「ダンダダン」何コレ?ヒロインめっちゃイイんですけど?
今回は、話題のアニメ「ダンダダン」について書こうと思う。
ぶっちゃけ、2024年秋アニメの中で序盤のツカミとしてはこれがダントツといえるんじゃない?
これほどツカミの巧い作品、正直めったに出会えるものではない。

聞けば、原作は例によって「少年ジャンプ+」だという。
最近、「ジャンプ+」の充実っぷりは凄いね。
もはや集英社は、サブカル世界の中心で愛を叫ぶ状態。
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ようするに、鳴り物入りのアニメ化である。
まず、タイトルの語感からしてサイコーじゃん?
ダンダダン、って。
これって多分、ネタ元はこれでしょ↓↓

段田男、今でもお元気なんだろうか・・?
この「懐かしさ」「レトロ」みたいなセンスは作品の内容にも及んでいて、なんせ「幽霊」「UFO」「呪い」「宇宙人」という、まさに「ムー」の世界だからね。

正直、幽霊もUFOもこれまで散々漫画で使い古されたネタではあるものの、でもこのふたつを組み合わせようという発想は、まさにコロンブスの卵。
苺にせよ大福にせよずっと昔からあるモノだが、そのふたつを組み合わせて「苺大福」にした途端、超イケてるスイーツになったという感覚である。
苺大福的アニメ
この企画段階で、もうほとんど成功は見えてたんじゃない?
そして何より、この作品はヒロインのキャラがめちゃくちゃ立ってるよな!
キャラの基本設計は、おそらく「呪術廻戦」釘崎野薔薇からお借りしたものだと思うが。
ビジュアル的には、「とある」シリーズ御坂美琴という説もある。



こういう茶髪系の強い系女子、今は間違いなく売れセンだよ。
このへんはさすが「ジャンプ+」、分かってるゥ~、といった感じ。
で、その相棒となる男主人公は、逆にこんな感じ↓↓

ぼっち系の脆弱男子で、これもいまどきの王道主人公スタイルかな。
よく主人公は「憧れ」系と「共感」系の2種に大別されるというが、本作は桃+オカルンで各々を担う分担なんだと思う。
で、この2人の組み合わせが、また実によく設定を練ってあるのよ。
・桃⇒幽霊は信じるが、UFOは信じない
・オカルン⇒UFOは信じるが、幽霊は信じない
つまり、これはどういうことかというと
・桃⇒<文系>⇒<ダークファンタジー要員>
・オカルン⇒<理系>⇒<SF要員>
ということである。
すなわち、2人が組むことで文系と理系の融合、およびダークファンタジーとSFの融合が可能になった、ということ。
これ、エンタメ的には最強のカップリングといっていいのかも?
で、第1話では桃が宇宙人と遭遇し(彼女は幽霊派)、オカルンの方は幽霊と遭遇し(彼はUFO派)、各々が信じたくないものに遭っちゃったわけね。


で、なんのかんのあって、宇宙人⇔幽霊が直接バトルするシーンなんてのはまさに目からウロコ。
宇宙人と幽霊ではあまりにも世界線が違いすぎて、今まで直接バトルなんて実現したことなかったんじゃないの?
思えば、宇宙人/UFOは科学テクノロジーの究極到達点。
対して、幽霊/呪いはそのテクノロジーの枠外に位置する、物理無効の存在。
物理の究極vs物理の無効
これ、どっちが強いといえるのか?
いうなれば「とある」シリーズの超能力vs魔術のニュアンスにも近いんだが、そういや、あの作品では超能力(科学)を全て無効にしちゃう上条当麻がいつも最後は勝つパターンだったかと思う。
と考えると、やはり科学の及ばない呪い/奇跡の類いこそが最強、ということになるのかなぁ?
・・うん、実際第1話を見た感じ、
宇宙人<<ターボババア
という感じがした。


でさ、こういう組み合わせの妙、カップリングの妙ってのが「ダンダダン」のキモで、こういうのを原作者・龍幸伸先生スゲー!と絶賛せざるを得ないんだが、一方で担当編集の林士平さんという人の名前もクローズアップされてるよね。
林士平、最近よく聞く名である。
林士平(りんしへい)

現在担当作品:「ダンダダン」「SPY×FAMILY」「チェンソーマン」
過去の企画立ち上げ:「青の祓魔師」「地獄楽」「ルックバック」「この音とまれ!」「怪物事変」「左ききのエレン」etc
この林さんという人が、現在の「サブカル世界の中心」にいることは間違いないと思う。
確かに言われてみれば、この「ダンダダン」という作品は「SPY×FAMILY」に近いニュアンスがあるよね。
<「ダンダダン」と「SPY×FAMILY」共通点>
・これまで無名だった漫画家がいきなり大ヒット
・その漫画家の画力が異様なほど高い
・キャラクターは「組み合わせの妙」でカップリング
⇒「SPY×FAMILY」スパイ×殺し屋×超能力者
⇒「ダンダダン」幽霊×宇宙人
・ストーリー線はシビアなのに、雰囲気は明るくてギャグ満載


ていうかさ、やっぱり漫画家のみならず、編集さんにも天才っていると思うのよ。
林さんなんて、確実にそのひとりだろう。
で、
彼って何らかの「ヒットの法則」みたいなノウハウを持ってるんじゃない?と我々のシロウト考えとして思ってしまうけど、そのへんの真相についてはこちらの動画をご覧ください↓↓
・・はい、率直に言ってしまうと、
ヒット法則なんてない。
というか、法則に頼った時がむしろ危険信号
ということらしいですわ。
林さんいわく、自分はヒットメイカーなどではなく、これまで手掛けた作品のうち、売れたのは1割にも満たない、と。
ただその一方、手掛けた数には自負があるとも言っており、
「ヒットを出すには、まず打数を増やす」
というシンプルなロジックである。
なんというか、私がこのインタビュー動画を見た率直な感想は、
「この人、漫画に限定した視野の人ではなく、広くアンテナ張ってるタイプだな」
ということと、
「この人、めっちゃ喋りがうまくて話が分かりやすいな」
ということ。
彼にやや近いかなと思う人を敢えて1人挙げるなら、映画プロデューサーの川村元気さんだね。
やっぱ、ヒットメイカーとされる人って、キャラが似てきちゃうものなのかも?
<林士平×龍幸伸>って、かつて「MONSTER」や「MASTERキートン」を生み出した<長崎尚志×浦沢直樹>に近い関係じゃないか、と私は思ってるんだけど。
長崎尚志さんもまた、当時「担当編集」という名目ではあったものの、到底その域にはおさまらない仕事をしてた人だと思うよ。
ようは、漫画家さんって「籠るお仕事」だから、どうしてもその作家性って内へ内へと行っちゃうものなのさ。
そこを逆に押し広げるというか、外との接点を作るのが編集さんだと思うんだよね。
あと、作家が不得手とするマーケティングの構築とか。
林さんは、そっち方面がかなり巧そうな感じがする。
実際、彼が担当する作品のアニメとしての安打率は凄いじゃん?
アニメ化に際しても、かなり口を挟んでるんじゃないかな。

で、「ダンダダン」のアニメに話を戻すが、これはまずオープニングで制作スタッフ表記がやたら派手なのよ。
「シリーズ構成/脚本 瀬古浩司」とか、「キャラクターデザイン 恩田尚之」とか、めっちゃデカく表記される。
瀬古さんや恩田さんの名をこんなデカいサイズで見たのは初めてでビビったし、いや、それより瀬古+恩田ってスタッフの層が凄くね?とビビりもしたわ。
で、これはサイエンスSARUの制作なんだね。
監督は山代風我さんというまだ31歳の若手で、湯浅政明さんのお弟子さん的人物らしい。
「映像研には手を出すな」「四畳半タイムマシンブルース」で副監督を務めたとのこと。
なるほど、確かに映像センス抜群といった感じだ。


ちょっと気が早すぎるけど、2024年秋期覇権最有力候補なのは間違いないと思う。
だって、今のところアニメとして全く穴がないから。
いや~、あのサイエンスSARUが覇権を狙えるところにいるだなんて、時代も移り変わるものである(笑)。
未見の方は、是非一度ご覧ください。
これは、確実に神アニメになりそうな流れですよね。


