意志="夢" で出迎えてくれます
引用元:公式HP(https://www.mr-motegi.jp/collection-hall/
歴代のHONDAの名車たちがそろいます。
Honda Jet Elite | エンジンが翼の上にあるのが特徴。小型ジェット機で世界一の規模を誇ります。
引用元:公式HP(https://www.mr-motegi.jp/collection-hall/)
サーキット(ツインリンクもてぎ)と併設なので、レース観戦がてら寄るのも◎

いかがでしたでしょうか?
ご紹介したところ以外にも、国内外にはたくさんの自動車博物館があります。自動車に詳しくなくても、そのデザインをながめてるだけで楽しむことができる。それが自動車博物館の魅力のひとつかなと思います。
旅先のアイデアにぜひ。


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